こんにちは、いかがお過ごしですか。
西から低気圧が通過中のようですね。
お気をつけて暖かくお過ごしください。
こちらはしっかりとした西うねりが届いている。
ブイを見ると、”3ft at 14s W (278°)”とあって、
278度はチャーチが良かったことを思いだし、
迷わず行ってみると、
軽くオーバーヘッドのセットが来ていた。
しかもたった8人。
チャーチはパワフルなブレイクではないので、
ショートボード(ボンザー)ではなく、
重たいシングルフィンを持っていったらこれが大正解。
岬の先端から8番ライフガードタワーまで、
しかもダブルアップする300m越えの夢波に乗ることができた。
ここまでのパーフェクションは珍しい。
普段のチャーチ岬は、
やたらと混んでいるので寄りつかないのだが、
干潮ならばサーファーたちは散らばって、
スペースができるはずだという予想が当たった。
サーファーズ・ジャーナル誌のショーン・パーキンスと一緒だったので、
1本大セットを彼とシェアして、
忘れられない波壁の記憶が残るセッションとなった。
今朝のアート”Eagle Peace”。
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https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60309
さて、先週ライアンがこのチャーチと、
トレッスルズ用に削ってくれた7フィートシングルフィン。
いよいよグラッシング(ラミネート)です。
デイブ・ネイラーがクロスを切ってくれた。
重たいボードとしたいので、
6オンスのボランクロスを選択。
そのクロスに顔料でペリカンアートを描くというか、
にじませた。
そこにデイブが『アクア』ティントを施していくと、
それはおいしそうな色となった。
にじむことがティントの美しさです。
ジーンズのクラッシュ仕様と外見は似ている気がします。
ボトム面が完成!
さすがデイブ、感動的な仕上がりです。
次はデッキ側。
明日もNATIONファクトリーに行こう。
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今年になってからずっとアートに没頭している。
眠らずに描いているときもある。
で、昨夜、
葛飾北斎のいくつかの作品を発見して瞠目も瞑目もしてしまった。
天才の1000乗。
葛飾北斎=江戸時代の浮世絵師。
私が一番好きなのは、
10図からなる千絵の海シリーズの 『総州銚子』。
母親が銚子出身で、
私自身も幼稚園まで住んでいて、
父親と舟釣りに行ったときに荒波を受け転覆しそうになった。
その記憶とこの画のダイナミックさが一致して、
ずっと惹かれ続けているのがその理由であります。
北斎は『冨嶽三十六景(1831)』頃から改号していて、
読みづらいが落款は「前北斎為一筆」となっている。
この号を譲られた弟子の露木為一は、
「北斎先生に入門して長く画を書いているが、まだ自在に描けない」
と嘆くと、北斎の娘阿栄が笑って、
「父は子供の時から80幾つになるまで毎日描いているけれど、
この前なんか腕組みしたかと思うと、
猫一匹すら描けねえと、涙ながして嘆いてるんだ。
何事も自分が及ばないと自棄になる時が上達する時」
と北斎の横で為一に言ったという。
これには全く同感で、
波乗りも同じようなときがあり、
思いのままに乗れるときがあれば、
どうにもならずに涙を流したい日もある。
その時が上達の時期だと知って、
フィーリングの起伏は、
これからの人生の指針になるとわかった日。
今から180年以上前の江ノ島。
橋が架かっていなかったのですね。
けれどこうして人々は渡島していたのですから、
干潮の時に砂利や小石を敷き詰めたのであろうか?
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