Jiro on Catchsurf® ODYSEA 8’
MAY、2018
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7歳のときのじろう君こと宮沢二郎くんと私。
この日から4年と3ヶ月。
長かったようで、
じつはあっという間だった気もしている。
けれど、
ここまで子どもたちが成長していることには驚かされた。
25kgだったじろう君は、
倍以上の57kgとなり、
数年前に自然発生した
「©ちゃぶ台スタンス」でバレルを狙う。
Jiro on
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
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ちゃぶ台と聞くと、
私は反射的に『巨人の星』の星家を思い出す。
または『三丁目の夕日』のちゃぶ台だろうか。
回す(外すこともできる)チャンネル式のブラウン管TVとか、
振り子時計や豆腐屋の笛の音まで記憶の彼方からよみがえった。
お膳(ちゃぶ台)の横では片膝はついてはいけないのだが、
不良だった叔父さんは、
いつもこのように座っていた。
そのちゃぶ台スタンスを令和ジローくんが表現しているように見える。
ちなみにジローは不良ではなく、
千葉の沿岸に暮らす小学校5年生のハッピーサーファーだ。
(数々の名作サーフ日記の著者としても知られている=巻末リンクを参照ください)
ジローは鳥山明さんのマンガが大好きで、
たくさん食べて、
裸足で駆け回って遊ぶ自然児だ。
こちらは4年生の花梨(かりん)。
先ほどから「ちゃん」という敬称がなくなったのは、
両親の呼び方に合わせた方がいいと気づいたからだ。
ちなみにこれから登場するユウトも呼びつけが正式だ。
カリンは、
ジローたちと同じくいすみ市に住んでいて、
エックスでサーフィンに目覚めた。
あの波質を自身の原型の記憶として残せるのだから、
キッズが集まる太東岬の堤防横同様に奇妙な波こそが、
波質に対しての多様性とか受容性を育むのだとわかった。
カリンは、
これから出てくるユウトのお姉ちゃんだ。
いささか学術的な表現なのは、
私がいま松岡正剛さんの著書を読んでいるからだ。
Yuto and I on
Catch Surf® Heritage Collection 8’6″
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4年前はまだ2歳だった雄士(ユウト)。
彼が波に乗った夏。
私がウエットを着ているのはめずらしい。
子どもたちと遊んでいると、
水に浸っていることが多く、
よって冷えると気づいて着たものだ。
サーフィンというのは、
パドリングの時間がほとんどだろう。
しかも86あたりに乗っていると、
パドリング時はお腹付近しか濡れないので、
ウエットスーツを必要としていなかったのだ。
「この夏休みはゲームに没頭して外遊びしない」
というユウトが、
なんとサーフィンしたいというので、
一緒にパドルアウトしてみた。
すると、
それはすばらしい波に乗ることができて、
こんなことからも彼の運というか、
縁がわかった。
昨日も子どもたちとサーフィンしていて感じたのは、
時というのは、
過ぎた瞬間から加速度的に経っていくということだ。
これは3年前のカリンとユウトであり、
私もおそらく3年間のものだ。
諸行無常という言葉を思い浮かべていた。
ちなみに「諸行無常(しょぎょう・むじょう)」は、
釈迦が説いた言葉で、
『この世(森羅万象)は常にすべて変化するもの』
というものだ。
存在というのは、
一瞬といえども同一性を保持できないと仏教の原則にはある。
ちなみに、
「いろはにほへとちりぬるを」
もこのことを意味すると伝えられている。
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【巻末リンク:ハッピーサーフ日記:第1回】
【巻末リンク*2:ハッピーサーフ日記:第3回記念号】
Happy Surfing and Happy Summer!!
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