おなじみソルトクリーク。
最近仲良くなりはじめたのは、キャッチサーフのジョニー。
WCTクラスのサーファーでありながら、
どこまでも謙虚で穏やかで、時間に正確で勤勉な人である。
波は小さいが、美しい斜面の数々。
南カリフォルニアには、こんな日がたくさんある。
こんな日はトイボード。
ぶつけてもこわれないボード。
小波でもちゃんとグラブレイルして、パワーゾーンを走る。
こんな日でもパイプラインやイナリーズと同じパワーゾーンが存在していて、
波はサイズではないということを実感する。
小波で柔らかいボードで遊ぶのって、ただただ楽しい。
グレイトサーファー・ジョニーによるビーター演舞。
フィンレスボードを自在に操る彼のようになりたい。
とことんおもしろそう。
ペリカンも無風の空を切り裂いていて、
それは楽しそうだった。
ワンオーナーのビンテージポルシェ。
こんな程度の良い旧式車があるのが、
乾燥していて、ガレージ完備のカリフォルニアの利点。
サマータイム採用で、
夜８時近くなってもこの明るさ。
日本の夏なら夜９時までサーフできますね。
夏前なので、海とピアの上はこんなにも静かでありました。
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さて、
杉本さんとジャワに行っているD先輩から
お暇そうなメールがたくさん届いたので、
Skypeから先輩の携帯にかけてみた。
ジージーーー ジージーーー もしもし…
なんだよ、お前か。
やめてくれよ。
ここまでかけてくるのは?、とにかく手短にしてくれよ。
着信だけで一分１５５円もかかるんだぞ。
波は下がったよ。
でもさ波がありすぎて、
人がいなくて逆につまらないよ。
もう痩せるほど乗っちまったからさ、
今は休憩しているんだ。
あ、お前いつ来るんだよ。
ちゃんと捜索しに来てくれよな。笑
あのね、
今さ、ものすごくうまいサテ食べているんだぜ。
サテ歴３０年の俺が言うんだから間違いない。
これが絶品で、しかも品格がある味なんだ。
名付けて、『ハメンクブウォノ10世クラトン（王宮）風サテ・アヤム』
「ハニー、これが絶品で、しかもスタンドで食べられるのだから、
ミーはもう降参さぁ（日曜洋画劇場での納谷六朗声の吹き替え風に）」
と言いながら食べるとさらにうまいぞ。
メンクボーじゃないハメンクブウォノだよ。
知事で検索したら正確な名前が出てくるから調べてみろよ。
この人はスマトラ震災での復興支援に対する感謝だといって、
わざわざ日本にも来てくれたんだぞ。
でね、オヤジが作るサテをきちんと毎日２回、
背筋を伸ばして行儀良く、食い入るように見続けて、
それで懇意にしてから、調味料を聞き出したぜ。
ん、そのレシピを聞きたいか？
あのよー、こっちの通話料高いんだよ。
分１５５円だからもう５００円はいっちゃってんぞ。
ま、いっか。
基本は鶏肉を竹串に刺して焼くだけ。
ん。
そんなのわかってますって言うなよ。
肝心なのはここからだからよ。
大事なのは漬け込みダレ。
ABCケチャップマニスにニンニクと、
タマネギの刻んだのを入れて、
そこにナンプラーもパチャッと入れ、
塩少し、砂糖多めにドサリ、
パクチーも細かくして入れて、
最後に胡椒を入れて漬けダレ完成。
これに焼く大きさに切った鶏を漬け込んで、
串に刺して、じっくりと直火で焼いてね、
皿の端にパパイヤとメロン、
そしてスイカにピーナッツソースを添えて、
というのがオヤジの宮廷スタイル。
なぜハメンクブウォノ10世クラトン風と言うのかって？
そりゃよ、
サテオヤジがハメンクブウォノさんとそっくりでさ、
（声が小さくなった）
ありゃまちがいなくハメちゃんがね、
趣味でここに来て、オシノビで焼いているとニラんだわけよ。
そのくらい品があるんだよこのサテはさ。
お！発句したぞ。
いいか聞けよ。
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暑き日を口に入れたりサテアヤム
［ハメンクブウォノ10世＝ジョクジャカルタ特別州知事］
（先輩のジャワ話は、ジャワカレーはここにはないということ、
杉本さんのすばらしさ、そしてベンガル虎と続くのでありました。
電話代は大丈夫ですか？）
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