藤沢駅まで行ってきた。
名店ビルの取材があったのだ。
藤沢市には、
「ふじキュン♡」
という公式マスコットキャラクターがいる。
ゆるキャラの定義の、
ほっぺたの丸みが正確に表現されているが、
波に乗っているように見えないところが、
ゆるキャラらしくすばらしいと思った。
タキビ神とタキビポーズの私。
このタキビポーズは、
自然発生したものだ。
両手で炎のゆらぎを表現すると、
背中の張りが楽になる整体法でもあるのだ。
少し前の私たちは、
「サバ手」ブームだった。

だが、
より難易度を求めてタキビポーズとなった経緯がある。
少し前の話となるが、
藤沢駅の8ホテルに滞在して、
「フーディガイド」を担当し、
ヘアカリフォルニアで散髪していた。
もうその8ホテルは経営が代わり、
ヘアカリフォルニアは東海岸に移転した。
諸行無常である。
その8ホテル周辺で、
村上春樹さんが好きだった鰻屋さんを発見した。
鰻ブームなのか大人気で、
お昼すぎには完売するほどの盛況ぶりだった。
さてさて、
いよいよ名店ビルである。
名店シンブンの表紙が懸垂幕となっているのがうれしい。
まずは地下に降り、
コウナン青果、
湘南魚つる、
ジャストミート、
ハマケイと見つつ、
チケットワンという金券ショップをのぞくと、
映画の前売り券がカード式になっていた。
そのまま進むと、
プライムビルに入るのだが、
ここは昔クッチーネビルという名前だった。
なぜ詳しいのかというと、
私は、
40年も前にこのビル4階の居酒屋でバイトしていたのだ。
このバイト業務の裏話は、
名店シンブン4号に書いた。
クッチーネからダイヤモンドビルに入るのだが、
3つのビルは連合でつながっているので、
よく見ないと、
どこにいるのかはわからない作りになっている。
ダイヤモンドビルは、
古久家の記憶が色濃く残っている。
ジャンボラーメン、
名物ラーメン。
いわゆる昭和の遺産記念館でもあるのだ。
また名店ビルに戻り、
名店シンブン4号が、
棚に並んでいるのを写真に撮り、
催事場では古本市があったので、
月刊太陽などを求めた。
今回藤沢を案内してくれたのが、
りゅうちゃんこと、
増田隆一郎さん。
彼もまた石田チルドレンの一人で、
この名店ビルの代表でもあるのだ。
不思議なご縁だと、
石田さんに感謝するのだった。
今度はそのまま逗子サーファーズまで進んだ。
このサーファーズのオーナーのナルちゃんこと、
成瀬さんは、
いまから40年前に私を伊豆白浜に連れて行ってくれた人だ。
そのときにナルちゃんが乗っていた車は、
空冷だったので、
伊豆の山道では休み休みの道中だったが、
それはいい波に乗れた。
しかも私が生まれて初めて見る水色で、
「写ルンです」で感動的な写真を撮ったことをおぼえている。
あのときのビートルは、
タイプ1で、
なるちゃんは「やまか」というスーパーに勤めていたこと、
ブルース・スプリングスティーンの伝記映画の話をした。
40年前の美しい思い出を、
大好きなサーファーズ岬に重ねて乾杯するのは、
時が圧縮したような気持ちになるのだった。
ナルちゃんの恩人が、
7ヶ月のお子さんを連れてやってきていた。
藍琉(あいる)くんは、
ほっぺたの丸みが法王系で(ジローやハナも)、
こんなことも含めて愛おしくシャッターを押した。
「よーし写真撮ろうぜ!」
というナルちゃんの号令があり、
小百合さんがカイルくんを抱っこすると大泣きして、
それに大笑いした私たちだった。
陽暮れとなり、
昔話ともお別れとなった。
藤沢偉人のお一人であるリュウちゃんが、
ヘビーローテーションで着てくれているブライトロマンチカTは、
レバレッジフィッシュのノベルティで、
オンライン販売前にNAKISURF店舗で完売してしまったので、
いわばレア系のものだ。
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【巻末リンク:NAKISURF来店時の偉人リュウちゃん】
【巻末リンク*2:春分の日のサーファーズ岬】
Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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