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naki's blog

雪波の記憶_見つかりましたよ!_(1451文字)

「こころの疲れはアルコールがよく、

からだの疲れはあまいものがいい」

とはいつか誰かから聞いた言葉である。

で、

「こころの疲れは波に乗れば良く、

からだの疲れは良いものを食べる」

とやってみるサーファーたちは、

やたら心身共に健康であります。

ひさしぶりにボンカレーを食べた。

http://blog.nakisurf.com/naki/archives/41717

上のリンク日にも書いたが、

味から記憶が蘇り、

いつもボンカレーを食べていた時代の日々がパッ?と開いていく。

乗っていた原付バイク。

藤沢駅前の名店ビルの本屋、東急ハンズ、

イトーヨーカドーのエスカレーター、

ミスタードーナッツ、吉野家の牛丼、

北口丸井(現在はビックカメラ)の地下にあったカレー屋、

バイトしていた江ノ島のケンタッキーフライドチキン、

硬貨だけを入れる公衆電話。

グレコのエレキギター。

俺はその頃からサーフボードを持って海に向かいはじめた。

ボルトのレインボーサンダルがあって、

友だちは丸井の月賦でアランバーンのディープ6チャンネルを買った。

もうひとりはケン・ブラッドショーのシングルフィン。

先輩たちは「サーフィン」と言わずに

「波乗り」と言っていたのが新鮮だった。

その先輩たちの中で、

ひときわ上手な人がいて、

その彼のボードにつけられた足跡にあこがれた。

後ろ足位置がフィンの上にあって、

スタンドアップする位置が定まらない俺は、

それから毎日畳の線の上でテイクオフする練習をした。

そして寒い冬が来た。

その昔は「ウエットスーツの袖」

というのが売っていて、

シーガルに付けるとフルスーツになった。

日本製のブーツがあって、

cm表示のサイズにアクセントの色が選べた。

それでもウエットスーツの素材が良くなく、

きっと縫製も良くなかっただろうから、

やけに寒く、震えながら海に入っていた。

そこである日トレーナー

(今で言うスエットシャツ)

をウエットスーツの下に着てサーフしたが、

海に入るまでは温かかったのだが、

水に入った瞬間に重く、

そして冷たくなってしまい凍えたのも今は昔。

雪が降った。

それはものすごい雪で、

「雪が降ると波が出る」

と先輩が言うので、

雪の中を何度も海を見に行った。

その雪は電車を止め、

車も走らせられなくなるほど降った。

その先輩の家は、

腰越駅前にあって、

県道をザクザクと歩いて小動岬まで行くと、

うねりもないフラットな海から湯気が立ち上っていた。

調べてみると、

これが記録的な大雪だったようで、

「五九豪雪(ごうきゅうごうせつ)

1983年(昭和58年)12月?1984年(昭和59年)3月」

として記録に残っていた。

とすると、俺が波乗りをはじめた年の冬は、

幸か不幸か大寒年だったようです。

でも記憶では、いい波にたくさん乗って、

「冬は波がいい」

と、こころに刻みつけたのであります。

ちなみにこの年流行ったのは、

『スターウオーズ・ジェダイの逆襲』

『君に胸キュン/YMO』

『SWEET MEMORIES/松田聖子』

等々でした。

これは葛城ユキのボヘミアン。

http://youtu.be/f2oO3k6t7Is

昨日こちらで募集した

「インスピレーション展のお手伝いさん募集」ですが、

なんと三件もの応募があって、

あれよあれよというあいだにYさんに決定しました。

早速のご連絡をありがとうございました。

「日本語を話す人」

というのが条件で、

運が良ければひとり見つかればいいかな、

と予想していたので少し驚きました。

それではまた明日!