芸術の価値とは何だろうか?
私たちサーファーは、
波に対して永遠の芸術を感じてしまう。
生前、故岡本太郎さんは、
芸術は「無」に意義があると主張していたと聞いた。
氏の芸術作品は、
超生産的で、
いつまでも前向きだと今までは感じていたが、
彼はその「無」をイメージすることによって、
「成功や喝采、そして価値」
という世界から抜け出したように思える。
夕陽は「無」だろうか。
けれど、
「朝陽に浮かび上がるサーファーのシルエット」
を見ると、芸術として迫ってくる気がしてならない。
姉妹で、
波に一緒に乗ることは芸術以上のことだと思える。
忘れられない夏の遊び。
また、忘れられない波もあって、
夢に見た滑走が現実となったとき、
今まで感じたこともないような歓喜が沸き上がってくる。
たまらなくなって、
飛んでいけそうな気分になることはあまりないが、
波乗りをしていると、よくそうなる。
そんな夏、
もう同じ夏は二度とやってこない。
「波に酔う、夢をたぐる」
夢中になれるもの、
酔える何かがある人生がある、
それだけで人はぐっすりと睡ることができる。
今日もたっぷりと波乗りのことを考えたので、
きっといい夢波に出逢えるだろうな。
波乗り仲間よ、おやすみなさい。
いい夢となりますように。
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