Pirates Point, Califonia
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2日前の大きな西うねりで、
海賊岬ですばらしい波に乗ったとは書いた。
で、その波の良さをミラーに伝えると、
「行こう」ということになった。
こう書くと、それはまるで夢枕獏さんの大人気作品
『陰陽師』の晴明と博雅のようであるが、
実際私もそう思ったのだから間違いはない。
全ての波先がこうしてクチバシ状になるのは、
「やはり岬の形がいいからですかね?」(ベンチュラセイジ)
「不思議だよね」
「本当にすごい波です。夏の南うねりはレフトもいいそうですよ」
「そうだろうね」
「でも、自分の友だちは全員ここでひどい目に遭っていて、
二度とここではやらないと言う人ばかりですから、NAKIさんは貴重です」
「わかるよ。かなり危険だよ。岩が浅かったり、深かったり、かなり怖ろしい」
「波が上がって陸に上がるときは、拷問を受けていると感じるときがあります」
『No pain, No gain(苦労なくして、得られるものはない)とも言う」
「本当です。実感します」
そんな会話もあった。
それでも人生内でもトップクラスに入るほどの良い波なので、
大変な思いをしてでも乗った波はかけがえがない。
ボードも傷だらけになってしまったけど、
「海賊岬の傷だ」
後でそう思えるからいいんだよと、
ミラーに言うと、深く頷いていた。
ミラーがインスタグラムポストの履歴を見せながら熱弁としているのは、
私がCJネルソンと会った日、
急がば回れのノーズライドとチューブライディング_CJネルソンとライアン・イングル_メキシコ・ソウルフード_タイラー・ウォーレンのウイングロゴが創られた日_(1557文字)
ミラーとその話をすると、
ちょうどその夜、
CJがミラーの写真をインスタグラムにポストしてくれたと教えてくれた。
奇遇というか偶然。
そのミラーの機材。
EOS7Dw15mmFish EyeF2.8とGoPro3+。
ダブル超広角ですな。
サーフ後は、
ランチを食べようと、
キャンピングスタイルで、
線路脇に車を停めて調理した。
ハイウエイは、
「ベテランズ・デイ(退役軍人の日)」の旗が多く立っていた。
到着してまずはコーヒーを作る。
ちなみに海賊岬はここから車で10分くらいのところです。
コーヒーをドリップした後は、
次にイングリッシュマフィンを焼き、
ベーコン、タマゴの順で調理するが、
たったひとつの手鍋が忙しい。
アムトラックがサンフランシスコに向けて北上していった。
時間を見ると、11時38分で、
「イイサバだよ」とミラーに言うと、
またその時間か!
そうやってたいそう驚いていた。
完成したランチ。
アボカドも加わり、
岸朝子さんではないが、
「大変おいしゅうございます」
という結果となった。
ちなみにミラーは、
ベーコンをカリカリにしないと食べられないそうで、
途中で何度も「これでどうだ?」
そうやって焦げはじめたもので確認したけど、
「もう少し」
「もうちょっと」
とガリガリの食感まで火を入れていた。
私はムチムチ系のベーコンが好みだけど、
彼からアメリカを感じたのは言うまでもない。
朝陽と海賊岬波。
そんなインスタグラムポストをした日。
ミラーは家から3時間半はかけて海賊岬までやってきて、
それは私も似たようなもので、
サンクレメンテから3時間はかかる距離の波。
でも千葉から南伊豆までサーフしに行けば、
軽く6時間半はかかるので、そう考えると近い気もする。
ちなみに6時間半もかかるのは、
私が東名高速ではなく、湘南経由で行くからに他ならない。
その理由は私が以前鎌倉&茅ヶ崎に住んでいたので、
ノスタルジックに同じ道を走りたいからに他ならないのです。
ちなみに海賊岬までは、
5フリーウエイ
405フリーウエイ
5フリーウエイ
126フリーウエイ
101フリーウエイ
101ハイウエイ
で行く。
往復500kmとなるドライブの、遙かなる波でありますが、
その価値はあり余るほどあるのです。
「サーフハッピーは遠方にもありき」
そんな格言を得た日。
Have a wonderful week!!
◎