あけましてございます。
元日をいかがお過ごしですか?
これは本日二度目のブログとなりました。
ノースハワイでは、また波が大きくなっています。
ブイは「12.8ft@14sec./WNW」と計測し、
波情報は「14 to 18 feet today」と、背丈3倍波を報告している。
風は「200@14(南南西の風14ノット)」となっていて、
どうやらこれは三日月湾周辺が良さそうだが、
俺たちはあまりあちら方面に行かないので、
どうしたものかを思案中です。
ちなみにこの1ノットというのは、
およそ風速0.5m/秒で、14ノットは風速7m/秒ということになる。
(最大でなく、平均値を採用)
「伝説のような初波求む」
と初乗りの支度を調えているところです。
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昨夜はきんちゃんに録画していただいたBS放送での
「イチロー特集2009」を見て興奮、感動していました。
球場で見ると、
あんなにクールなお顔をされてプレイしているイチローさんが
「恐怖」や「苦悩」、「孤独感」を持たれていて、
じつに人間的なのだなあ、と興味深かった。
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いつだったか、
メジャーリーグで唯一「シーズン打率4割を打った」
テッド・ウイリアムスという殿堂入りプレーヤーがいまして、
「その彼についてを当時のアンパイヤが詳しく語っている」
という本を読みました。
そこで書かれていたテッドは、現役を引退して、
『ワシントン・セネタース(現テキサス・レンジャーズ)』
というMLBチームの監督に就任していました。
で、キャンプ(スプリングトレーニング)の際にテッド監督は、
バットの芯部分に松ヤニを塗って、打席に入りました。
(普通、松ヤニはバットの握り部分に塗るもの)
指名したのは新人の超速球投手。
このときはテッドが54才だったので、
筆者であるアンパイヤはもちろんのこと、
その場にいた誰もが監督が空振りすることを想像しました。
その若い投手が全力で速球を投げると、
なんとテッド監督はロケットのような打球をセンター方向に打ち返し、
筆者(アンパイヤ)に向かって、
「ワンシーム(一本の縫い目)だな」と言った。
次の球も打ち返し、
今度は「縫い目の1/4 インチ(約5mm)上だ」
と言い、戻ってきたボールを筆者が確認すると、
一球目と同じように(バットに付けられた松ヤニの)
黒い跡がボールの縫い目の5mm上についていた。
そして次々へと、合計7球を打ち返し、
見物していた選手、そして観客はそれに感嘆したという。
で、全てのボールの跡を確認すると、
7球中5球の位置を確実に言い当てていた。
速球、しかもメジャーリーガーの豪速球。
それを「バットで捉えたときのボールが見えた」
という神業がここに証言されている。
しかも54才で。。
やはり歴史に名を残す人は違う。
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そんな伝説話と、
イチローさんの歩まれている軌跡は似ているようなところがある。
そのBS番組内では、
「不振に陥ると、イチローさんは球場内にあるビデオルームに足を運びます」
と、イチローさんはビデオルームで自身の打撃を分析し、
「始動が遅すぎる。これでは打てるわけがない」
と発言していた。
野球をされる方ならわかるが、
ピッチャーの投げた球というのはものすごく早い。
一度マーク・クルーン(横浜→巨人)
の球速160kmの球を体感できるチャンスがあって、
それは、
「ボールが手から離れた瞬間に、
光が通り過ぎたようにボールの軌跡だけが目に残った」
というものだった。
「速い。。、プロはこれを打っているのか…」
と驚愕したことを思い出した。
その速さはどのくらいなのか?と調べてみると、
「ピッチャーの指から離れ、ホームプレートまで到達する時間」
という項目に、
「160km=0.38秒」とあり、
それはピッチャー対バッターというのは、
「たったコンマ38秒で全てが起きているのだ」
と知った。
速球投手の目安である球速150kmが、0.41秒。
選手たちはわずかコンマ4だか3という時間の中で、
打てるボールなのか、そうでないのかを判断し、
バットを振り出しているのだ、と驚く。
よく考えたら、そこからバット振る時間を差し引かなくてはならず、
とすると、有効なる時間はこの半分となるのだろう。
一般の人間の全身反応(体を動かすための)時間は最短で0.365秒とされている。
そうなると、
このテッドやイチローさんの全身反応時間は0.1秒程度なのだろうか。
1時間を60等分したのは、
六十進法を使用していたバビロニア人とされている。
これにより、1秒は平均太陽日の86,400分の1となった。
野球選手をはじめとし、瞬時の判断力を求められる生業の人は、
1秒をさらに細かく分けたような時間単位が存在しているのだろう。
「秒」について調べてみると、
1.ミリ・秒? (ms) は、1,000分の1秒。(ストップウオッチにおける最小の単位)
2.マイクロ・秒 (μs) は、100万分の1秒。(原子の反応や化学反応計測に用いられている)
3. ナノ秒(ns)は、100億分の1秒(コンピュータ、パルスレーザー等の電子機器に)
とあり、イチローさんたちは、
「200ミリ秒」という単位の勝負を毎回しているのだ。
実際に私たちサーファーも調子の良いときは、
リップから飛び散る波の飛沫が見えたり、
波にできるコブのコンマ秒単位での変化を
スローモーションのように見届けたりもしている。
さらにケリー・スレーターたちは、
急激に移動、変化していくリップ形状を誰よりも正確に捉え、
始動の位置、
ボードが浮上していく状態などをミリ秒単位で判断しながらサーフしているのだろう。
こうして人間の能力、奥深さをイチローさんを通じて知ることとなったのです。
すごいことです。
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満月がきれいなので、
しかも元日の満月は珍しいので写真を撮りに行ってきた。
明るいので星々はあまり見えないけど、
夜の空を見ていると、この大きな宇宙の広さを知ることとなる。
現在考えられている宇宙の広さ、
つまり「宇宙の果て」までの距離が150億光年。
そんな広さ、その広さというのは大きすぎて実感が沸かない。
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スペースシャトル(平均時速25000km/h)で、
1光年の距離を移動すると、
およそ4万年かかると試算されている。
(1光年は約10兆km)
で、この銀河系の隣には、
アンドロメダ銀河(M31)という巨大な星の集まりがあり、
それは地球からおよそ230万光年の距離に位置している。
↑星座だとこの位置に見えます。
「星雲、それは星雲?♪」
↓M31のお姿。
もし私たちがスペースシャトルに乗って、
そのアンドロメダ銀河まで行くとすると、
9200億年かかる計算となる。
地球の年令は46億年とされているが、
アンドロメダ銀河までの航宙時間はその200倍もかかってしまう。
で、この計算をしながら思っていたのが、宇宙時間のこと。
もしこの広い宇宙を(現在の地球のように)行き来するのには
「時単位を拡げればいいのだ」とひらめいた。
私たちを包む宇宙は、
もしかしたら「1000年を1秒」という単位で動いている。
と仮定してみたらどうだろうか?
私たち人間はたかだか生きて100年。
ということは宇宙時間だと、
たった100ミリ秒のこととなるのかも。。
寂しくもあり、永遠のようでもあり、
そして長く、短く、広く、遠い視点となりました。
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↑これは「星雲衝突」写真。
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元日もNAKISURFに来てくださって、ありがとうございます。
イチローさんたちが到達した瞬くような時間、
そしてそらに拡がっている信じられないような広さ。
そんなことをこの2010年の元日に感じたのです。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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本日の標語です。
「それぞれのお時間がすばらしいものになりますように」
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