昨夜、仕事中にブイをチェックしたら、南からのうねりが来ているようだった。
先日書いた北西うねりは結局何も届かず、夜中からソフトサンドに行ったウッドががっかりして帰ってきた。
皆は「8月に北うねりなんか来るわけないよ」と説教したのは、俺たちに「北西波が出るぞ」と教えてくれたジェイミーの言葉。
ウッドは「あいつの言葉を信じるのはやめた!」と怒っている。
外人は、言った言葉をすぐにくつがえすから信用ならない。(笑)
そのブイ情報を見てすぐに寝るが、期待と興奮で夜中に何度も目が覚めてしまった。
3時かぁ、いいや起きちゃおう、と決めて写真の整理をし、待ちきれずに暗いホワイトハウスに行く。
思ったより小さいが、潮も上げてくるからとにかく入ろうとパドルアウトすると、頭くらいのセットが入ってくる。
ひさしぶりのホワイトハウス。
いきなり掘れ上がるファーストピーク、セカンドセクションは別名スラッジハンマー(壊滅金槌)とされる強烈なセクション、それを越えるとリップ、カットバックの最終セクションとなり、最後は深くなって波は消滅する。
沖にいつもいるウミガメも顔を出し、白かった空に陽が昇ってきた。
パドリングの飛沫が黄金色となり、美しいを通り越して神々しい。
波乗りって最高だなあ、と沖にいるあいだずっと思っていた。
空が青くなってきた頃、スタンダップパドルサーファーとマークおじさんがパドリングしてきたのが見えたので、彼らと交代するように上がった。
それからオフィスで仕事をし、昼から始まったリトルリーグ世界戦をTV観戦する。
今日は準決勝の台湾対日本戦。
子供の試合だが、真剣勝負である。
すこしのミスで展開は二転三転し、勝負の流れはあちらに行き、こちらに戻るというドラマだらけ。
始まる前に準決勝第一ゲームのベネズエラ対キュラソーが他チャンネルでやっていた。
延長戦だ。
裏攻撃、キュラソーが2-1で負けていて、すでに2アウト。
キュラソー、絶体絶命のピンチから、
ファーボールでランナーを出し、最後のバッターが2ストライクまで追い込まれた。
ベネズエラのピッチャーは、背が高く、サングラスをかけて子供離れした球を投げる。
その子のお母さんがスタンド観戦していて、TVに映し出される。
両手には小さなキリスト像を握りしめている。
ベネズエラ応援団全員が祈るように、お母さんは泣き出しそうな顔で息子の立つマウンドを見守る。
勝利を確信して、振りかぶり、渾身のボールをバッターに投げた。
「キン!」
金属バットの芯を捉えた打球音が響く。
カメラは外野を越え、柵の向こうに落ちるボールを映し出した!
サヨナラ逆転ホームランだ!
飛び上がって喜ぶ、キュラソーチーム。
応援団もベンチも全員でにっこにこ!
カメラは次にベネズエラチームを映し出す。
全員がそれぞれのポジションに転がって泣きじゃくっている。
次に応援団が映った。
先ほどのキリスト像を持つお母さんが崩れるようになっていて、
それをみんなが悲しそうに支えている。
遠くからやって来て、何日も滞在してここまで勝ち抜いてきたチーム。
雨の日も風の日も練習をしたはずだろう、と思うと俺も泣いてしまっていた。
毎年このリトルリーグ世界選手権を見ているが、毎回感動させられる。
台湾対日本は3対2台湾リードで最終回の6回裏となった。
エラーとヒットで日本チームがランナーをひとり返し、この試合も延長戦ともつれこんだ。
そこから一進一退の延長4回、つまり10回裏に「キン」と一振り、サヨナラホームランで決着がついた。
勝ちチームである歓喜の日本チーム、そして応援団をTVは映す。
次に負けチーム。
また泣いちゃうの嫌だなぁ、って覚悟しながら見ると、悔しそうにはしているけど、あまり表情を崩していない打たれたピッチャー、先発ピッチャー、チームメイト…。
子供なのに、と怖いようなすごいような。
でも、そんなアジア人気質は理解できる。
この台湾チームに凄みを感じ、日本の少年たちからエネルギーをもらう。
明後日はそのサヨナラ逆転キュラソーとの勝負です。
Team Japan good Luck!
Team Curacao zehi!
ということで、これから夕陽のイナリーズに行ってきます!
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東京北砂勝利の速報、ありがとうございます。
倅の出身チームです。
2001年に次いで、二度目の世界一を目指して頑張っています。
なきさんも応援よろしくです。(^^♪
ちなみに倅の世代(2年前)は東京で優勝はしたものの、全国大会で終わってしまいました・・・
たけさん、
そうなのですか!
すばらしいことですね。
I、Iで終わってしまうことの多い子供時代にWE,WEのチームプレイを知ることの価値は高いと思います。
サヨナラHRと2番手として好投した木内準祥君を筆頭に「東京北砂リトル」の選手、思いきり野球を楽しんで欲しいなと思います。
試合開始まで後1時間とちょいとなりました!