千葉北には、
台風5号からの東(東南東とも)うねりが昨日の午後から届いています。
昨日の夕方ーー
例によって休日午後の閑散としたブレイクを想像していたら、
かなり混雑していて、その波情報の伝搬力に驚きつつ、
空いているところ、
できたら無人のところを探すがどこにもない。
次にショアブレイクを探すと、
やった!ありました。
しかも駐車場の真ん前のレフト。
誰も入っていないし、
誰も気づいてもいない。
かくして無人のバレル波に乗りまくれることになりました。
真夏
休日
混雑
台風
こんなキーワードでも無人波が探せたことに喜んだ日。
UNK-S II 7′ Yesterday Afternoon
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自分がデザインして、
シェイプしたボードは多くはないが、
それに乗る喜びということも知った。
UNK-S 6’1″
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上の画像は両方共に私がデザインし、
そしてシェイプしたボードだが、
こうして記憶の残る波に乗ってきている。
本当はタイラーとかライアンシェイプのボードで、
このような良波に乗りたいのだけど、
NAKISURF千葉のデモやサンプルとなっているので、
こうして旅先にはなかなか持ち出しづらい。
そこで自作ボードなら何も言われないので、
キャッチサーフ1〜2本と自作で旅をすることになって、
上に書いた歴史的な波に出会うということを繰り返している。
これもUNKボードの運と縁なのかもしれない。
あ、遅くなりましたが、
UNKはウナクネと読んでください。
ユーネヌケーでも何でも大丈夫です。
サバを読んでワイエヌケーでもかまいません。
ウナクネ式ボードのことで、
今は私デザインボードに使用していますが、
もしあなたが認定するのならどのボードでもUNK式となります。
そんな感じです。
公式UNKボードの収集家でもあるEK氏のコレクション。
UNK-Sや、UNK-Twinが並んでいる。
ちなみにウナクネはウナギクネクネの省略語だが、
それについての定義や由来は各誌に詳しいですが、
このポストでおよその面積や形状は理解できるようになっています。
さて、そのUNKだが、
研究が進んでいて、
さらには自分が主導なので、
誰にもじゃまされずに想像通りのデザインができる。
ただ、必ずサーフボードにものすごく詳しく、
さらには自分で相当数シェイプしていて、
そのさまざまな意匠や機能などを造型の裏付けとして説明できる人と一緒にやっている。
例えばライアン・イングル、
タイラー・ウォーレン、
マックス・デクスター博士たちが過去のUNK式を裏付けてくれたメンバーである。
そしてここ日本にもマスター、サーフボード博士がいることを知っていた。
エヴォルブの前田くんであります。
彼はEvolve Future Shapeの主宰をしつつ、
グッドサーファーであり続け、
さらにはサーフボード研究所所長というUNK式製作にはうってつけかつ、
最高のマッチングなるシェイパーであります。
その工房兼研究所はNAKISURFの近所(5.4km) でありまして、
さらに彼のことをNAKISURFが原宿にあった頃から知っているので、
このこと、つまりウナクネ式サーフボード製作について聞いてみると、
二つ返事で快諾してくれた。
そして前田くんが監修を引き受けてくれたおかげで、
日本でもUNK式ボード製作が可能となったのです。
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UNK-X II 6’7″ Minimal (FCS “KNUBSTER FINS)
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後ろにはUNK-S 6’1″(左)、UNK-X 6’5″が見えます。
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UNK-S II 7′(6’11”)
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自分の技術が未熟なので、
反転チャンネルをまっすぐ掘れなかったが、
それが逆に調子が良いという神話を生んだ。
よほど急いでいない限り、
鳥のペイントを各UNKボードには施しています。
UNK-S II 7′
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こう書いていたら、
突然ヤザワさんの楽曲が聴きたくなり、
どの曲かと言うと、
このYES MY LOVEでありました。
で、
S=シングルとXフィンレスをブリードした
UNK-SXが創りたくなった。
それはぐりっと非対称で、
ウイングも入っていて、テイルはこうで、
さらにはチャンネルとバレルコンケイブがこう、
あれもそれもこれも。
前回のS IIこそ、このようにしたかったが、
自分がシェイプ技術がないので、
途中で思ったようにいかず、
大失敗はしたくなかったので、
Sオリジナルとあまり大差ないように仕上げた。
その反省を踏まえて、
今回はデザインの詳細をマスター前田氏に伝えて、
さらにはS IIからの改良点と共にシェイプしてもらった。
UNK-SX 7′(6’11”)
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SX=「探究心」と「独創性」を兼ね備えている。
非対称の後方
それぞれのレイルラインに合わせて、
短側バレルコンケイブ
長側チャンネルとして、
エントリープレーニングエリアにこだわったミッドレングススペシャル。
これにアートを施したのが昨日の午後。
下書きなしのフリーハンド&想像だけで描いてみたSX。
これから前田博士に重い6ozグラッシングを施してもらいます。
完成までが楽しみでならない。
Tuna kun
Nation The Pink Champange on Ice 7’0″
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さてさて、
その無人ショアブレイクに戻ると、
「あそこが良いよ」
という私の言葉をいつも信じるツナくんが、
未来のバレルセットのためにグライドを繰り返していた。
UNK-S II 7′ Single + Bonzer side
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先日、伊豆のノリさんにも伝えた
『パイプラインだと勝手に思い込んでノーズライドする』
という長い名前の大技。
このショアブレイク前で偶然佐々木さんにお会いした。
さらにはピーク周辺でもお見かけしたので、
昨日の最終波はショアブレイクから脱出して沖へ。
そこでの大作戦だった
『いつか来る巨大なセット波』
に乗るシナリオを佐々木さんにお伝えし、
みんなが待つピークよりさらにさらに沖で波を待つこと30分。
タッパーの私は心底冷えてきた。
でもさらに信じて待ちつづけた後、
やってきたのは「信じられないほど大きな波」で、
さらには10mも沖でピーク波先が崩れ始めた!
その切っ先にUNK-S 6’1″を引っかけるようにしてまんまと乗った私はテトラの横沖より、
一宮川堤防根本付近まで乗ることになった夢を達成し、
そこから堤防経由でずっと歩いて戻り、
駐車場に見ていたヨッシーにあの波壁の長さを確認していると、
再びセットが入ってきた。
ヨッシーにあんな波だったね、と伝えていると、
そのセット波に乗って行ったのが前出の佐々木さん。
そして彼はめでたくキャッチサーフのオディシー7’で、
左端ビーチの半分程度まで乗っていった。
上がってそのまま砂浜を歩き戻り、
「人生で1番長い波に乗ることになりました!」
そう熱いお礼を述べにやってきてくれました。
こちらもうれしいです!
「想像すると、そのようになる」ときがあるので、
マイケル・ジョーダンが言っていた
『想像力を磨け」ということを思い出していた。
最近の三連休、
そしてこの週末と皆勤賞が杉本さん夫妻。
エックスで良波に乗っていましたね!
UNK-S 6’1″
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すばらしい週となりますように!
Wishing you have a happy Monday and a beautiful week!!
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