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波乗りって、
上達するといってもいつもいつも上達するわけではない。
あるとき、突然ドアを見つけたような感覚でそれが開き、
そこに大部屋や小部屋があり、
その中に立ち入るように新しい世界がやってくる。
自分にとって象徴的だったのが、
『カットバック』という波の中に戻っていくターン。
それまでは進行方向と逆に
「ター!」とただ向かっていっていたのだが、
泡の中に吸い込まれたり、
上手くいったとしても失速してしまって、
思ったようにはできなかった。
すべては波次第で、よく考えると、
それでは自分の技術ではないと気づいた。
ある日、
「カットバックの曲がり、動きを分割する」
という閃きを得た。
それはつまり、
「進行方向と逆に波の内側に戻り、また進行方向に進んでいく」
という一連の動きを細かく分けて、
その分けた役割というか、
必要なターンの角度とか、
スピードを調節するということに気づき、
それからは、
あれほどまでにむずかしかったカットバックが、
できるようになっていったのです。
でも波次第でできなくもなったりもし、
そんな繰り返しで今に至っているのですが、
それはまるで人生そのものだなあ、
なんてことを飛行機の中で考えていた。
この機が着いたらまた新しい時間と、
新しい土地がやってくるのだろう。
しあわせと楽しさ、
似ているようで少し違っているが、
どちらも常に感じていたい。
今日もすばらしい日にされてくださいね!
俺は元気です。
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