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naki's blog

コスタリカ_純粋波に自身の錆と汚れを落とす_(1115文字)

2017 December Costa Rica

Photography by Brian Miller

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すばらしい波がやってきているコスタリカです。

Nation The Connector 6’5″

Photography by Brian Miller

2017 December Costa Rica

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夢波、来たる。

出発前にミラーが、

波情報各社のページをにらみ、

総合して、

「波があるぞ!軽くオーバーヘッドだ。わっはっは!!」

そううれしそうにしていたが、

私は例によって、

「波予想は信じない」

そう言って、ミラーの顔を曇らせてもいた。

そんな性格になってしまったのは、

期待値と実際の誤差によるショックを受けたくないからであり、

または予想が肩すかしになったりするから。

その位、波を当てるのは難しいし、

逆に波を当てるのは、

まるでファンタジー(この場合、空想だか幻想)でもある。

しかし今回はミラーが導き出した、

夢に見た予想通りのうねりが入ってきた。

ローカルサーファーのひとりは、

「ずっと波が小さかった。うねりと一緒にやってきたお前たちはとっても幸運だぞ!」

そんなことを言い。

もうひとりは、

「このうねりは、南西210°ー212°で、ほぼ完璧な角度さ」

そんなことを教えてくれた。

このプラヤネグラの干潮時の波は底掘れして、

ミスすると、その浅いリーフ棚に叩きつけられる。

まるでホワイトハウス(ノースハワイ)のようだが、

波質はまるで逗子サーファーズ岬の、

台風でギンギンの日にハワイのバックドア波を混ぜて、

リーフをインサイドにいくつか付きだして、

危険風味を加えたコスタリカ風という感じだろうか。

さらに言うと、

このブレイクの地形は浅ければ浅いほど良いらしく、

「この激掘れ波は、スーパームーンの極まった干潮で出現した」

ものであるという。

いやはやなんとも不思議なことであります。

邂逅(かいこう)という言葉があるが、

その単語のごとく、何かに導かれてやってきた波であり、

これは波乗道の極みというか、

ある到達点ではないかと思えてきたのであります。

さて、コスタリカ。

こちらは、

Pura Vidaというあいさつで始まり、そして終わる。

このPura+Vidaは、

「純粋な生活」と直訳できるが、

まるでハワイでのアロハのように、

さまざまな前向きな意味で使われている。

「この旅でまた少年のように純粋になれる」

そんなことをこの美しい波に乗っていたら感じた。

つまり、

自らの体や心に錆びや汚れがあるが、

それをこの鋭く、

激烈な波が削り落としてくれると気づいた。

PURA VIDA!!