こんにちは、
夜明けに一瞬晴れて、今はまた曇天に戻ってしまった都内です。
明日金曜日の18時より、
ビームス・カルチャートさんで私個展
『”Just Happiness”』開催です。
レセプションパーティを同時刻よりスタートします。
48ページの特別フォトマガジンも限定数で、
スペシャルミラーコートプリントもこの日より会場のみで発売いたしますので、
どうぞお誘い合わせの上、
トーキョー カルチャート by ビームスさんまでお越しください!
http://www.beams.co.jp/news/detail/5100
金曜日のパーティ時刻18時ー20時までと、土曜日は11時から17時くらいまでおります。
ボード相談、波乗り技術&ウナクネ精神論、
または写真術をお聞きになりたい方は、
土曜日の方が時間もございますので、7月4日土曜日にお越しください。
どうぞよろしくお願いします。
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さて、先日千葉北で乗ったソニックブームの感覚が、
私に大きな影響を与えている。
簡単に言うと「人生が楽しくなった」
そんなロック魂風のビートが効いた押し寄せる感覚。
ホテルの部屋に戻っても腹筋をしたり、
また次に乗るときはこうしてああしてと、
波乗りのことばかり考えている。
サーフィングのすばらしいところで、
サーフボードの楽しさだと思う。
そこで、
以前ここでお伝えした”ソニックブームbyNATION”詳細の再録をします。
(少し修正&加筆してあります)
NATION SONIC BOOM 5’4″
ライアン・イングルは【博士】という称号が付くほどサーフボード理論には詳しく、
Geek(マニア、オタク)世界にどっぷり浸かっている。
彼はサーフボードのflow prediction(流水量予測)、
flux density(流束、りゅうそく)という流体の質量流量までも計算し、
さらには正確な浮力を求めるにあたって発散定理までも用いるという凝りよう。
「その(彼が誇る)理論を全て使ってサーフボードを作ってください」
ともちかけ、さらにはどんなことをしても速度の出るサーフボードが欲しかったので、
それを伝え、昨年の秋に”NS-3000″というコード名でのデザインが始まった。
それは4つのボトム面(クアドロプレーン)を持ち、
速度重視の「本当に速い」という机上のサーフボードデザインが完成し、
それをライアンがシェイプしたのが、奇しくも10月10日のテンテン。
SDSというデイブ・ネイラーが誇る新素材のクロスと樹脂をまとって、
ものすごい強度で完成してきた。
(このブルーの樹脂に浮きあがっているのがSDSクロス)
ブルーの樹脂はコスト高のため、もう使用しておらず、現在はクリアーのみのSDSを生産しております。
感動的な銘職人デイブ・ネイラーについてはこちらを。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/47028
完成直後はトライフィンのセッティングでした。
初乗りはサンクレメンテ南のポイントブレイクに。
あまりの速さに驚き、
そのことを伝えると、
「そうだろう、じつは『ソニックブーム(Sonic Boom)と名付けたんだ」
とニヤリと笑った。
Sonic Boomを調べてみると、
「超音速飛行によって発生する衝撃波」とあった。
そこまでの名前が付けられるほどだが、
全く名前負けしていないことに気づき、ネーミングの妙を感じていた。
そして次はビーチブレイクのグラブルズに。
ここではクリスチャン・フレッチャーたちに会って、
「なんだこのボードは!」と興味を持たれた。
やはりトッププロの目を引きつける。
折れないボードなので、
彼らのようなエアリストが欲しいボードでもあるのだろう。
いまさらながら速いボードというのは、
万能であると気づいた。
この日のセッション写真でもストールしているのに関わらず、
ボードが浮き上がっているのがわかる。
全ては速度なのだろう。
その後私は、
みなさんもご存じのようにオルタナティヴサーフ(ウナクネ)ブームというか、
ウナクネゾーンに入ってしまい、
シングルフィンやボンザー三昧の日々を送っていた。
速いボードのスリルより、
クネクネーと舞うような愉楽の浮遊感覚に夢中になっていた年末年始。
そしてこのソニックブームが豹変したのが、
私の定番フィンセッティングである
「ツイン+スタビライザー」を装着してから。
それはサンフランシスコから帰ってきたマックス(terasu.com)との再会日でありました。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/60768
こんなダラダラウナクネ日のミドルス・トレッスルズ。
けれど、キレがあるターンができて、
その感覚に自分でも驚いてしまった。
高速感覚を取り戻したヤングな私です。(笑)
すぐにライアンのところに持ち込み、
なぜツインスタビの方がビビッドで速いのかを問うと、
「通常はクアッドセッティングが一番速いのだろうが、
サーフィングは、エンジンではないので、
乗り手のパワーのかけ方によってその性能が左右されることが大きい。
だから自分の気に入ったフィンセッティング、
そしてこの左右のフィンが大きいことが、
レイルへの強い圧力を達成できたからではないかな」
そう明確に答えてくれた。
バレルの中でつぶされても、
生きものようにサーフボードが飛び出してくる。
全ては速度が実現している画であります。
前置きが長くなってしまいましたが、
このソニックブームのインプレッション動画が完成しました。
セッションで「3本だけ」、「30分だけ」、
「45分間」と撮ってもらった大切な動画を集めました。
後半にはエピローグみたいに画像をつなぎました。
さて、この動画は6分程度です。
音楽はピーター・キングのダコタです。
Nation Sonic Boom 5’4″ [test model impression] from nakisurf on Vimeo.
そしてこちらがライアンのコンセプト理論の説明動画となります。
こんな要素が詰まっているボード、それがソニックブーム。
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明日またここで、またはビームス・カルチャート個展でお会いしましょう!
どうぞよろしくお願いします。
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