新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

「潮が引き始める時間だけ」というハリケーンからの不思議うねり_AVSOのミニでGランドの8フィートを滑ってきた男ランディ_変わりゆくハワイ_ドドゲ先輩のクオリアって?_週末のいろいろ_(全4080文字の中編ブログです)

おはようございます。

ワイキキからノースハワイに戻ってきた船木です。

今朝はハリケーンからのうねりが入っているというので、

フレちゃんと闘牛岬に行ってきた。

このうねりは繊細なのか、ひねくれているのかはわからないが、

「潮が引き始める時間だけ姿を現す」

R0013635

という限定的なものだった。

フレちゃんは南西から西うねりがその方向だと言い、

闘牛岬がこのうねりを迎えるにふさわしい場所なのだ、

とも付け加えた。

俺はBWT、フレちゃんはBD3を持って、はるばる闘牛岬までやってきました。

R0013640

(はるばると言っても20分の距離ですが)

ちょうど俺たちと同タイミングでやってきた

「AVISOのミニボードで8フィート+のGランドを滑ってきたハワイアン」

として、Gランド界隈では有名になったランディも登場した。

「(Gランドは)6?8フィートの毎日だったブラ!」

とうれしそうに、そして少し困った顔をして教えてくれた。

「小さいと思って、沖に出たら8フィートだブラ!

このボードでは無理かな?

と思ったけど、普通に乗れて驚いたよ。

他のガンとかはバンバン折れていたんだぜ」

R0013644

Gランドの8フィートの波はどんな破壊力を持つのだろうか?

と、そのものすごいバレルを想像していた。

高さ5?6mの分厚いうねりが、

最高速で次から次へとやってきて、

浅い珊瑚礁に叩きつけることを想像し、

うれしいような、それでいて怖いような感覚となった。

これが「うれしそうな、そして困った」

というランディの表情の意味がわかりました。

波は大きすぎてもいけませんよね。

このランディは船木家の魚供給者で、

いつもキハダマグロをたくさん釣ってきてくれるのです。

闘牛岬に行くと、

まだ潮がたっぷりとあって、胸程度。

ピークから、

またはインサイドから乗っても、

途中から斜めに入ってくる別うねりに斜面は緩められ、

なぜか岸まで乗り継げなくなるという意地悪波。

それが30分ほど経って、潮が引いてくると、

魔法のように波のセクションはつながり始めた。

ただ、うねりのソースが近いからか、

パワーという点ではもの足りず、

日本で言うところの沿岸を通り過ぎた低気圧からのうねりのようだった。

俺はワイキキで難儀したレンタルボードセッションから、

こんな本格波ということもあり、長時間サーフしました。

波が長く、横に流れるカレントがあって、

セッション中はずっとパドリングしていたこともあり、

背中が筋肉痛でパンパンに張っている。

不思議なのは俺たちが海から上がった後、

波が突然来なくなったことだ。

フレちゃんが言うには、

「昨日も全くこの通りで、この時間だけ波があったのだよ」

とうれしそうに言っていた。

島西側にある広大な面積のサトウキビ畑。

ここが売却されたか、リース先が変わったかとかで、

サトウキビはこの秋の収穫を持って最後となります。

そんな感傷的なサトウキビと、

それを運搬するケーントラックをこころをこめて写してきました。

またハワイの風景が変わってしまうのですね。

ひとつの時代よ、広々とした景色よさようなら。(涙)

2009V9712

ハワイで、100年前と変わってしまった一番の代表はワイキキだと思う。

こうしてルイスビッチョンやブランド店が何件も建ち並び、

waikiki louis

さらにはこうして俺の大好きなアップルストアがあって、

(ちょうどiMacと、iBookファミリーの新作発表日でしたね)

R0013578

よく考えても、変わらないのは沖に沈むリーフと、

ワイキキ東にそびえるダイヤモンドヘッドだけとなってしまったのかもしれない。

20091021_waikiki_T9960

センチメンタルになってしまった。

少し気分を変えようと、このブログを『下書き保存』し、

メーラーを開くと、

ルイスビッチョン名付け親のD(ドドゲ)先輩こと三浦さんからメールが来ていた。

BD3七里

「ショーメンでよ、BD3乗ってきたぜ。

あんまりにも速くてさ、ショアブレイクでぇ、

駐車場に乗り上げちゃうかと思ったでしょう?!」

と、メール文体が三浦さんの口語風に転換されて脳に届く。

茂木健一郎さんは「クオリア」(感覚の持つ質感)を提唱したが、

俺は「ドドゲ」(ローマ字読みのDODGE、ダッジ誤読)

に心が惹かれるのだ。

メールはさらに続き、

「俺のね、いやわたくしの宝物となった新グラスホッパー。

美しいでしょ?やばいでしょ?。

これをね、拡張された物理主義的立場として

考えると、後生神棚に飾っておいた方がいいかな、

と思って、業者にアクリルケースを注文したんだぜ」

エキサイティング

とあって、

「ほら、ドドゲ(DDG)ってコールさんが書いてくれたのは宝でしょ?」

オオッッ俺の名前がぁぁ!

と、こんな証拠写真までが添えられていた。

せっかくのボードを神棚に奉られてしまうのはうれしくもあり、

乗られないサーフボードというのがかわいそうでもあるので、

D先輩にスカイプ電話をかける。

日本時間で深夜後、早朝以前だった。

「先輩、神棚はやめましょうよ。せっかくなので乗ってくださいね」

と直球を投げて本意を伝えると、

「お前、あんなきれいな板を踏めると思うか?

