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naki's blog

ウルワツ系のズマ北岬には、不思議なブレイクがございマス_キャニオン裏の盆地三つ星レストランで働くセンパイ!?_生まれて初めて経験した摂氏45度セカイ_97才のモーターサイクルで、愛と夢と希望と信念のアメリカ横断中のすてきな人たちのこと_(2296文字)

さて、この南うねりを追いかけて、

ズマ北岬ことニコラス岬にやってきた俺たちは、

バリのウルワツ的な波を発見した。

バリというかインドネシアブームのシェーンは、

「これがウルワツですか!」

と言いながら、

大喜びでパドルアウトし、いい波を捕まえた。

ここ、かなりいい波です。

ダウンザラインの虜となったシェーンさん。

もうすぐUSツアーに出発するので、

波の乗り貯めができたようで俺もニッコリ。

この波質は、見た目よりもむずかしかった。

まずはピークが左右にシフト(動く)し、

さらにはピンポイントのピークがダブルアップし、

さらには掘れそうで掘れずに、

逃げていったり、近づいてきたり、

それは気まぐれなる波だった。

でもいい波に乗ると、

それは桃源なる斜面が出現し、

いつまでも滑走できるという二面性を持ち合わせた岬波。

インサイドは岩岩地獄。

このときはフィンを3度岩にあて、

シェーンが、

「ボードが岩に当たっている音が聞こえマシタ」

と教えてくれた。

強度のあるボードで良かった。

キズがついただけで壊れませんでしたから。

だからここは空いているのですね。

ただビーチは賑やかで、

HBO映画『トワイライト・シリーズ4』

の撮影をこの岬でやっていた。

きれいな場所ですものね。

マンライずくしで上がってきて、

「お腹スイタ〜」と言うと、

シェーンの目がキラリ光った。

「最近見つけたのですが、

それはおいしいオーガニックレストランがあります。

そこは内陸の盆地なのでモノスゴク暑いですが、行きますか?」

「なあに、日本の暑さにくらべたら大丈夫ダイジョウブ」

と言いながらキャニオンを越えてそこに向かった。

到着すると、確かにやたらと暑かった。

「真夏に暖房をかけてある部屋」

という表現ができるほどの駐車場の温度。

温度計を見ると、39度もあった….。

で、車内に残していくサーフボードが熱くなりすぎないように

車の窓という窓に全てのブランケットとタオルをかけて目隠しをし、

冷房の効いた店内に入ると、

「涼しい!最高デス」

とそれぞれのオーダーをした。

シェーンは大好きなオーガニックブリトー(巨大)を注文し、

それはうれしそうだった。

辛いソースをたっぷりとかけて軽く完食。

そしてベジタリアン・キャセロール(casserole)。

ナッツと大豆でできた肉モドキのパテを焼いたグラタン風。

モッツラレラチーズとゴートチーズが焼けて、

チーズ好きにはたまらないのでしょうね。

俺はアーモンド・エネルギー・パンケーキ。

メニューにはこんな文字があった。

“Almond Energy Pancakes”

Prepared with nuts, seeds, quinoa,

shredded coconut, puffed rice, dried cherries,

and cranberries.

Garnished with fresh berries and spiced organic cane syrup.

メニューを英語で読む勉強です。

むずかしそうな単語を下記しました。

Prepared=下ごしらえされた

quinoa=クイノア、インカ小麦

shredded=刻んだ

Garnished=添えた

cane=サトウキビ

トイレから戻ってきたシェーンが興奮気味で、

「すごい!ドドゲセンパイがバーテンダーしてマシタ」

「え?、本当?」

「ホントですから。見てきてクダサイ」

ホントだ!

センパイにそっくりです。

ヒゲの生え方、口のとがりかた、

頭の形、髪の毛の生え方、肌の色とかがマッチしていた。

センパイマニアの俺たちは、

この人でかなり盛り上がったのです(=^x^=)

(上の画像は、

Dセンパイが木村さんの工場兼博物館を来訪したときのもの)

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/37313

さて、木村さんたちの大陸横断挑戦だが、

長老インディアンさまが不調というか、

危機的に壊れてしまい、

アイオワ州でエンジンは降ろされ、

バラされて大変なことになっていた。(涙)

木村さんたちは、

モーターサイクラー仲間のつてをたどって、

なんと大農場の真ん中にある工房で部品を溶接し、

新品同様に直してしまった。(驚)

それから夜通し走って、

次のスタート地点のサウスダコタ州に向かったそうです。

大きな夢と信念、涙と希望と、根性。

そして前向きな精神と愛情のノンフィクションになっているので、

こころをこめて紹介させていただきます。

そして、

継続的に木村さんたちのいらっしゃる内陸側に念を送り、

それを切らさないようにしている毎日であります。

木村さんのブログはこちら。

http://shinyakimura.blogspot.com/

(レース中なので不定期ですが、

しっかりとたっぷりとアップされています)

下の画像で手前、中央に据えられているのが、

1915年式インディアンさまです。

そんなことを話しながら外に出ると、

大気が燃えるように熱くなっていて、

これはさっきよりも暑いはずだ、

と確信しながら車に付いている温度計を見ると、

そこには今まで見たこともない数字を表示していた。

車外気温を見ると華氏113度、

摂氏に換算すると、

なんと45度もありました!!(本当)

カリフォルニアの内陸がこうだから、

テキサスとかどんなことになっているのでしょうか?

生まれてはじめての気温45度を体験しました。

呼吸するだけで、肺が焼けそうでした。

もし走ったら、そのまま倒れてしまうのでしょうね。

真夏がカットバックしてきました。

どうぞどうぞすばらしい週末をお過ごしください!