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naki's blog

サビタ号が走行距離272000kmを達成した日_ノースハワイの二代目サーファーたち_クリスチャン・ワックによるAviso Mini Noserider 6’12″の絶賛インプレッション_144個ものココサンシャインをオーダーする将軍ウッド_(3255文字)

こんにちは!

先週の波がマボロシだったかのように、

南西、南うねりは去り、

頼みの綱の南東(貿易風うねり)まで消えてしまった。

たまのセットで腰程度なので、

夕方頃に動く潮を待っている船木です。

上の写真はホワイトハウスに行く中間地点の丘にある

“HONUHONU PL.”

訳すと、「ウミガメウミガメ通り」。

ハワイぽい名前でこころ和みます。

下の写真はホワイトハウスの先にある港内の腰波。

リーフが平らなので、それはきれいにブレイクしていた。

ここは大きな西うねりの時に真価を発揮するそうで、

その日が楽しみとなった。

波乗りしているときは、サビタも日光浴。

雨が多いので、晴れたときにしっかりと色々を乾かします。

サビタの走行距離がついに17万マイルを達成。

これはkmに換算すると27.2万km。

日本の本州縦断が2000kmということなので、

サビタは136回も日本を縦断したことになるのですね。

しかも、ノースハワイは高速道路がないので、

田舎道をゴトゴトと、イナリーズの砂浜を、

ソフトサンドのダートロードを駆けたりしての距離なので、

ここに個人的に讃えておきます。

パチパチ?( ´ ▽ ` )ノ

ディズニー映画『カーズ』ではないが、擬人化した考えだと、

こんなに景色のいい道を走っての距離だからサビタも幸せだろうな。

夏なので、プルメリアもきれいに咲き誇っている。

花の写真を撮っていたら、ノアのサーフフレンドが現れた。

白いTシャツの子がクイオ・ヤング、黒がカイ・ハント。

すでにすばらしいサーファーで、父親たちもまたプロサーファーであります。

みんな体が大きくなった。

これから海で会うたびにグレイトサーファーになっていくのだろう。

子供の成長は早いというけど、

この年代の少年たちは、ちょっと見ないあいだに変わってしまう。

これが一年四ヶ月前のカイ。

まだ小さく、かわいい。

今はノアよりもずっと大きく、同一人物とは思えないほどです。

彼たちの年代の16ヶ月というのは、俺たちの五年に匹敵するのかもしれません。

.

少年老い易く学成り難し

.

一寸の光陰軽んずべからず

.

そんな言葉が浮かんできた。

さて、Aviso Mini Noserider 6’12″の初ライドとなったクリスチャン。

5’12″はファーストサンプルをサンクレメンテピア、

そして日本で乗ったけど、

この6’12″の製品版にはとても興味があった。

クリスちゃんはご存じノーズライディングの元世界チャンピオン。

しかもティーンの頃から四年連続。

ロングボード界ではすごい存在なのです。

けれど、彼は一切おごらず、すばらしい人です。

アメリカ人には珍しく、とても姿勢の低い青年なんですよ。

奄美に一緒に行ったDセンパイに、

「とてもエキセントリック(常軌を逸した)なスタイルデス」

と笑顔で評し、それを喜んだセンパイは、

「クリスちゃんさん、もう一回言ってくれぃ?!」

と大喜びでした。

俺に対しては、

「ミニボードのノーズライディング世界チャンピオンです」

と持ち上げてくれ、

こんな風に全員をハッピーにすることができる人なのです。

「クリスちゃん、でMNR(ミニ・ノーズライダーのこと)