隠れキリシタン捜しじゃないんだからそういうのは止めようぜ」

と話が一瞬で逸れた。

「とにかく、コールは飾るためではなくて、

乗るために削ったのですから乗ってくださいね」

とダメを押すと、

「波長5’6″の光が網膜入射すると、神が現れちゃったのね、

このボードが俺のクオリアなんだな。うん」

と、こちらの意思を見透かしたようなことを言う。

少し混乱してきたのと、

フレちゃんから電話もあったので、

「先輩、他の電話に出ますね。またかけます」

と、フレちゃん電話に出ると、

「さっきね、ピート(AVISOジョンのお父さん)が闘牛を見たら、

もううねりは跡形もないって言っていたぞ。

俺たちは完璧な時間にサーフしたんだな。クフクフ」

とうれしそうに笑っていた。

携帯を置いてから俺は、

「時空間的な脳内ニューロンの発火パターンに対応して、ドドゲが生起した」

とわかったようなわからないような、ダイレクトな直感風コピーがやってきた。

先輩のメールに戻ると、

「これがうちのスタッフ。

むかし丁稚と言ったんだけど、今はスタッフと言うんだよな。

俺が丁稚だった頃は当時の親方にあんなにしごかれたものだけど、

最近はシゴクとみんな辞めちゃうからしごけねえよ」

うちのスタッフ

とあって、俺は奄美旅の先輩の瞑想写真を引っ張り出して見ていた。

DDG

「原宿行ったからさ、

イマイ行って、整髪してね、その後イマイに行きました。

おいしいものを食べてきたぜ。へへー」

今半

「早くKISSのニューアルバム届かないかなあ。

ジャケットがニクイよまったく」

KISS Sonic Boom

という言葉で長いメールは終わっていた。

先輩、ボードは乗ってくださいね。

他メールがマーボーさんから届き、

そこにはこのKISSの「ジーン・シモンズと、

元メンバーのエース・クールの素顔写真です」

とあった。

エース・クールって、マーボーさんそっくりだったことに気づいた。

もしかして?

と思うが、もしかすると新メンバーのトミー・タイヤーって、

マーボーさんなのかも??

と少しこんがらがってきた。

gine flamings_0062

さらには東京都のKさんが、

「コールAVISOのダイヤモンドバックで、

新島は羽伏浦のスゴイ波を滑ってきました?」

とあって、美しい朝焼けショットが添えられていました。

P1070504

すばらしい色彩だなあ。

次にはNAKIPHOTOの『One Heart』

を友人の結婚式のプレゼントとしました?!

とうれしい報告画像もあって、

これにもにっこりと幸せな気持ちにさせていただきました。

o0800060010280039569

おめでとうございます?!

(お知らせ)

NAKISURFチームライダーの真木勇人さん。

その兄である真木蔵人さんのHAWAIIブックが本日発売となります。

これは最近流行しつつある両A面という体裁で、

裏側からめくると、

「真木明子の女ハワイ」

となります。

表紙明子

それぞれのハワイでの過ごし方、

お気に入 りの店やスポット、

お土産などを紹介しながら、

男性にも女性にも楽しめるHAWAIIブックに仕上がっています。

120pで価格は1,575円です。

表紙蔵人

全国書店でぜひぜひ?!

俺の「男ノースハワイ」というのがあったら

マニアックすぎて誰も買わないかも、

と少し思いました。(笑)

さて本日の土曜日、みなさんは何をされていますか?

20号のうねりはどうなったのでしょうか?

湘南では、

「きんちゃんが深夜からサーフィンしていましたぁ」

とumi cafe一平くんからの目撃証言もあり、

なかなかハイパーなサタディモーニングとなっている人もいらっしゃるようです。

昨日のヤンキース対エンジェルスの死闘をVCRビデオで録画して、

全投球となる280球を夜中にしっかりと見たが、

「これぞベースボール!」というほどの熱戦だった。

「IF」(もし、たら、れば)というのはスポーツでは禁句であり、

しかしそこが一番おもしろいところではある。

このゲームでは俺にとっての「IF」が8カ所あり、

それが「もし」こうだったらゲームはどう転がっていったのだろうか?

と推測し、その詳細と野球というスポーツに感動して、

すぐにMLBスラッガー誌記者の阿部ひろさんに電話をするが、

留守番電話だった。

松井の同点打には胸がすっきりし、

最後の打者のスイッシャーはやはり交代だったのかもなぁ、

としつつも、これで明日の第6戦が開催される運びとなり、

それがとてもがつくほどの楽しみとなりました。

野球話ですいません。

けど、もうすぐワールドシリーズですね。

日本旅以来、返信への時間的な都合もあって、

このブログへのコメントをOFFとさせていただいていますが、

例外のコメントONの日を先週に設けました。

すでに多くのコメントをいただいております。

コミュニケーションやディスカッションされたい方は、

こちらにどうぞお越しください。

焚き火のお話や、

ハワイアンスラックギター、

写真集の話に、

波やお住まいになっている読者の土地のお話がここに拡がっています。

https://www.nakisurf.com/blog/naki/archives/7559

今日もお越しくださって、ありがとうございます。

みなさんはどんな夢を見ましたか?

俺は地中海の、白革帽子の夢でした。

楽しいことに行ってらっしゃい?!