俺が乗った飛行機は、
今日の夕陽を追いかけるようにノースハワイに向かっていった。
ロスアンジェルスからの直行便の窓。
満月の夜。
到着し、ひと眠りすると、
9ft @ 16秒 from NW (315°)
という大波が日本から届いていた。
隣の島ではパイプラインマスターズが開催されていて、
こちらではロンリーセッション。
どちらがステキかはあなたに委ねるけど、
波乗りは、
ロマンティックで、そしてどこまでも深い行為だと思う。
さよならカリフォルニア。
またすぐにやってきます。
鳥のように飛べたらいいのになあ。
滞在中、
夜明けはいつもサンクレメンテ・ピアの上だった。
このやってくる波を上から見ていると、
それが大きいか、小さいか。
ブレイクがいいか、悪いか。
そんなことはどうでもいいことのように思えてくる。
恋や愛、闘いや憎しみ。
安住、放浪、友情、慈しみ。
酒、食事、誕生と死。
波は、
それらのこととはかけ離れた、
そして違う世界のことだと感じたのです。
『夜明け波療法』Dawn Patrol Therapy
そんな言葉が浮かんできた。
大きい
小さい
色が違う
模様が違う
顔が違う
羽根が違う
そんなことはどうでもいい
わたしたちは鳥ですから
あなたたちもきっとそうでしょ?
海面に盛り上がるエネルギー物質。
これは波とも呼び、
人の顔や指紋と同じで、
二度として同じものはないという奇跡の連なり。
跳ぶような、跳ねるような海面の反射。
これを見て俺は何を想い、想ったのか。
写真と、
メモリーセッションがたくさん残っているので、
カリフォルニア編を明日から、
ノースハワイ編と同時掲載していきますね。
すばらしい週末となりますように。
どうぞ暖かくしていてくださいね。
こちらも朝は寒かったです。
いよいよ冬突入でしょうか。
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