Thanks For All The Stoke!!
(全ての最高をありがとう!)
そんなサインをしたDVDをタイラーからプレゼントされた。
完成まで長い道のりでありました。
「ありがとう、そしておめでとう」
そんな言葉がふわりと出てタイラーに伝えると、
彼は、
大満足顔で上記したメッセージを書いてくれた。
昨年ほぼ一年間に渡り、
この映画の製作状況は見てきていた。
地元ミドルスやローワーズのセッション。
タイラーとTatsuoはハワイに行き、
そしてコスタリカ、メキシコ、エルサルバドル。
タイラーが好きな波を、
そして自分で創ったボードを持って旅をするのは、
サーファーとして本懐だろうと思って見ていた。
サンファン・キャピストラノのミッション裏の
タイラー・ウオーレン・スタジオにこもりきりになって、
TA-TSUこと竹井達男さんが編集していたのは今は昔。
きっと500時間以上も編集に費やしたのだろうか。
そんな力作。
竹井達男さんは、
1990年代、
オルタナティヴサーフのルーツをジョエル・チューダーと過ごし、
デヴォン・ハワード、アンディ・デイビスたち、
そしてタイラー・ウオーレン。
サンディエゴ界隈では有名な日本人である。
彼はスーパー8という昔の撮影機器のみを持って、
レトロな手法で撮影し続けていた。
これはタングステン、現像が必要なフィルム。
1960年代後半くらいからの方式で、
フィルムはもう生産中止しているので、
かなり稀少な撮影方法であります。
そのスーパー8を愛する達男さんは日本に飛んで、
これからこのムービーをプロモートするそうだが、
DVD箱を車に積んでいる満足気な彼の顔が浮かぶようである。
さて、ラグーナのメイン通りとPCHにあるシアターで、
タリアサーフ主催の試写会があるというので行ってきました。
当日はひどく寒く、そしてこちらには珍しく雨の日でした。
しかしこんな夜にまでものすごい数の観客が集まるのが、
タイラームービーのなせる技であろう。
そのタイラーとガールフレンドのラナ。
クリスチャン・ワック(右)、コーリー・コーラピント、
シェーン(中央)、ミッチくんと、レオくん(左)たちもやってきました。
ウナクネ総帥であるアレックス・ノストさまと、
メキシコ最後の秘境ポイントブレイクの前に居をかまえるバグス・アリコ。
このブレイク名がタイラーのモデル名になっているほどのすばらしい波だという。
(映画内のセクション5、ラバンバの曲パート)
サンオノフレと、
ソルトクリークにいつもいるグレイトサーファーのテレサ(右)。
そしてリバーたちが販売部員となっていて、
特製TシャツとDVDを即売していた。
このTシャツがやはり欲しいので、
販売元のタリアに問い合わせています。
映像の奇才ジョージ・トリムも登場。
彼はCANVASムービーを手がけ、
トムカレンムービーも制作している。
即売部の高校生ボランティアたち。
フランスのウネクネ・パリ支部長のフランクもやってきて、
彼のあこがれど真ん中のタイラー・ウオーレンと2ショット。
(フランクはまだタイラーがウナクネ影皇帝だということは知らされていない)
Seeaベイブたちもやってきました。
右からルーキー、カリナ、
あとのふたりの名前は失念しました。
前出のバグスとクリスチャン、コーリー、
キャメロン・ブラウン。
ちなみにキャメロンはウナクネ師範代です。
フォーちゃんことフォード・アーチボルドも登場。
バグス岬でサーフしたことがあるようで、
彼との再会を喜んでいた。
ムービー開始前に抽選があり、
なんとタイラーシェイプの
「クアドラティック・フォーミュラ5’11″」
が入場半券の末尾三桁数字から当選するという趣向。
入場料8ドルでタイラーの新品ボードがもらえるというのは、
宝くじよりも確率が良い気がします。
いよいよ上映。
全般的というか全てタイラー・ウオーレン。
掘れる、緩やかな、そして夢波。
それらの波に、
品があって最上級のスタイルでそれら波の上を舞っていく。
後半部分のバレルや中盤、前半のハワイ波にも目が行きがちだけど、
私的にはユル波ミドルスや小波系のタイラーサーフに花丸満点を付ける。
で、ロングボードやミッドレングスのトリムを見ていると、
勘というか、タイラー風味がわかってくるようで、
ミッドレングスやシングルフィンで早速取り入れて、
遅速ロングライド続出というプレゼントもいただいた。
BGM音楽はボードと波に合わせてジャンゴだったり、
ツエッペリン、さらにはプレスリー、
黛敏郎さんのクラッシック曲までかかるという豊かさ。
4フィート台のミニ、そしてフィッシュ、シングルフィン、
クアッド、トライ、フィンレス、ミッドレングス、ミニガンにロング、
そしてログと全てのサーフボードに完璧に乗ることができる
タイラー・ウオーレンならではの、
サーフィングの表現世界がここにありました。
いつかは俺も。
さてさて、
この映像監督竹井達男さんの波乗りは、
ジョエル・チューダーとデヴォン・ハワードを足したような波乗りで、
この1966年のログならば、世界一のトリミングを見せる。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/57828
そんなスバラシサーファーがタイラーと時間を共にして、
熱いソウルサーフィング・マインドで作った映像作品です。
しん(真、心、芯、信、神、深、振)のサーファーたちに、
そしてコンテスト・サーフィングの反極にある豊かな滑走をぜひ。
サーファーとしてありがたかったのが、
最後のクレジットに乗った全てのボード情報が表示されていること。
見てみると、タイラーはハワイの波ですら6’8″で、
しかも5’3″のスワロウ・ソープでもサーフしていて、
これも私好み。
「頭サイズでも乗れますか?」
ミニボードに乗っていたときに良く聞かれた。
ここでそれをタイラーが証明してくれるのがありがたい。
技術とかではなくて、
波に合わせてのライディングだから、
ミニボードの拡がりというか、
さらにはミッドレングスの浮遊感覚も表現していた。
クアッドやトライの高速滑走と、安心なファインラインのミニガン滑走。
免許皆伝のログトリムと華麗ターン。
http://wetdream2014.com
36分
特典:タイラー・ウオーレンマニアに贈る32ページのBOOKLET
定価: ¥5000(税抜本体価格)
https://www.nakisurfshop.com/SHOP/2015007.html
そのWET DREAM閲覧後のサーフィングは、
上にも書きましたが、ターンがさらに長くなり、
波乗りが安定してきた。
そうだ、
これぞ『最新のサーフィング教本』だと思います。
グッドサーフィングは数あれど、
オルタナティヴサーフ皇帝の模範滑走を心ゆくまで、
お好きなときにお楽しみください。
それではすばらしい週末をお迎えください。
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