【サーフィン研究所・更新不足のお詫び特大号】THE OLD MAN AND THE SEAのサラオなトリミング_定型文の言いがかりは通用するのか?_(2600文字)

アーネスト・ヘミングウェイに再び熱狂し、

老人と海

“THE OLD MAN AND THE SEA”

を読んでいた。

不朽の名作であり。

これまで適当も含めて10数回は読んだ作品だが、

読み始めると冒頭に感じ入った。

それはきっと私もオールドマンになってきたからで、

この老いた漁師に自分を重ねてさびしいような気持ちとなった。

ここでこのもう少しを伝えたいと思い立ち、

まずは引用だとひらめいた。

著作権を調べてみると、

さすがヘミングウェイだ。

「一般公開」されていた。

ということで、

これがその冒頭だ。

彼は老いていた。
小さな船でメキシコ湾流に漕ぎ出し、
独りで漁をしていた。
一匹も釣れない日が、
既に84日も続いていた。

最初の40日は少年と一緒だった。
しかし、
獲物がないまま40日が過ぎると、
両親が少年にこう言った。
あの人はもう完全に「サラオ」なんだよ、と。

サラオとは、
すっかり運に見放されたということだ。
少年は両親の言いつけ通りに他の舟に乗り換え、
一週間で三匹も立派な魚を釣り上げた。

老人が毎日何も穫れずに帰ってくるのを見るたびに、
少年の心は痛んだ。

彼はいつも老人を迎えに行き、
巻いたロープ、
手鉤、
銛、
帆を巻きつけたマストなどを運ぶ手伝いをしていた。

麻袋を切って継ぎあてされた帆は、
永遠なる敗北を示す旗のように見えた。

the flag of permanent defeat.

力業のごとき筆致だ。

私もこのサラオ印の敗北旗を作りたくなった。

salao=salado

(サラオはキューバ方言で不運な、不幸なという意味)

なぜなら、

この老人のようにモノゴトを一生懸命に、

そして熟練による反復も含めての敗北ならば、

いつかすごいことが起きると知っているからだ。

——私見だが——

運を呼びこむのは、

些細な努力の積み重ねであり、

全方位に目を配っていないとやってこない。

水曜日から配信は止まっていたが、

台風13号の南東〜南うねりの最盛期なので、

前述した老人のように波乗りに向かい続けていた。

それはすばらしい波に乗った。

永遠に乗れるので、

インフィニティと名付けたのは、

ノースハワイの闘牛岬にそっくりな波質だからだ。

ジェリー・ロペスがその昔、

ノースハワイの闘牛岬に滞在し、

「あまりの波の長さにインフィニティと名付けた」

という逸話がループして、

メビウスの輪のようにくっついた。

このことをヘミングウェイ文体で書くとするならば、

私は、

自身のすべてを使って、

無重力という感覚をつかもうとしていた。

またはトリムであり、

フライパンで炒ったような熱い砂浜であり、

そして仲間の笑顔だった。

この熱すぎる砂浜をサンダルなどを履かずに走破することに取り組んでいた。

いつかここに書いたが、

これは大野薫さん由来であり、

そしてちょっとした修行なのだ。

すると、

2日目にここのローカルであり、

ハッピーサーフをするシブイくんが、

「フナキさん、

ここやばいですよ。

サンダル履いたほうがイイっすよ」

そんな助言をくれたので、

「いや、これは俺の修行なんで」

そう言って、

灼熱の太陽に炒められた砂浜を歩き続けた。

コツは、

かかとから落とすことと、

どこに起伏=影があるかを連続で考えることだ。

海では、

その美しい波に際して、

トリムラインに長い線を描くように一点集中加重で乗り続けた。

そしてシブイくんが教えてくれた食堂で、

おいしいそば粉コンニャク麺をいただいた。

この波が好きな人は多く、

そしてほとんどの人が底抜けの笑顔で人生を表現していた。

ただ何人かは、

例の日本式のアレがあり、

そのアレのひとつはこうだった。

それはこんなことだ。

最高の波乗りができ、

そのままジョウブツすると、

(波を岸まで乗り切ること)

こちらを嫌な顔をして睨んでいるサーファーがいた。

もちろん何も言わなかったが、

サーフィン好きなのに、

最高な波に乗った感動に対して、

逆の感情=怒りを燃やす人のようだった。

あちらにしてみれば、

「クヌ野郎〜

オレたちの良い波に乗りやがって」

そんな気持ちがよくわかった。

しかし、

パドルアウトすると、

怒り氏の波乗りは散々だった。

まずはヨレヨレパドルで愛嬌を振るい、

なんとかテイクオフするも、

ファーストセクションで苦戦し、

やはり怒りではまともに波に乗れないのだった。

ツインザーに乗ったもう一人は、

「何人で来ているんだ3人か」

と言い寄ってきて、

「大勢は困る」

などと言う。

こちらとしては、

ここで偶然会った仲間と一緒になっただけで、

子どもや初級者ではないので、

そんなケースではないことも知っている。

なぜなら彼は、

私のことを40年も前から知っているようで、

よって、

さまざまなサーフブレイクのマナーを知っていることもわかっているはずだ。

人の波には乗らないし、

離れた場所に車を停め、

近くの神社や寺で祈り、

そして波乗りする場所でも手を合わせている。

さらに書くと、

人が多い時間は行かずに、

または混雑すると、

すぐに上がるという所作をしていた。

ジャマをしないパドルアウトのラインまでも考えているので、

そんなことを言われる筋合いは一切ないのだった。

なんだか例の、

定型文=決まりセリフを使って言いがかりをつけられたが、

発言者はこちらに見透かされてしまうので逆に注意した方が良いと、

ここに書いてみた。

もちろんサーフブレイクの環境やマナーは重要で、

言いたいこともわかるが、

サーフィンはみんなでするのが楽しいし、

なにかあったときに安心できることもある。

例えば、

いつものブレイクに見知らぬ人がやってきて、

沖の一番いい場所に陣取り、

すべての波に乗り続けたり、

または混雑しているブレイクに大勢でやってきて、

「何々チャンGOGO!」

などと大声で叫び、

他サーファーを乗れないように制圧しているグループもいる。

また、

こうしたパーフェクションのところでパドルアウトのラインもわからずジャマをするのは、

私もよく思わないので、

個々に説明するときもある。

話は本質から逸れたが、

とにかくすばらしい波と、

さまざまな記憶の3日間だった。

このインフィニティを根城にする渋井くんは、

今度一宮にサーフしにきてくれることになった。

房総交流という点でもうれしき台風13号の思い出である。

https://mandalacoffeejapan.com/

【巻末リンク:台風波3日目】

【サーフィン研究所】feel the wing_台風13号3日目_周期15秒_アボカド黒酢麺アルファ_(1188文字)

【巻末リンク*2:小波関係】

【サーフィン研究所】加山雄三の三四郎_小波でのサンディエゴ・フィッシュeタイプ_NAKISURF新作SUMMER BREEZEシリーズ_(919文字)

Happy Surfing and Happy Lifestyles!

上部へスクロール