のシックストゥエルブ(6’12″)はどうだったの?」

と聞くと、

「間違いなくマジックボードです!バランスがすばらしいです。

究極の小型ロングボードと呼ぶべきでは、という気がしてきました」

「バランスと言うと、幅とか長さ、そして厚みのバランスがいいんだね」

「その通りデス。しかもロッカーやコンケイブの存在価値がカーボンファイバーの柔軟性とあいまって、

完全再現どころか、ファイバーグラスボードより進化してイマス。AVISOの人たちが、

永久的にこのモデルを製作することができるのは歴史的なことだと思いマシタ!」

「そんなにすごいんだね」

「はい、断言できます!」

「ノーズライドでは何が違うの?」

「はい、リフトがしっかりとしているので、よりハイラインを保つことがデキマス」

「ハイラインを保てるボードだと、長い距離をノーズに乗っていることができるのでしょ、他には?」

「群を抜いたパドリング性能に、キャディラックのようなスムーズなターン」

「それでそれで」

「軽い乗り味、だけど信頼性があって、

長いターンのとき、例えばラッピング(カットバックの類)して、

ホワイトウオーターに戻るターンの斬れ込みと安定性がどのボードよりもイイノデス」

「そう!」

「中空カーボンファイバーのフレックス製のバランスが、

このボードサイズだと一番良い状態で反映されていると感じマシタ」

「そんなにべた褒めなんだね」

「苦手なバックサイドまでも調子ヨロシキだったんデスヨ、ハイ?」

「良かった?。これは日本のみなさんも安心するでしょうから、

王子(ニック)から写真が届き次第にブログで書きますね。ではまた。ハバグッディ?!」

「これからRihannaのライブを観にLAに行くのデス。興奮してマス。アディオス?サヨナラ!!」

それからすかさずAVISOジョンに電話をし、

「フナキさん!波はどうですか?」

ようやく下がりました。こちらは平和ですよ。ジョンはいかが?」

「いやあ、今年の夏は記録的な(AVISOの)生産数を達成してイマス」

「WOW、そんなに!」

「はい、アメリカでは今、ロングボードとSUP(タチアガリ)熱がスゴイノデス」

「タチアガリはこちらでもたくさんいますよ」

「フナキさん、今日は何用ですか?」

「MNRの6.12プロフィニッシュをお願いしたいのですが、

工場の空いている時間に作ってくださいね」

「私もクリスちゃんからマジックだと聞きました!アリガトゴザマス!マイド?!」

と早速自分用の6’12″のオーダーを入れました。

ビーチハウスで、そして闘牛岬でうんならかすのが楽しみです。

(うんならかす=勢いをつけること。cカカイさん)

クリスちゃん、すばらしいインプレッションをありがとう?!

これは宣伝ではありませんが、円高のうちにドーゾ!!

AVISO工場も高稼働しているので、そこまでお待たせしませんので。

https://www.nakisurf.com/brand/aviso-model.html#mininoserider

ククイウラビレッジでウッドとコーヒーを飲んだ。

朝ロングボードをしたという彼の顔には、

ココサンシャインがしっかりと残っていた。

「これ最高ずらよ?」

「でも何がいいと感じたの?」

「肌になじんで、取れにくいことと、何よりも日焼けしないことずらね」

「ブラウンも使った?」

「あっちはミミ(彼女)が使っていて、

ファンデーションみたいに毎朝付けてから外出していると言っていたよ」

「じつは女性にすごい人気なんですよ」

「だから友人や家族分を買いたいんだけど、日本にオーダーしてくれるかな」

「もちろん、何個くらい?」

「えーと、各6ダース(72個)だから144個ずら!」

「そんなに!」

「だめか?」

「いいけど、通関が通るか調べてみるね。必要書類がいるはずだよ」

「むずかしかったら100個でも大丈夫ずらよ」

「100個でも書類は多分必要だから、それは後でメールするね」

と、『パイナップル・ココナッツ・ジンジャー・マフィン』

という長い名前のパンをとコーヒーと食べて、

波乗りの話をしばらくして、解散となったのです。

それにしてもウッドの頼み方は大人買い以上の将軍買いだし、

家族と友人が100人もいることもスゴイなあ。

日本製をここまで気に入っていただけるのは、

日本人としてうれしく、胸を張りながらサビタまで戻ったのでした。

もう木曜日!

そして明日から7月です。

夏の支度はお済みですか?

短い夏なのでしょうか、それとも酷暑なのでしょうか。

とにかく熱中症等にはお気をつけて、

涼しく冷たくできるときはして楽しんでくださいね。

それではまた明日?!