ネオレトロフィンが来てからというもの、
さまざまな場所で乗っている。
これは早川さんとソフトサンドに行った日の写真。
冬なので、長期間波が大きく、
ずっとクローズアウトしていたようでノーマークだった。
なので見渡す限り、遙か彼方まで無人だった。
うれしいようなそうでないような。
ふたりだけでサーフしていると、
「なんだかやっぱりここはいいですね?。
僕はノース(ショア)でばかりやっていましたが、
いつも人がいて、もう気分的に嫌になりました」
しみじみ早川さんが発言されていたのが印象的だった。
「でも、見渡す限り一人でサーフしているのもなかなか寂しいものなんですよ」
「そうですよね。ソウルを通り越してますしね…」
「はい…」
「僕が、写真を撮りましょう」
「では、交代で三本ずつということで」
と撮影セッションとなった。
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「波が何かを語らい、伝えてくれるようなセッション」
そんなコピーが浮かんだ。
ちょっと青いので、少し寝かせておこうと思いつつ、
ここにその言葉を残すのは、
案外と気に入っているからかもなあ。
海は青く、どこまでも蒼く、
そして透明で純粋だった。
波は、
俺たちが沖に出ると、かなりの本数がやってきて、
浜に上がると沈黙する。
とすると、波は孤独だったのだろうか?
乗ってあげられてよかった。
一緒にいられてよかった。
上の写真は、
年末トマト鍋日の野営場所を背中にしています。
https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/18255
あの日はすばらしい日、すばらしい時間でした。
今からもう一度と願うが、
あの日は二度とやってこないことを知っている。
それが人生。
それも人生。
“ケセラセラ*”みたい。
*=なるようになる、なんくるないさ、Whatever Will Be, Will Be。
波に海に何かを直接お返しすることはできないけど、
きれいにしたり、きれいになるようにしたり、
尊んだり、祈りを捧げて、
この気持ちを多くの人に伝え、
サーフィングのすばらしさを共有したいと思っている。
三本乗り、早川さんの番となった。
「この、すごいシングルさまを乗ってもいいですか?」
「早川さんの体重だと小さいかもですが、
パドルがお強いですから乗れそうですね」
「パドル、いやいやそんなことはありませんが、
このキテレツさんに乗ってみたいのです」
「楽しくて、きっと驚かれることでしょう」
と、ネオレトロシングルをお渡し、カメラを構えた。
カメラだが、100-400mmレンズを装着している。
快晴日に
AVモードのF8.0
ISO400
と設定すると、
高速シャッタースピードとなるので、
望遠でも手ぶれしづらい。
ゲッティングアウトしていく早川さんを見ていると、
「波がきれいすぎて、
ダックダイブが好きになっちゃいました?」
と最初のセッションのときに言われていたことを思い出した
彼はきっとそう感じながらダックダイブを繰り返しているのだろう。
たわわで、ゆったりとした、うつくしい斜面なのであります。
「チューブでしたね?」
「いや、あれはヘッドチップ(ディップより弱いものと思われる)でした」
「スタンディングバレルでしたよ」
「いやぁ?そんなそんな、やめてくださいよ?」
と謙遜する早川さん。
ノースハワイで気づいたことは、
「炭酸飲料を飲むのを止める」
「水を多く摂る」
「お酒の量を控えめに」
とのことです。
良い波は、人を良い方角に導いてくれるようです。
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“Heartbreaker”
そんな単語が浮かんできた。
研究社の辞書を引くと、
「【名詞】【可算名詞】
胸が張り裂ける思いをさせるもの」
とあり、もしかしたらスバラシネーミングかも?
と自賛しているが、
制作者ドッキーに訊いてみよう。
冬は小波がやってくるビーチハウスでも恒例の夕方セッション。
10分しか入れないときもサーフするために降りていきます。
これは頭半からダブル近くあったメジャーリーグベイ。
ここで、前(ノーズ寄り)過ぎたフィンセッティングを後方として、
ベストポジションが決定したのです。
ビーチハウスもいいのだが、
やはりある程度サイズがないと、
滑りの真相はわかりづらいところがある。
昨日もトムクンズ、
そして今日もソフトサンドで乗ってきたので、
俺の足に馴染んできた。
もはやシングルフィンを越えたシングルフィンボードだろう。
『ハートブレーカー』
良い名前なので、どうぞ採用されますように。
あっという間に週が明けて、
今日は2011年1月最後の日です。
二十四節気では大寒(だいかん、今年は1月20日)が過ぎ、
後5日すると『立春』です。
定義を読みますと、
「この日から立夏の前日までが春となる」
Viva Spring!
さよなら大寒!!
どうぞ暖かくしてお過ごしください。
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