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【GW特別編】瀧朗とその仲間による法王との千葉特集(詳細)_(2377文字)

Takiro Nakadaki / Spontaneous Lean B/S Rail Set

Catch Surf Odysea Log (no fin set) 7′

@clubfinless

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タキロウによる自発的なバックサイド・レイルセット。

中滝瀧朗の性格が村上春樹さんの(想像する)ものと似通っていて、

つい彼の著作群の一節を思いだしてしまう。

この日はこんな感じだった。

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“私たちがもともな点は、

自分たちがまともじゃないってわかっていることよね。”

“What makes us the most normal is knowing that we’re not normal.”

村上春樹著 ーー『ノルウェイの森』よりーー

今日はGW特別編として、

瀧朗とその仲間による千葉遠征日特集です。

まずはセットアップ。

それぞれの妖怪だか、

怪人、または美麗ボードを持ち寄り、

さらにそれぞれの奇術フィンを付けたり外したり。

クーラーボックスにはそれぞれの飲み物と食べものを入れた。

この中は創造力を働かせ、

たっぷりの氷と、アルミ缶やいくつかの瓶を選んでみた。

「サンドイッチ」

「おくらとろろ蕎麦」

「ポテトチップスのり塩味」

などが散見でき、

さらには瀧朗のパワーチャージャーにUSBで繋がれたポータブルスピーカーに、

いにしえの鵠沼東急レストハウスで流れていそうなハワイアンソング。

当時主流だった日焼けオイル(日焼け止めではない)の、

焦げたコパトーンの香り(ココナッツ香り風)を模した

ココサンシャインのホワイトを顔に塗ると、

そこはいつかの記憶の昭和鵠沼ゴールデンウィークが蘇った。

蘇るのは景色だけではなく、

金狼だったり、

あの時乗っていた車の色や、

横山泰介さんと大野薫さんたちが、

JJモンクスで飲んでいたワイングラスが置かれたテーブルの記憶と、

そしてウエンディーズで食べたクオーターパウンダー・バーガー。

藤沢駅南口にあった古着屋ガレージセールでかかっていた、

マイケル・ジャクソンのビリージーンでさえも思い出せたので、

香りと音の記憶というのは不思議だと感じいった。

トンカツとんこ、

カレーのシュクリア、

牛乳ラーメンのこぐま、

古久屋を思い出すにいたった。

ほぼすると、

ツナくんがやってきて、

その懐かしのサーフx3 L/Sを着ていた。

それは珍しい後期版の手描きデザインだったので一枚。

服も浜で着替えるスタイル。

バックパックと、

そしていくつかの文庫本。

この日は前出した村上春樹さんの

『ランゲルハンス島の午後』を持っていった。

これは敬愛する画家というか、

」を描く安西水丸さんとの共作でもある。

さて、その堤防横では、

一昨日書いたように無人だった。

奧、

つまり堤防と堤防の中央付近から北につれ混んでいて、

それは駐車場の方向から人がわらわらと来ているようだった。

(画像左手が中央付近)

瀧朗の、

ノーズを軸とするフラットスピン。

フィンレス世界に入ってきた法王(旧名鯖一郎)は、

焚き火ナイトで瀧朗とこんなことを話していた。

「フィンレスをやったら、キョム(虚無)になりました」法王

「ようやく感得されましたね」瀧朗

「はい、じつはですね、あの1本の滑りを体感したら、

体も頭の中の一切が無に帰したというか、そんなことになりました。

『虚無』という言葉は知っていましたが、

これまではその意味を知らなかったとも思えるほどです」法王

「ナースティカ(虚無主義者、nāstika)ですね」瀧朗

「ナースティカですか?ナスカの地上絵?」法王

「それはトルストイの反対主義という新思想ではないかと」瀧朗

「なかなか難しいですね」法王

Catch Surf Beater 54″ Finless

カメラを向けるとこうして隠れてしまうツナくん。

何か悪いことをしてきたのであろうか。

フロントサイドというか、

右側のレイルだけでサーフしていたジュジュくん。

それは特技のようで、

「反対側のレイルも同等に使うといいですよ」

そう教えた後もずっと右側だけのレイルを使っていた。

法王がうれしいとき、

手先がクリオネのようになる。

その証拠写真。

置いてあるボードは自由に乗れるとあって、

休憩しながら次々へとボードを取り替えた私たちでありました。

たくさん波に乗って、

持っていった食料が尽きてしまい、

超空腹となったのでJR上総一ノ宮駅前に行き、

「タカラ亭」を目指したが、

連休混雑で満席だったので、

予定変更して水守食堂に。

ここは食通のオノゲくんが、

「ワンタンメンと炒飯が超おいしいんですよ」

というので、

それをみんなに喧伝しながら入店。

ワンタンメン。

鶏だしのスープの味に最近流行の家系とか、

そんなラーメンとは一線を画すものとして認識した。

単品酢豚。

これは失敗で、

「やたらと甘い」というよくある結果を食した。

しょうが焼き定食。

レモンを絞ると、

少年画報社の『銀河鉄道999』や、

『サイボーグ009』、

『ワイルド7』、

『アパッチ野球軍』などが思い出されるほどの昭和48年の味で、

名糖食堂なき今は、

この水守さんが上総一ノ宮駅前の昭和の味を守っていくのだろう。

上記したが、この夜は焚火ナイトが催された。

Photo by 法王

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こうしてハッピー法王が撮ると、

その火でさえも嬉しく踊っているようで、

「写真は心を映す」とはよく言ったものだ。

焚き火ナイトはタキビネコが知られているが、

なんと新月に生まれたのは4匹のタキビネコの子孫。

タキビネコトリオについてはこちらのリンクを↓

焚火10大用語_焚火根本理念十か条_焚火猫トリオ_(2592文字)

それではGWもそろそろ終わりですね。

始まるときはあれもしよう、

これもしようと思っていたが、

終わってしまった。

けれど、こうして仲間と過ごせて無人波にも乗ることができて、

夏日のそれは楽しい日々でした。

Have a wonderful night!!