新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【サーフィン研究所】スカイアンドシー・ムロトの健食オーベルジュ初回『イデア。そして永原レキくん』_(1881文字)

海水温が温かいので、

晴れた朝には毛嵐(けあらし)が出る。

何回見ても美しい。

室戸岬。

室戸市三津にある築45年の日本家屋をリノベーションし、

新感覚のゲストハウス

『スカイアンドシー・ムロト』がオープンしました。

このゲストハウスは、

『健食』ということにこだわっています。

健食とは、

読んで字の通りで、

健康な食事。

もちろん、おいしいものを。

地元の無農薬野菜とか、

室戸産の天然魚や、

高知特産の食肉、

そして深層海洋水と、

そこから育まれた海水塩。

そんなことをテーマにしました。

有元くるみさんの

『エア・キッチン』ですとか、

近所の料理名人を招いて、

土佐名物の皿鉢料理ですとか、

郷土料理のいろいろを表現していただいています。

今回のイベントは、

『オーベルジュ』でした。

オーベルジュとは、

”郷土料理のレストランがある宿”

を意味するフランス語です。

「土地土地の食材を仕入れたいシェフが、
郊外でレストランをオープンさせ、
客はその新鮮味を求め、
遠路レストランへやってくる。
食事とともにワインを嗜むため、
車で帰宅することが困難となった際、
レストランのオーナーが、
食事客に休んでもらうため、
レストランの空きスペースを提供してもてなした」

Sky and Sea Muroto

岬の間

.

それがこのオーベルジュの始まりとされている。

たいてい家族経営がほとんどで、

きめ細かなもてなし、

土地の最もなる旬を味わうことが最大の魅力である。

室戸には

『西山大地』という感嘆農地がある。

そこは日本一の日照時間であり、

黒潮からのミネラルたっぷりの潮風の、

標高120mの段丘赤土台地です。

この奇跡の野菜を農家さんを通じたり、

またはキラメッセ等の道の駅で仕入れています。

そんな室戸野菜を使ったサラダ。

オリーブ・オイル、

またはトリュフ・オイル、

さらにはガーリック・オイルと、

竜宮というこちらも室戸のブランド塩で一揃えのサラダ。

フレンチから食を始め、

江ノ島すばな通りの名店経由で師匠を持ち、

ワールドワイドであり、

あるときは多国籍料理である。

それらを武器に室戸に行き着いたタケちゃん。

彼が今回の料理を取り仕切りました。

彼はまるで包丁無宿「流れ板」暮 流助なのだと感じ、

その作者のたがわ靖之さん(故人)つながりで

『鉄火の巻平』

の寿司が食べたかった自分の少年時代のことを思いだした。

アシスタントは青空洋平くん。

彼は高名なるミュージシャンであり、

カフェのマスターであり、

有名ガイドであり、

イベンターでもあって、

食天才&アルコール清潔の二刀流で、

ここに室戸オールスターが集結という様相を帯びてきた。

メニューのアウトラインは完成しているようで、

どんどん作業が進んでいく。

糖度が高いフルーツトマト。

これをコールドプレスでジュースしたら、

まるで果糖が入っているように感じることだろう。

天然ブリは桜のチップで、

自家製スモークとし、

油がのった側は、

クルクルっと、

ピクルスに巻き付けてピンチョスとなった。

マスタードと、

パン粉をまとう室戸ブリ。

こちらは室戸は室津にある浦戸屋という超名店での仕入れです。

サラダは、

テーブルにクッキングペーパーが敷かれ、

それがキャンバスという趣向だった。

前出のブリのリエットやカブをブリの出汁でいただき、

健食とは地で磨かれたもの、

磨いたものを心を入れて作り込むものだと再確認する。

「心」

「魂」

が磨かれるようになり、

私たちは、

「ものごとの真の姿」に言及することになった。

プラトンの言葉にある『イデア』ということを考えていた。

スペシャル・ゲストは、

海洋町の宍喰から

in Between Bluesで知られ、

藍染めと自然に還ろうというプロジェクトを担う。

現代の弘法大師とされる永原レキくんが、

奥さんのアイちゃんと長女リタちゃん、

妹のサラちゃんとアランを率いて家族でやってきてくれました。

たった40分で着きます。

生見とここはそんな距離なんだと教えてくれた。

私の空海好きは、

レキくんのおかげであり、

そんな全てがあって、

今ここにいる奇跡と、

すばらしいご縁に改めて感謝の意を伝えました。

さらには、

室戸のパワフルなサーフスポットでおなじみの尾崎から、

『民宿徳増』の徳増和也さんと、

千里さんとリコちゃんもいらしてくれました。

レキくんのお誕生日がこの週にあるということで、

先取りバースデーが行われたり、

それは楽しい会でした。

それから尾崎でサーフ。

波待ちしているときに、

徳増さんの宿が見えた。

窓からリコちゃんがこちらを見ているような気がし、

とっても楽しい日となりました。

Happy Surfing!!