こんにちは、
NAKISURFのオンラインストアが新装開店しました。
10時を過ぎたあたりから、
「NAKISURFオンラインストア会員登録完了のお知らせ」
メールがたくさん届いていまして、
スタッフ全員で歓喜の声をあげております。
早速気にしていただいて、本当にありがとうございます。
新しいことはいいことだと思いますが、
「新米」という言葉の通りに、
それは「見習い」的な意味も含んでいたりもします。
どうぞ、末永くよろしくお願いします。
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さて、少し前にここでお伝えしていましたが、
COLEシェイプルームに行ってきました。
そこピカリとあったのが、
子どもが書いたオーダーフォーム。
すばらしきデザインです。
このボード、俺も欲しいなぁ。
コールは去年、新しいモデルがひらめいたのだそうで、
「そのテストボード二種の最終確認をしてほしい」
ということだった。
そのテストボードとは、
BDシリーズとルースキャノンの合間を埋める
『キャノンボール』
というモデルがあるのだが、
さらにそのキャノンボールと、
BDのあいだに位置するモデルということであります。
キャンバス・サーフボードも詳細なるモデル区分だが、
それに倣ったのかどうかはわからないけど、
コールも追従するようにモデルとモデルの中間特性のボードを作り始めたようだ。
ソフトレイルが好きな俺のために執拗にレイルをソフトに仕上げていくコール。
大きな手のタッチが繊細で、
やはり稀代のクラフトマンは違うと、うなってしまった。
テイルはダイヤモンド、バット、スーパーバット、
2ピークバット、ラウンド、スワロウ、
スクエアと候補があったが、
テストボードなので、
直感的に純粋なスクアッシュということになった。
俺の体重と脚力を考慮して、
フィン位置が決められていく。
COLEシェイプのすごいところは、
ひとつとして同じフィン位置がないところだろう。
このフィン位置がマジックボードに導いていく最終決断でもあります。
大量生産で、
シャドウシェイパーだらけの大手にはマネできない長所だろう。
レイルもフィン位置、
フォルムも全て決まって、会心のコール。
厚みはこのくらい、
ということで適当に決まりました。
実際に計ると、
2-3/8″だが、ほんのちょっぴりテイル寄りで計測すると、
2-5/16″となり、ノーズ側だと2-1/4″となる。
それぞれミリ単位の違い。
何が言いたいかといいますと、
ボードは体積なので、センターでの計測はあくまでも目安ということ。
全ては体積とバランス。
実際に5’10” x 19″ 厚み2インチというボードがあって、
同じ長さ、幅でセンターの厚みが2-1/4″
でも厚い方のボードの方がシン(THIN)アウトレイルが採用されていると、
2-1/4”のボードよりも浮力が少なくなる。
ノーズ&テイル幅もそうで、幅広の方が浮力が増し、
パドリングとテイクオフが速くなるが、
「クヌヤロ」技をするときには俊敏さは浮力が少ないボードに譲る。
もっと言いますと、
エントリーロッカーの位置が前後するだけで、
テイクオフ性能が変わってしまいます。
それがサーフボード。
なので数字はあくまでも目安とお考えになってください。
大事なのはミリ単位の数字にとらわれずに、
どんなボードでも楽しむことと、
体重と、ご自身のレベルと要求に合わせ、
浮力とデザインをお決めになられると幸せになると思います。
テストボード#2が完成しました。
5’2″ x 19-3/4″ x 2-3/8″
横にあるのがテストボード#1。
こちらはよりBDシリーズ寄りで、
短く(5’1″)、幅広のスーパー小波に特化したモデルだという。
両方ともレッキング・ボールというモデルだが、
左(#2)が細身の、
どちらかと言うとキャノンボール寄りの逸品。
コールの指さしている短身幅広ボード(#1)は、
BDシリーズで培った新シェイプ理念を表現していた。
サイズ表記の時間。
コールはこの表記をよく間違えるのだが、
「なぜ間違えるの?」
と聞いてみると、
目の前のシェイプボードの派生だか、
亜種サイズを考えていて間違えてしまうのだそうです。
それだけでなく、俺が推測するに、
シェイプを終えての気のゆるみだと思います。
長い時間を経て完成させたボードに対して、
安心しきってしまうのだろうか。
コールを昔から知るが、なかなか直らない欠点でもあります。
自分のサインは間違えないのが不思議だが、
それは当たり前のようですね(^^)
次回製作時のためにブランクスコード、
レイルテンプレート、
デザインコードがここに書き込んでいく。
ひさしぶりに自分のボードをシェイプされるのを見た。
やはり感動します。
これはこのボードのオーダーフォームです。
興奮のあまり、
両面に水滸伝から燕青と武松ラミネート(ディケール)を入れてしまいました。
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こちらはメキシコ帰りのロボ。
ロボはコールサーフボードのマネジャー。
彼のことを13歳から知っているが、
ぶれず、波乗り天才で、まじめな子でありました。
すごいエア。
他にメキシコで撮った写真がたくさんあるだそうなので、
かっこいいのを見つけ次第ここでポストしますね。
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新しい日に来てくださって、ありがとうございます。
より良いサイトにしていきますので、
これからもどうぞよろしくお願いします。
いつも来てくださって、
そして読んでくださってありがとうございます!
2012年2月1日 NAKISURF主宰 船木三秀
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