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題目:サーフボード『ニュータイプ』あけぼの概念の肯定と、その歴史

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要約:
ニュータイプとは名匠コール・シムラーの思想「コールニズム」によって出現が予言されていた短く、ネオラウンドノーズデザインのサーフボードである。

これより絶頂期となるニュータイプの他(亜流!?)デザインにBD(ブラックダイヤモンド)、ファイヤーブレードが存在しているが、この公平氏の直線的なリ・デザインが新世紀の幕を開けたと認定されたので、宇宙世紀0001年と認定。

余談だが、これは明治維新ならぬ「宇宙維新」なので、サーファーたちの会話には「維新さん」と、これらの新作をひっくるめて呼ばれるようになったという背景がある。

その「コールニズム」による予言は、2008年12月にパイプラインで催された「マスターズ」で現実となった。

世界チャンピオンX9回を誇る「歴史上の帝王ケリー・スレーター」が同コンセプトのボード『ディープシックス』を使用し、優勝し、これが実際に的中したのです。

このXデイが『*20081212』です。

(*この数字の符号を数秘術のピタゴラス式にて、その「命」を占ってもらっているので、読者のみなさんは少しお待ち下さい)

さて、ニュータイプだが、これは新時代の波や動きに適応進化した概念であります。

それは机上のものだった理論だったのだが、『パイプライン・マスターズ2008年」開催前に日本が世界に誇る名匠、千葉公平氏の手によって現実のものとなったのです。

これによって、さらに優れたサーフボード曲線の構築を可能にし、同時にそれを要求し、より優れた自然支配の手段の出現の結果、伝統的なデザイン基調が自ら解体する、というプロセスがこのサーフボードによって登場しました。

古構造の破壊という、「古来デザイン解体」という悲願がこのニュータイプによって現実となったのです。

「カメハメハ大王1世が1788年頃に使用していた」とされるサーフボード(コアウッド板=Koa wood)が伝承され、古来より現代まで、ずっと優勢であったサーフボードデザインの反復の進化がここに現実となったのでした。

古来デザイン解体から新しい構築「ニュータイプ」への移行は、資本主義における純粋な流れだが、政治的、または革新を良しとしない旧派による圧制が解き放たれた記念すべき瞬間なのです。

ここで、緑茶の飲み過ぎで頭が高回転しすぎなところをエヘン、とまとめますと、このサーフボードにおける『ニュータイプ』とは、一般的なサーフボードより直線を多く使い、ワイデストポイント(最も幅が広い箇所)をノーズ側に持ってくること(ケリーのディープシックスと同じコンセプト)により、直進力と高度な回転能力を達成したことになりました。

これによって湘南の小波からイナリーズ等の掘れ上がる大波において圧倒的な力を発揮するデザインとなり、古来のデザインを解体して新宇宙世紀に舞い降りてきたのが「Newtype」なのであります。

(この項、続きます)