Ishihara Market,
Waimea 2016 May
私の友人でもあって、
師と仰ぐ長老フレディは、数えで73歳、
満72歳となる現役サーファー。
フレディというのは、
フレディックの略で、
日本語で言うところの「フレちゃん」にあたると思う。
アメリカでは敬称がない。
よって「さん」もない。
付けても喜ばれない。
よって、このブログではアメリカ人や敬称のない国の人には、
あえて敬称を省略してきた。
しかし、フレディは、
「”そこまで年寄りではないのでフレちゃん”と呼んでくれ」
そう言うので、それに従っている。
昨日のブログは、
反響があったものの、
波乗りにはそれぞれのやり方があるのだから
「研げ」とか「研ぐな」とは、
言い過ぎだったと反省した朝でもある。
私の世代は「猛烈」時代でもあったので、
その当時に波に乗ることを始めるのは、
とても勇気のいることだったし、
そして強く硬い決意もあったのが、
突然浮き上がってきたことだろう。
私の論を支持してくださった方たち、
そして反論をくださった方の両方に感謝いたします。
それぞれのスタイルでできるのが、
波乗りの良さでもあります。
そんなことを再確認できたのは良かったと思える。
さて、前出の長老フレちゃんと闘牛岬でサーフし、
その後念願だった石原商店、
つまり石原マーケット(冒頭に置いた店内作品)に。
グルメのスパーキーに
「最近どこかおいしいお店できた?」
そう聞いてみると、
「うーん。イシハラだな」
「まだイシハラなの?」
「メネフネマートもないからやはりイシハラだろう」
そんな評価のイシハラマート。
日系というか、
石原さんという日本人がここに商店をオープンしたのが1934年。
82年も前のことです。
それからその日本の味とハワイアンフードのダブル食材で、
カウアイ島の西側に名店ありと謳われ、
こちら側に来ると必ず訪れるお食料品店となりました。
さて、ひさしぶりの私の逆上メニューがこれ。
銀ダラ(メロ)弁当
そうめんサラダ
ご飯x2
ハマチポケ
そして半分残して、夕食にするのはいつものこと。
フレちゃんは、
マグロポケとご飯x1でシンプルに。
「ポケ丼よりもこちらの方が安くて、マグロも多い」
さすが長老だけあって、一言あった。
で、フレディに
「あなたにとって波乗りの魅力とは何ですか?」
そう聞いてみると、
顔を上に持ち上げて、そしてずっと空を見ていた。
ずいぶんあってから、
「人生そのもの」
そう言い切った。
なぜなら、波乗りしているから彼は、
世界クラスの波に乗ることができるここに住み、
ここで結婚し、孫が出来て、住む家があり、きっとここで死んでいく、
そんな決意をさせた場所であるという。
定年後にたくさん波に乗れるために貯蓄し、
食べものに気を使い、
酒を止めて、
呼吸法や生活のリズムも波乗りのためだけに生きているという。
大波への欲求はなくなったけど、
斜面を滑る興奮は若いときと変わらないと言って、
今ではトレンドとなった5’0″のミニボードにいまだに乗っていて、
「時代が追いついてきたな」
そう言って、破顔した。
こうして波乗りは人生を変え、
そして幸せに豊かにしていく。
フレディの人生はきっと一陣の風のようなものだろうけど、
確かで、そして豊かで幸せなものだと思える。
「波乗りは若者だけではなく、全員のもの」
サーファー全員が幸せになれる指針がここにあると思う。
Aloha!!
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