
金閣はだんだんに深く、堅固に、実在するようになった。
これは、
昨日も書いた三島由紀夫さんの「金閣寺」からの引用だ。

母の本棚にあったこの本を読んでいるとき、
文章に美というものを感じた。

それからというもの、
この美に近づきたく文章を書き始めた。

それから50年以上経って、
文章はかなりの量を書いてきたはずだが、
いまだに到達点には近づくどころか、
もはや文体の美という像ですらおぼろげになってしまっている。

文章というのは、
それほどまでに広大な世界なのだ。

サーフィンを始めると、
あまりのスリル感覚に驚きつつ、
サーフ世界の水平線は、
丸く、
遠くにおぼろげに見えた。

その遥かさに挫折しそうになるころ、
サーフィン芸術を感じるようになった。
トム・カレンの登場だ。

VHSテープに収められた彼の全てのターンはもちろんのこと、
トリム、
ステップバック、
キックアウト(プルアウト)も詳細に確認した。

トム・カレンさまのパドリングの手の位置軌道、
ボードの持ち方全てが模範であり、
同時に彼の持つ神性までも明確に感じられたのだ。

で、
冒頭に書いた三島由紀夫さんにもトム・カレンがいたようだ。
川端康成さんである。

彼の代表作は「雪国」。
その文体はこうだ。
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった
あまりにも有名な一文はこう続く。
夜の底が白くなった。

静的な描写によって、
神秘性というものが浮かびあがった。

それはまたトム・カレンがいまも持つ、
東洋的な無常観と同じなのだと気づいて、
書きたかったテーマではなかったのだが、
ここに着地した。

金閣寺は、
トム・カレンであり、
サーフィンは小説なのだ。
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【巻末リンク:金閣寺思考の発端】
【巻末リンク*2:コーヒーとフィンを求道した】
【サーフィン研究所】マンダラ波乗道_マジカル・カーブ・ツイン_第二弾ブライト・ロマンチカ二種が到着!!_(1369文字)
Happy Surfing and Happy Lifestyles!
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