「週末来たる!」
こちらはクリスマスを控えて、
街も工場も、人も忙しくなってきました。
ご存じのように米国では、
このクリスマス商戦がやけにすごく、
この時期で年間の3割の売上となるそうです。
どこに行っても人だらけ。
郵便局は行列で、
ショッピングモールは駐車すらできない。
クリスマス本来の意味とは外れているのだろうが、
誰も正さないのがアメリカっぽい。
さて、今朝未明。
昨夜からの嵐の真っ最中で、
大雨、大風、真っ暗、激寒。
起きるのは辛いが、
約束通りコールシェイプに向かうと、
コールはすでに仕事をしていた。
昨日仕上げたボードの確認を朝しているのはいつものこと。
無表情でボードをながめていたコールが、
「ハヤト、このレイル厚いよな」
「うーん、どうですかね?」
「ここが気になるから、少し落とそう」
と直感的にそう感じたのか、
経験がそうさせるのか、
レイルの厚みを薄皮一枚削ぎ始めたコール。
レイルをいじると、
テイルキックも変え、
割と大きな作業になっていった。
「バズーカボトムも調整させてくれ」
とバリバリ、シェイプしていくコール。
こういう微調整をしているからシェイプ時間がかかるのですね。
されどサーフボード。
このヒラメキが大事なことで、
しっかりと時間がかけられたボードは命が入ります。
「どうかな?」とコール。
勇人さんの表情で、
俺にもそのすばらしさが伝わってきた。
バズーカ2のサイズが、
5’9″ x 19″ x 2-3/16″
完成しました!
キャノンボール2のサイズが、
5’6″ x 19-1/2″ x 2-3/16″
1から2への細かい変更箇所は、
完成してテストライドした時点でお伝えしますね。
これらを特急仕上げとすべく、
自身でグラス工場に持っていった勇人さん。
「硬化剤で茶色くなってもかまわないから早く仕上げてください」
というプロライダーならではのいつもの口上を伝えて、
サンクレメンテに戻ってきた。
波はまだないが、嵐は去ったようである。
明日の波に期待するのは、
いつものことだが、
新月なのでうれしい予感があります。
それではすばらしい週末をお迎えください!
明日またここで!
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