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バンダとマリアッチ_異国情緒で新しいブレイク_サユリータ骸骨音楽祭_(1157文字、短編です)

メキシコ、サユリータ(小百合太)からこんにちは!

南うねりがひそやかに入ってきている。

たまらず宿の前のポイントブレイクでサーフ。

この部屋から徒歩80歩で浜なんです。

3ラウンドサーフしたら陽が暮れた。

夜の街の風景は異国情緒というか、

異国そのもので、

今まで行ったローカルメキシコ(バハ)とは違い、

メキシコの景色をたっぷりとたずさえている。

「濃いセルベッサ(ビール)をください」

と美人のウエイトレスに伝えると、

出て来たのがこの銘柄。

ボヘミアという名前で、

ダーク系の味わい深いビールだった。

日本にもいつかやってきて欲しい。

キャッチコピーも考えちゃいました。

「艶やかなメキシコから、大人のビター」

夜のうるささヌメロウノ(ナンバーワン)は、

このバンダ(BANDA=小規模のオーケストラ)楽団で、

15名編成、11名編成あたりを筆頭に、ぞろぞろと現れた。

次には7人組、5人、4人、3人組、

そしてソロとマリアッチ楽団もやってきて、

じつに10グループ以上の楽団が、

街を競うように練り歩いていて、

圧巻だったのは、うるさいまま睡りについたのだが、

なんと一晩中、

朝5時になっても演奏していた。

http://www.youtube.com/watch?v=Tu4Hnbor9rI

やかましく聴きながらも思いだしたのが、

KISSのロックンロール・オールナイト(Rock and Roll All Nite)

という楽曲で、

“You keep on shoutin’, you keep on shoutin’.

I wanna rock and roll all nite and party every day.”

という歌詞まで思いだしてしまった。

そうこうして、

サーフしてまた戻ってきてランチの時間になっても、

バンダ、そしてマリアッチたちは帰る様子もなく、

パラララ?

パラララララ?♪

と、永遠に演っていた。

この車は今回のレンタカーで、

なんとドドゲ社製!

運命を感じながら北へ南へ4時間動き回り、

ついに美しいブレイクを見つけた。

岬波で、

南うねりの角度のみ反応するポイントブレイク。

しかも小百合太のオンショアが、

ここではオフショアとなる。

うーむ。

ひさしぶりに高速滑走できたので、

サーフボードもうれしそうだ。

水温はあいかわらず低く、

地元の子は、

“ウエットスーツが買えない”

という理由でトランクスで入っているが、

実際には、

ショートアームフル(日本式だとシーガル)が適温だろう。

今日から週末で、

『サユリータ骸骨音楽祭』

なんだそうで、街はすでに賑やかになっている。

騒々しいのは苦手だが、

なんとか楽しんでみます。

Dセンパイがこちらに向かっているとメールにはあった。

それから2日しても音沙汰がないが、

無事に入国できたのだろうか?