「白い糸は染められるままに何色にも変ずる」_キャノンボールとジョーダン師範_ハングテンのノア_カイネヘ・ハントのミニノーズライダー_(1206文字)

「松阪牛と神戸牛」
「ホワイトハウス波とビーチハウス波」
「味噌ラーメンと博多ラーメン」
「ヱビスビールとプレミアムモルツ」

どれも似ているが異なるものである。

曹操孟徳の野望書を読みながら

「覇道と覇王」

ということを考えていた。

諸葛亮孔明時代に生きていたら何をしていたのだろうか?

ぼんやりそんなことに気を巡らせていたら夜が明けた。

「白い糸は染められるままに何色にも変ずる」

諸葛孔明にはこんな言葉もあった。

台風12号の『目』は、

直径200kmもあったと聞いた。

31400平方kmという大きさの台風。

驚異の地球。

私たちはこの偶然と奇跡のなかで生きている。

こちらノースハワイはいつもの夏が戻ってきた。

波も小さく、

典型的な夏日だ。

キャノンボールと、

ミニノーズライダー6’12″(70=213cm)を持ってビーチハウスに行く。

ボード修理を生業とする友人ジョーダン。

芝生に置かれたキャノンボールを見て、

彼が異常反応しているので、

「乗っていいよ」

と言うと、

「ホント?」

「乗って!」

「WOW!」

と一緒にパドルアウトした。

ジョーダンの一本目は、

アウトサイドレフトをつかんだ。

そして彼のファーストターンは、

こんなスクエアなオフザリップとなった。

ジョーダンはこの地で生まれ、

育ったビーチハウス師範の一人だけど、

いつも日中の誰もいない時間にやってきては、

30分ほどサーフして仕事に戻っていく。

いつも笑顔。

波乗りが本当に上手なので、

「ジョーダン、試合には出たことあるの?」

「え、サーフィンの試合?」

「そう」

「出たことないんだよな。

NAKIはあるの?」

「それがあるんだよ」

「ふーん、おもしろい?」

「勝てば面白いけど、

たいていは負けてしまうから」

「サーフィンに順位をつけるのって、変だよな」

「最近そう思うようになってきたよ」

「試合に出なければ、

全員が優勝だぜ!

それにコンテストは金儲け、

戦争と一緒だとミスター・ミヤギが言っていたよ」

「そうなんだね」

私は日本でよくある級認定の登録料のこと等を思い浮かべていた。

ノアはいきなりクロスステップ。

誰もこんなことを教えていないのに、

なぜこんなクラシカルなテクニックを知っているのだろうか?

『門前の小僧習わぬ経を読む』

ということだろうか。

天然?

そしていきなりハングテンをしていた。

ノアのライディングを見ていたカイネヘが触発されたようで、

「あ、ボクもそれに乗りたいデス」

と控えめに言うので、

「ドーゾドーゾ」

と貸し出した。

カイネヘは9歳にしては大きいが、

お父さんのケリーも大きいのでこうなるようだ。

.

うりゃ!

クヌヤロー!(©Dセンパイ)

インサイドまでやってきて、

余裕のポーズ。

ミニノーズライダー6’12″には、

サーファーを優雅にさせるスパイスがたっぷりと詰まっている。

明日は今日よりもすばらしい日に。

「羽ばたけるように」

今日も読んでくださってありがとうございます。

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