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【夏休み自由研究のすすめ】サーフィンの歴史_「安全に人が楽しく波に乗ること」_(2032文字)

波に乗ったことがある人は、

夏休みの自由研究の題材をサーフィンにしよう。

サーフィンには、歴史がたっぷりと詰(つ)まっているよ。

私が責任(せきにん)をもって調べてみました。

【人が波に乗ることの始まり】

西暦(せいれき)1778年(安永7年)、ハワイ。

島の人たちが木製の板で波に乗っているのが、

航海記録(こうかいきろく)に残っているんだよ。

[この航海記録は、ジェームス・クック=キャプテン・クックという人の

世界周航(せかいしゅうこう)の航海日誌(こうかいにっし)。

クックはイギリスの海軍士官(かいぐんしきかん)で、

海洋探検家(かいようたんけんか)、有名な世界地図を作った人だよ]

それはどうやら木でできた腹ばいで波の上をすべるパイポボードだったみたい。

今から235年以上も前に人は波に乗っていたんだね。

olo

そして波の上に立ち上がるためにOLO(オロ)

という大きなサーフボードが作られたのが1800年代になってから。

これは6~7mの長さがあり、

その板の重さは50〜90kgもあったんだよ。

そのくらい大きくないと、

木の板の上で人が波に乗ることができなかったんだね。

【近代(きんだい)サーフィンの始まり】

その後、1900年代になると、

ハワイのデューク・カハナモクが登場します。

彼は近代サーフィンのルーツとなった人で、

サーフィンの歴史には最も重要(じゅうよう)な人なのです。

デュークは泳ぐために生まれてきたような人で、

オリンピックで金メダルを三度も取ったのですよ。

Duke

【1830年】

デュークは、ハワイで1番人が集まるワイキキビーチで、

多くの人にサーフィンを教えながら、

人命救助(じんめいきゅうじょ)や、

海岸(かいがん)の治安を守りました。

その後デュークのしたことが、

「ライフガード」という海(水)難事故(かい、すいなんじこ)

を守る職業(しょくぎょう)として確立(かくりつ)されたんだよ。

【サーフィンの普及(ふきゅう)】

デュークはハワイだけではなく、オーストラリア、アメリカに渡り、

多くの人に「安全に人が楽しく波に乗ること」ということを伝えました。

そこからサーフィンが人気となり、

2013年の今、

みんなが波に乗っていることは、

デューク・カハナモクが伝えたことが、

しっかりと残っているからなんだよ。

【日本のサーフィンの始まり】

日本のサーフィンの歴史を見てみますと、

上に書いたようにデュークが1912年(大正元年)にアメリカ、

カリフォルニアのコロナ・デルマーと、

サンタモニカ海岸(かいがん)でサーフィンを伝えると、

サーフィンブームとなりました。

そして1950年代になって、

当時の軍人(ぐんじん)が、

日本の在日米軍基地(ざいにちべいぐんきち)に

滞在(たいざい)しているときに、

湘南(しょうなん)や千葉(ちば)で波に乗って、

それを見た人(加山雄三さん、川井幹雄さん、他)が、

軍人からサーフボードを借りたり、

見よう見まねでボードを自作したのが、

日本では最初(さいしょ)の近代サーフィンとされています。

デュークが各地で伝えたサーフィンの種は、

大きな樹木(じゅもく)となり、

このように世界中に実を付けたんだね。

【サーフィンのいま】

今日(こんにち)、サーフィンは全盛(ぜんせい)時代です。

アメリカ、

カリフォルニア州ハンティントンビーチで催(もよお)される

『USオープン・サーフィン』は、

賞金総額(しょうきんそうがく)が$300,000ドル。

これは日本円にすると約3千700万円!

US_Open

このコンテストを開催(かいさい)するハンティントン市によると、

「サーフィンのUSオープンは、

わが市におよそ16億(おく)円も

の経済効果(けいざいこうか)をもたらせます」

と公表(こうひょう)するほどの一大イベントなんだよ。

でもサーフィンで最も大切なことは、

競技(きょうぎ)でも賞金ではなく、

デュークが教えてくれた

「安全に人が楽しく波に乗ること」

ということです。

海を良く知り、無理せずに、

体を健康(けんこう)に、みんな仲良く、

海を保護(ほご)して、

自分の前にやってきた大切な1本を乗ろう!

【サーフィンの効果(こうか)】

サーフィンは自然からの教え、

新鮮な酸素(しんせんなさんそ)をたくさん摂(と)るので、

前向きな発想(はっそう)がめばえます。

自分への挑戦(ちょうせん)があり、

鍛錬(たんれん)、集中力、満足があり、

海を知り、季節(きせつ)を感じ、

視野(しや)をひろげるすばらしいものです。

波は、人の指紋(しもん)と同じで、

ひとつとして同じ形のものはやってこないのです。

不思議(ふしぎ)だね。

歴史を知って、

さらに波に乗ることを好きになってください。

この自由研究サーフィン編(へん)を勉強していて、

わからないことがあれば、

お父さんかお母さんにお願いして、

ショップメールにメールしてもらってください。

題名(だいめい)を『自由研究』として送ってね。

急いで返信(へんしん)します。

 


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