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naki's blog

【テクニック編】テイクオフの際のアプローチ開始位置_「波の”芯”について」_(1298文字)

 

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こんにちは、

今日はお待ちかねのテクニック編です。

テイクオフの開始位置に加えて、

波ピーク内に存在する『芯』の解説をしていきます。

これは今まで誰も詳細を伝えていなかったもので、

グッドサーファーへの足がかりとなるために、

という内容としました。

201507_naki_5999

今日のボードは、

タイラー・ウオーレンの”ミニ”こと、

ボンザー5’1″を使用しました。

この薄く、体積がほとんどないボードだからこそ

テイクオフの位置、開始するタイミングが問われると思う。

IMG_5294

乗る波を決めたら、

そのピークに向かいながら、波の芯を探る。

IMG_5296

ここでは、

私のパドリングしている方向に芯となりそうなものが見えている。

tech_5296

この位置で、

その芯は★マークのど真ん中にあります。

わかりづらいのですが、

カラー画像を見て、何度も確認してみてください。

これはわかりやすいほうです。

IMG_5299

芯が自分の方向にシフトしてくるのを予想し、

波との距離も近づいてきたのでテイクオフへの角度にセット。

tech_5299

「芯は常に動いている。変化している」

自分のパドリングの方向(パープル)。

芯がシフト(グリーン)して自分に向かってくる方向をつなぐ『X点』を想定し、

そこに向かって漕ぎ始めた。

IMG_5300

芯が「段」とか、「コブ」と称されるように、

波面の中に筋が見えます。↑

IMG_5301

上下二枚画像では、

その芯が消滅しているように見えるが、

実際にはあって、その芯の中に入るべく、

ノーズを押しつけながら深く、強くパドリング。

IMG_5302

低く、深く、そして強く。

IMG_5304

ついに芯が出現した。

IMG_5305

しかし、

それは自分のボードより下部にあることがわかり、

無駄なのだが、足をキックして少しでも自分を下に落とそうと試みた。

tech_5305

この★が芯であります。

これもカラー写真で見てご確認ください。

IMG_5307

読みがたった20cmほど外れ、芯の上となってしまったが、

「セクション」または「ピーク」は存在しているので、

迷わずテイクオフを実行する。

(ここでの20cmは、20mにも感じられるほど大きい)

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私、芯の真上であります。

tech_5309

.

IMG_5315

芯の上だが、

セクションとしては「始まり」。

いわゆる波セクションの分岐位置にいるので、

その斜面を有効に使えるテイクオフ位置。

IMG_5319

ここで波の中に入る。

それまでの自分のパドリングスピードあっての結果。

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このとき私が見えているのが、赤いラインのセクション。

このセクションを使って、テイクオフのイニシャルターンに入っていく。

ちなみに右側にある水色実線が「別の」セクションで、

逆に言うと、ここからレフトに行けば、グーフィーの佳い波への始まりとなる。

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セクションの壁に向けて、

テイクオフスピードを全て使ってターンを開始する。

IMG_5322

これで完璧。

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サーフィングにとって、

テイクオフは全てと言っても過言ではなく、

逆にこれがないとサーフィングは成り立たない。

「始めよければ全て良し」

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カットバックも、

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ノーズライドも全てテイクオフあってのこと。

このあまりの詳細な内容と、

それら委細に気持ちは揺らぐでしょうが、

実際のところそこまでむずかしいわけではありません。

このことをしっかり学んで、

波に乗ることをさらに究極的に楽しんでください。

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それでは、

今日もみなさんのすばらしい日でありますように!

また明日ここで。

ありがとうございました。