春のイナリーズ

南うねり、北うねりが続いている。

昨日がザ・デイだったようで、

ホワイトハウスは10人以上も人が集まったと聞いて、

午後に行くことに。

朝無風で、11時頃からオンショアっぽい風が吹いてきた。

島だからしょうがない、と自分に言い聞かせ待つ。

そうして3時を過ぎ、そろそろ行こうと外に出ると、風が止んでいた。

もちろん快晴。

ホワイトハウスに付くと、

シェーン・ベッシェンのお父さんのマイクがちょうどセンターから上がってきたところで、

「すごいいい波だぞ、3時間ぶっ通しでサーフしたのはひさしぶりだよ。

風も止んできたから上がりたくなかったけど腕がもう上がらないんだ」

と興奮していた。

セットで頭半で2?4本といったところだろうか。
それ以外はフラットに見えるほどインターバルがあり、小波は届いていない。

慌ててボードを持って沖に出ると、大好きなホワイトハウスちゃんが本気で応対してくれた。
大きすぎず、すばらしいシェイプがズーンとやってくる。
「ガオー」と吠えヨロコブ俺。

バレルを抜け、キックアウトし、さらに喜ぶ。
ダックダイブで鼻に水がたくさん入った。
なんでもうれしいぞ。
水の香りがハワイの味だなあ。
なんともなつかしい。

夕陽前に人がやってきて、7人になったところで上がる。
すばらしい日だなあ。

なみある?の原稿を書いて、いくつかのお絵かきデザイン仕事を終わらせてから読書。

亨さんにプレゼントされたパタゴニアの社長イヴォン・シュイナードが書いた
「社員をサーフィンに行かせよう」
を読むと、まるでこのNAKISURF社と同じく、勤務中に好きな時間にサーフして良い会社があることを知る。

しかも大成功している会社だから「これでいいのだ」とバカボンパパのように思い、感動する。

なぜこういう勤務形態になったというと、以前俺が勤めていた会社でこんなことがあった。

(サーフィン業界内の会社なので匿名とする)

場所は湘南。
先日からの強い南風で海はぐしゃぐしゃ。

「夕方風が止みオフショアに変わる」
と聞き、当時発送係をしていた俺は、昼飯も食べずに発送作業にいそしんだ。
1週間波乗りはしていない。

夕方、そろそろかなと思っていたところ所長が帰社する。

佐川急便が来て、集荷も終わり、当時この会社とプロサーファー契約もしていた俺は、

「風が変わったので波乗りに行ってきます!」

と堂々と言うと、所長が

「だめだ!まだ片づけが終わっていないだろう?」

「それは波乗りを終えてから戻ってきてやります。というか所長がいないときはいつもそうしています」

と言うと、

「お前、仕事を何もわかっていないな、勤務中は波乗りのことを考えていてはだめなんだぞ。波乗りがしたいのなら仕事を終わらせてから行きなさい」


「はい…..涙」

気合いを入れて片づけを終わらせ、お疲れさまでした(怒)!と会社を後にし海に着くと、もう真っ暗。

海から上がってきた友人たちがヘッドライトに照らされ、その笑顔が痛いほど身に凍みる。

ぐー、とその夜、ラーメン屋でまずい焼肉定食を食べながら「明日は暗い内からサーフするぞ」と決意し、翌日の暗い海はオフショアにあおられすでにフラット….。

それからずっと波はなく、この事件は俺にとって怨念のように心に刷り込まれています。

だから自分が社を主宰するようになってから、スーパーフレキシブルタイムを取り入れました。

だから弊社では好きな時間に、潮や風を選びサーフできるのです。
映画もOK,好きな時間に出社OK、昼寝も全部いいのですよ。
全ては波乗りと精神環境のために。

話が逸れました。
そんなことを思い出しながら寝ると、あっという間に朝になった。

ラインナップ上で、イナリーズにまだ砂がついていると聞いたので、行ってみるとおおー、すごくいい波。
しかも例によって無人。

イナリーズにありがとう、フレキシブルタイムに感謝と思いながら波に乗ってきました。

今日はそんな日。

↑これはスーパーフレックスなる素材のウエットとトランクス。
よーく伸びます。
ボディグローブの石井さん、ハーレーのかつさんありがとうございます。
活躍していますよ。

PS(追記)
週末スケートボードコンテストがあって、ノアが12才以下のクラスで2位となりました。
お兄ちゃん相手によくやりました。パチパチ。

「春のイナリーズ」への9件のフィードバック

  1. スーパーフレックス!
    いつなにをやってもよい。
    でも絶対的な〆きりが月に一度、やってきます。
    それにむかってチームワークを乱さなければOK。
    良い会社です。
    海のソバです。
    感謝です。
    あ、今電話しますね!

  2. 今年の求人は終わりましたか? 空きはないですか?
    年齢制限はありますか? でたらめ英会話しか出来ませんがイケますか?
    本気で雇って下さい!ぜひ!!!(笑)

  3. TAKEO

    週末サーファーには羨ましいです。
    波が良い時は仕事前に海に入る時もあるのですが、43歳には少しきついです。

    日曜日にZENの初乗りしました。
    サイズがある波をターゲットに長め目でオーダーしたのですが、小波でも調子良さそうで感激です。次回自作ボードのためにボトム形状を発泡ウレタンで型取りし研究中です。

  4. 青い海
    青い空
    そして無人のイナリーズ
    極めつけはスーパーフレックス!!
    最高ですね♪

  5. オルタナですか?
    私もあの記事読んで、いろいろ考える所ありました。

    naki surfさん含め、このような組織がジワジワ増えている気がしますね

    ※FF(aviso)初乗りの直前にsk8で足首骨折してしまいました。
     しばらくお預けです。(><)

  6. くつ下しかはいてない。

    嫌な目に遭ったとき、僕も人に同じ思いをさせない人になりたいな☆

  7. 得♪さん、
    やはり、SF(スーパーフレックス)でしたか。
    海のそばもいいですよね。
    電話ありがとうございます。
    諸岡義男というペンネームを考えています。

    Fgさん、
    求人ありですが、通えますか?
    片道12時間以上かかりますね。(笑)
    年齢制限ありませんよ。
    いつかぜひ!です。
    うれしいです。
    ありがとうございます。

  8. TAKEOさん、
    ZEN調子よくて何よりです。
    次回自作ボードのコードネームを「木綿花」としませんか?

    よしさん、
    イナリーズ 青くぬけゆく 春のそら

    です。
    SF導入ぜひ!です。

  9. toranneさん、
    オルタナ創刊号ミスしてしまいました。
    予備があればぜひ!
    環境にもやさしい会社にしたいです。

    あ…AVISO FF前に残念です。
    早く治してください。
    なんでも笑うのが治癒には一番の近道だそうです。
    落語かなあ?
    漫才?

    t-meanさん、
    そうなんです。
    靴下でうろうろしています。
    ここで一句

    ひとのふり 見てわがふりな おしました

    名句ですね。(笑)

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