前述したサーフィン研究所では、
フィンの話となった。
というのは、
タキビ神のオーダー・フィンが仕上がったからだ。
彼はECのペリカン7’6”をこなよく愛していて、
その相棒というかフィンは、
ジョエル・チューダー7.5がベストマッチ以上のマジックですと教えてくれた。
Takibi God on
EC Surfboards / Pelican 7’'”
.
けれど、
波のサイズが上がると、
稀に抜けてしまうというので、
同じデザインでスケールアップしたものを探していた。
ならばオーダーしましょう、
私もスキップ・フライとタイラーフィンの別サイズが欲しく、
ツインと2+1の名作サイドも一緒にJT8.76サイズで注文した。
オーダー先は、
老舗のフィンメーカーで、
しかも日本一のクオリティを誇る工房だ。
私がアメリカにいたときもフィンのオーダーをしていた。
オリジナル・フィンを作成すべく、
気合いを入れ、
通常ではないことだったり、
細部にわたることを書くと、
同じ作業だけをしたい職人の機嫌を損ねるらしく、
必ずどこかの要望が無視されて来たという悔しい記憶がある。
だが、
前述した日本一の工房と職人さんは、
実現レベルに自信があるようで、
じつに優しく、
「全部大丈夫です。おまかせください〜」
そんな大舟乗り気分にされつつ、
最近の波の傾向についてを話した。
ちなみに彼は、
人生の比重のほとんどを波乗りにかけ、
その命を受けて、
フィン製作の重鎮となった魂系の職人だ。
こうして国産の逸品を少数で注文できるのも、
NAKISURFが、
『直販サイト』というシステムに他ならないとひとりごちた。
しかも多くの人に行き渡るため、
廉価での提供と決定した。
すでに購入してくれたタキビ神とマグヤンをして、
「間違えていませんか?」
と言われるほどの値付けとした。
(なので、卸売りはしていません)
タキビ神のフィンに戻るが、
JT-8.78という見たことのないサイズだ。
ターゲットであるECペリカンにもばっちりと、
このように美しい立ち姿となった。
タキビ神は、
より大きく切り立った波で、
オンオン(御・御=波乗り行為のこと)できるようになった。
コスモス・サーフボードの前田博士は、
シェイプ原理のみならず、
樹脂系や造型を愛するクラフトマンだが、
彼もまた歴史を重んじ、
先人への畏敬の念がある。
これまでフィンの経緯、
そして流体力学という数値を駆使すれば、
新概念のフィンが作れるのではないか?
昨年くらいからそんなことを話していた。
私たちがフィールドテスターになれるのは、
日々サーフしているからに他ならず、
さらに書くと、
この千葉北でボードを貸し出しているので、
フィンについてもさまざまな知識がある。
「欲しいフィン」を要望化したのが、
Groovy Fins(グルービー・フィン)。
グルービー・フィンのファースト・ラインナップは、
6ft台のシングルから長めのミッドレングス、
さらにはログ、
ロングボックス用のモデルがリリースされました。
トリム系はSFとJT、
ターン寄りならTWの絶妙サイズをセッティグすることにより、
完全な操作性が実現されています。
初回バッチ(Batch)は、
水玉模様のマーブルズとなりました。
こちらが前述したJTフィン。
これがスキップ・フライのトリムマスター・モデル。
歴史的な名作が独自サイズで展開されています。
こちらはバランスとターン性能を重視したオールラウンドのTWシリーズ。
こちらが名作2+1のサイド。
スキップ・フライの名作からのテンプレートと、
グルービー独自のフォルムと、
そしてカラーリング。
またはパフォーマンス・ツイン、
またはツインザーのメイン・フィン用に設計製作。
世界一のマジックボード『TheOne』より誕生した
ザ・ワン・メイン9680円
全てのフィンは、
今回オリジナルとなる積層板から誕生しました。
ちなみに積層板というのは、
クロスを一枚一枚重ねて製作されます。
シングルフィンは38〜39枚、
マルチフィンは27〜29枚ものクロスが重なってフィンとなります。
これも渾身職人であれば、
一枚のごまかしもなく、
ましてや硬化剤量を増やして、
作業時間を短く(弱くなる)するというズルもなく、
安心が裏書きされたグルービー・フィンをどうぞよろしくお願いします。
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Happy Surfing and Happy Lifestyles!!
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