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【テクニック編】大きなボードでの波の越え方『ボヨン』_(1269文字)

波に乗ると、

全身で感じるのが海のパワー。

特に大きかったり、

強い波だとダックダイブするだけで、

耳が痛くなるほど沈められるという、

そんな非日常の体験を繰り返していた。

耳抜きするのを忘れるほど、

強波の記憶は遠くに。

で、今日。

波がずいぶんと小さくなってしまったが、

いつものようにサーフしていると、イルカが現れた。

浮き上がるところを目で追いかけ、

次に浮かぶところを予測して待っていると、

またプシューと顔と背びれを出して泳いでいく。

こういうのも波乗りの魅力だと思う。

千葉ではワカシの群れとか、スナメリを見たことが忘れられない。

じつは海獣が好きなので、

来週の感謝祭週末はカイラのいる街まで北上して、

ラッコなどを見てこようと予定している。

Catch Surf x DFW 7′ Minimal Fin

.

波が小さいとフィンを小さくして、

レイルワークとテイクオフの角度を練習している。

実際に海賊岬の極限状態でも、

このレイルワークが要求されたので、

こういう小波でも硬派波への仮想練習ができる。

水温が下がっても、

Z1サーフスーツの長袖ジャケットと、

トランクスだけでサーフしているミラー。

ちょうどサーフラインを見ていたら、

推奨ウエットが鬼のパンツみたいな”サーフショーツ”となっていた。

えー!

現在の水温は、

日本で言う青森と同じで、

それをこの「鬼パンだけで入れます」と公開しているメジャーサーフサイト。

アメリカ人の皮膚感覚のあまりの違いに驚かされた。

さてさて、本題です。

最近はミッドレングス、

または大きめサイズのキャッチサーフ等に乗られる方が多くなってきたようで、

メール等で、

「大きめのボードでの、ダックダイブを教えてください」

そう質問してきてくださる。

「ダックダイブはしませんよ」

「キャッチサーフの7フィート以上モデルは、ダックダイブできないほど浮力があります」

ならば、ノーズを浮かしてタイミングをよく見てボヨンとやってください。

「ボヨンですか」

「そーです!そのボヨンです」

ここにそのボヨンの連続写真を得たので説明しますね。

波が来たらテイルを沈めて、

タイミングを計ります。

それでその波の高さ分をボヨンとやれば、

波の後ろに出られるのです。

こんな感じです。

実演はシエィ。

あのスタイリッシュなサーファー、

デイジー・シェーンのお姉ちゃんであります。

HUMAN TOUCH: Daize Shayne

Catch Surf Odysea Plank 7′

.

次にウナクネ総帥のボヨンのシークエンス写真。

大きな波だが、

こうして駆け上がれるようにボードに傾斜を付ける。

具体的にはテイルからボードを沈める。

波がぶつかってくる瞬間に、

ボードのボトムをボヨンとやる。

総帥は垂直近くなっていますが、

これであれば、

この高さの泡波であっても軽く超えていく。

波が過ぎたら、

こうしてパドリング。

こんな繰り返して沖に出ていく。

裏返しになるローリングスルーというのがあるが、

その説明はまたの機会に。

きっと次回は、

『ミッドレングスのダックダイブ』をご紹介します。

Happy Surfing!!