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【サーフィン研究所&ドラグラ・プロダクションズ謹製】謹賀新年あけましておめでとうございます_千葉バックドア_アイザック・ウォルトン_(1189文字)

陽が輝いている。

そのあふれた光が線となって、

球状に散らばっていた。

紺青が満たされたうねりが、

白砂の起伏によって持ち上がると、

光の輝きを弾けさせるように飛散した。

透明な波先が残像だけとなり、

そして澄明な紺青をまじえた豊穣のうえに気泡となって、

すこしのあいだ漂っていた。

まるでこれぞ秀逸なアートピースだが、

古今東西だれもが『波』という芸術は表現できなかった。

サーフィンにはいくつもの〈心得〉がある。

たとえば、

乗れない波のことを語ってはならないとか、

誇張しないとかそんなことだ。

けれど、

黄昏のことならばいくら書いても良い。

けれど、

どれだけその色彩だとか、

受けた心象のことを凝縮して表現したとしても現実のそれとは、

かけはなれたものがあることに気づいた。

Catch Surf® Skipper Fish 6’0″

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK (rear)

.

後の消波ブロックからの連想で、

“X”に見えるけど違う。

ここは湾の内側なので水が温んでいる上に、

少なくとも三方向からのうねりが重なる。

まれに自分がその重なりという幸運に恵まれると、

至福の瞬間が現れる。

ウエッジを効率的に使えるように、

ピークの後ろから波に入った。

英語ではこれを『バックドア』という。

(サーフィンもそうだが、

野球でも同様の意味の言葉があります)

It looks like an “CHIBA X” but it’s a different place.

The swells from at least three directions overlap.

On rare occasions,

when I encounter good luck under that overlap,

I feel so fantastic.

The entrance called the back door.

【追記】

大みそか(巻末リンク)に

“Study to be quiet”のことを書いた。

すると、

「アイザック・ウォルトンを読んでみます」

クワイエット・ファンクの久保田さんが、

開高健さんの1976年1月の稿を抜き出してきた。

で、

私は本棚からその稿が掲載されている

『完本 私の釣魚大全』を出してきて、

しばし読み込むと、

本日の文体となったという経緯をここに残しておく。

千葉一宮の未明。

気温1度。

あれだけ吹いていた北風が止んで、

静まりかえったそらに星々が浮いていた。

【巻末リンク:STUDY TO BE QUIETについて】

【サーフィン研究所&ドラグラ年末渾身号】歳末の願いとは?_”Study to be quiet”_(2188文字)

【新春フーディ】

Happy New Year!!

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!