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【サーフィン研究所】台風1号/最終日_Tシャツ史前期_(1648文字)

台風1号。

英語名を「マラカス」という。

マルTというカテゴリーだったが、

サーファー視点で書くと、

南西から南うねりとなり、

最後は東うねりのアソートメント。

ジュニア・ヘビー級のオヤブンだろうか。

私は、

このうねりの量と大きさが最盛期のとき、

自身の*八卦(はっけ)により、

誰も思い付かないブレイクにパドルアウトしていた。

(*当たるも八卦当たらぬも八卦のあれ)

その八卦ブレイクの波を見ると、

すばらしく良い、

それどころかワールドクラスなのだが、

例によって、

体の各部が痛く、

疲労のためにかなりの倦怠感があったので、

喜び勇んでパドルアウトしたわけではない。

The Mid-length 2+1/ 6’8″x 19-5/8″ x 2-1/2″

Shape, Design and glass by @hiroyuki_maeda

Nakisurf Original Twin-Fins

Photo by @satoshikanayama

.

波は限定的だ。

明日はないと決めつけてサーフしまくるために、

文字通り体にムチを打ってショアブレイクを越えていった。

Catch Surf® X Nakisurf Special Skipper Fish 6’0”

Nakisurf Original Twin + Vektor VMK (rear)

.

このブレイクは浅すぎたので、

「ワイプアウト禁止」の看板を想像しながら乗ったことを思いだした。

禁止看板は、

私たちにとって完全にアイロニー(皮肉)なのだが、

こうして書いてみると、

レトリック(この場合は美讃)でもあるような。(笑)

Catch Surf® Heritage Collectionl 8’6″

.

これが昨日、

いわゆる最後の台風波に乗った。

うねりが小さくなるにつれ、

ボードが大きくなっていったことがわかった。

よって、

小さいボードは強烈波用だと再確認できた。

閑話休題。

これは1983年頃の話だが、

ボクがアルバイトするときは、

飲食か服飾のどちらかを選んできた。

古着をコンテナで輸入販売する

『ジャンク・ヤード(茅ヶ崎)』

という古着屋さんで働いていたこともあり、

アメリカ服の種類は詳しい。

「Tシャツは(今はなき)オルタナティブで一度極まりましたな」

「ネクストレベルもすばらしかった」

鎌倉で、

服飾関係者とそんなTシャツ話をしていると、

いきなりトヨシマさんが登場し、

「服はさ、車みたいに年式ではなく、年代なんだよね」

そんなことを言いながら煙のようにいなくなられた。

ちなみにこのトヨシマ氏は、

藤沢駅南口付近にあったガレージセールという老舗古着屋の、

セールスラインの一列にあった『カナダ在住バイヤー』その人だ。

総料理長は、

幼名ロッドの際にこの古着屋に通い詰めたという。

湘南ファッション・スノブたちの集いどころでもあったようだ。

とにかく、

10年ほど前の私は、

Tシャツを2ケースほど購入し、

オン・エルカミノ、

アベニダ・アラゴンの向かいにある伝統的なコインランドリーに向かい、

例の工業製品のような

——堅牢なアメリカン・ウォッシングマシンでバリバリと洗い、

今度はそれを自身が借りているスタジオで染め、

さらにまた洗うというウォッシュド・ダイという手法を施したTシャツ群がある。

それを発見したのが5年前。

ちょうどビームス・ジャパン個展があったので、

サーフTと呼ばれる伝統的な思想をスクリーンプリントし、

ビンテージ・ステッチを施して、

さらにもう一度ウォッシュをして、

古着サーフTを製作したものがこれだ。

けれど、

なぜか展示せずに、

乾燥剤を入れて保管箱にしまったものがこれだ。

こうして歳月が詰まったTシャツは、

わりとボロボロ感があって、

私の体の状況と似ていて悪くはない。

【巻末リンク:10年ほど前】

本日下巻_趣味のスクリーンプリント_Seea@デウス_アボットキニー_タキビ神&瀧朗_クリスチャンの日本語_(2222文字)

【巻末リンク*2:5年前ごろ】

【特大号】ビームス・ジャパン4Fでのポップアップ個展が明日より始まります_奄美最終日_NALU誌のエントロピーとロンハーマンさんのキャッチサーフ店_(2899文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!


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