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【サーフィン研究所:短編文学館】フラワームーン_風姿花伝_鳥に学ぶターン_タヌくんのドローン_(729文字)

昨夜の満月。

蠍座のフラワームーンには、

魔法の力が宿ると言われている。

夜をかけて、

この月が西に向かい、

今度は太陽が昇ってきた。

風姿花伝 第七

(1420年ごろ成立)

別紙口伝

より抜粋。

————

能(サーフィン)においては、

全てのことに用心を持たなければならない。

例えば、

真剣にするときは、

柔らかな心を忘れてはならない。

これはいかに集中しようとも

自身を俯瞰(ふかん)して見るための手立である。

真剣ながらも、

柔らかな心を持てと、

そんな珍しい理(ことわり。道理)である。

(原文)

能によろづ用心をもつべきこと
仮令怒れる風体にせんときは柔らかなる心を忘るべからず
これいかに怒るとも荒かるまじき手立なり
怒れるに柔らかなる心をもつことめづらしき理なり

波乗りの写真を探していたら、

ペリカンのボトムターンが出てきた。

羽根の先で、

海面を触れつつ、

旋回する大型の鳥。

こうして波との距離を手で計るというのは、

鳥もサーファーも同じだと気づいた。

高速滑走になると、

波と自分との距離が大切で、

身体を開かずにターンをするということを、

イメージを持ってシャドウ・サーフィンしていた。

これから高知市春野に行き、

パンと音楽の授業を竜一くんに受けてきます。

ここは横浪半島(須崎市)なので、

青龍寺(土佐市)、

宇佐大橋に抜け、

新居を過ぎると高知市となる。

ここをナワバリにするトンビだが、

少し慣れてきたように感じる。

少なくとも去年までは、

カメラを向けるだけで飛び去っていたトンビである。

あ、

もしかすると、

発明家タヌくんが飛ばしたトンビ型のドローンかもしれない。

Happy Surfing and Happy Day!!