深夜に起きて、
ワイメアで開催されるはずの
『エディ・アイカウ』のライブ中継をチェックすると、
今回は開催されそうだった。
そしてなんと、
歴史上最大サイズの波での開催となった。
前回実行しないで良かったですね。
THE EDDIE NO GO_ブライアン・ベントはハッピーサーファー_コールにバリー・マッギー、そしてシーア(Seea)_(1411文字)
28人の招待選手。
私が注目しているのは、
キャッチサーフのプロライダーのジェイミー・オブライエン
D師範と崇めているシェーン・ドリアン
サンクレメンテのグレッグ・ロング
もちろんケリー・スレーター
ハワイの河童(死語ですね)マーク・ヒーリー
ハービーの息子ネイザン・フレッチャー
ノースハワイのアンディ弟ブルース・アイアンズ
エディの弟、そして最年長66歳クライド・アイカウ
その昔部原で一緒に過ごしたロス・クラーク・ジョーンズ
大先生トム・キャロル
大波の新星アレン・ゴールド
ワイメアのライフガード長デイブ・ワッセル
唯一の日本人である脇田さん。
超彗星のジョン・ジョン・フローレンス。
解説者たちは、
ロス・クラーク・ジョーンズが49歳、
そしてクライド・アイカウが66歳ということで、
「大波に乗ることによって、波乗りのキャリアを延長することができる」
そんなことを声高く伝えていた。
実際にはシェーン・ドリアンやグレッグ・ロング、
マーク・ヒーリーたちの毎日のトレーニングを見てきたので、
それはそんなに簡単ではないことも知っている。
とにかく地球上のサーファーが注目するイベントが始まった。
ルールは各1時間ずつのヒートが二回あり、
それぞれのヒートで4本を限度に乗ることができ、
ジャッジの基準は、
より大波であること。
険しい斜面も加味し、
最も深いピークからドロップして、
それをメイクしたものにその最高得点100点を与える。
合計点数400点に最も近いものが王者となる。
それと、エディは「波をシェアすること」という教えがあるので、
故意に他者を侵害しないと、妨害とはならないルール。
トレードウインドが強く、
あの重いワイメアガンが木の葉のように舞ってしまう。
波斜面の角度と距離が風を増幅させるのが原因だが、
こうしてテイルから落下していく気持ちは、
サーファーでしかわからない恐怖だろう。
ちなみにサーフボードの長さ平均が9’6″で、
厚みが3+から4インチという象が乗れるほどの特大ボード。
今日は、リップの下からかいくぐる波が多かったようで、
ケリーは2ラウンド目に8’6″と小さくして、
これが選手内では最短だという。
そのボードでバレルもメイクして、
「(数日前に亡くなった)ブロック・リトルのためにバレルに入りたかった」
そう言いながら落涙していた。
波乗りとは不思議なもので、
バレルにならない日にブロック・リトルが用意したような波が、
しかも
ケリーの最終波にやってくるとは思わずに、その不思議さに私の目も熱くなってしまった。
ありがとうケリー。
いつもはピークに現れるワイメアボイルがインサイドにあり、
いかに今回のワイメアが大きいかわかるだろう。
マクアとカラが交錯し、
その前方にはマクアの弟コア。
修羅場のようなファーストセクション。
湾をクローズアウトさせるセットが入ると、
救急チームのウオーターパトロールたちは、
こうして岸に戻ってくる。
安全第一だというが、
サーファーを救助するために存在しているのに、
特大セットが入るといなくなってしまうのはいかがなものだろうか。
その間サーファーたちだけになり、
この時にジョンジョンはリーシュを切ってしまった。
うねりが強すぎて、
泡が渦状になっていて、
乗るには険しすぎる波質であった。
これが乗られた最大の波だろうか。
左がシェーン・ドリアンで、
奧がジェイミー・オブライエン。
シェーンがこの巨大泡を抜け、
ジェイミーは吹き飛ばされて
それぞれ93点と、72点。
もしジェイミーが飛ばされなければ満点だったという。
違う意味のマンライですね。(笑)
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さて、こちら到着後すぐに千葉ショールームに行き、
NAKISURFチームにハイパーソニックを見せた。
児玉ヤス。
彼のサーフボードの詳しさは群を抜いていて、
はぎうだと共にフォルムやバベルテイルをチェックし、
このボードにマッチするフィンを即座に取り付けてくれた。
さすがプロショップのチームなのであります。
ヤスがウエットスーツを着ている理由は、
大人気のZ1サーフスーツの石井さんがいらしていて、
来季モデルのカッティングやインナースーツのことを進めた。
ちょうど私がいるときに完成してくるので、
そのレビューをここに書きますね。
(予定完成日が3月5日です)
□
そのまま伊豆に行き、
鈴木直人さんが実行委員をする国際的な下田観光誘致の話と、
彼が営むサーフショップ『リアル』さんが、
20周年記念となるという。
私のNAKISURFでさえ10年なのに、
それは大変なことだと感じる。
「大切なのは、リベラルなハッピーサーファーであることだよ」
そう言い切る直人さんに快哉を叫んだことはここに書くまでもない。
外国人に向けて、
下田を紹介するパンプレットも完成していて、
こんな美しいビーチまで、
東京六本木から車でたった3時間、
電車でも2時間19分で行ける距離にある。
こんな美しいビーチでハッピーデーと、
直人さんがハッピーサーフビーチと掲げる
(多々戸の左側)等でサーフできたら、
それは一生忘れることがない記憶になります。
ちなみに私が生まれて初めて下田の白浜に行ったのは、
Surfers/ロースカのナルちゃんが、
鎌倉腰越の岡田書店の裏に住んでいて、
彼の公休日にVWビートルで連れて行ってくれたもの。
それは、
もうすでに32年も前になるのに
あの青い美しい波を忘れることはない。
私からもすてきな下田をご紹介させてくださいね。
それでは、これから膝くらいですが、
ハッピーサーフをして、
ハイパーソニックを持って千葉に向かいます。
明日はNAKISURFショールームには午後からおりますので、
よろしければお立ち寄りください。
Have a wonderful weekend!!
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