北うねりが小さくなったので、
そろそろできるかと思ってソフトサンドリーフに行ってみたが、
まだまだ大荒れだった。
ここは春先まではずっとこんな調子なのだろう。
Catch Surf Skipper Fish 6’0″ Minimal Fin set-up
.
けれど、猛烈なカレントの中、
100m先にあるショアブレイクを越えて、
左右前後(バックウオッシュまでも)にぶれて重なる波に乗ることができたのは、
フィンレスサーフィンの成果だと思う。
ナブスターx2を前に付け、
自作プロス・ミニマルx2の実験仕様だったので、
無事に生還できた幸せもひとしおである。
ここで流されると、
1kmくらい海流に吸われてしまう無慈悲な潮流日だった。
冬盛りのハワイ。
激烈なる海に触れると、
自分の小ささが浮き彫りとなり、
そして自然の大きさを再確認できる。
「きっと自分などは砂一粒の価値もないのだろう」
そう太宰治の瞳になりつつも、
宮沢賢治のように俯瞰しつつ、
司馬遼太郎の神の目のように自分を見ていた。
さて、ソフトサンドでこてんぱになってからイナリーズを見に行くと、
なんと無風〜弱オフショアだった。
今日は波先から飛ぶ飛沫を撮りたく、
そのための設定を模索していた。
自分の現在1番好きなセッティングは、
絞り優先モード(A)=F11絞り、
露出はー2.0と暗くし、
さらにはシャッタースピードを遅くさせないようにISO800。
ちなみにレンズは14mm f2.8
置きピン3ft. (1m)
ボディはニコンD800は、
連続撮影速度が遅く、最大でも秒間に4コマ。
ちなみにGoProは、
秒間30コマなので、じつに7.5倍も遅い。
せっかくすばらしい波が来ても、
リップが伸び上がる瞬間にシャッタータイミングが合わない。
思いついたのが、
連続撮影せずに『一コマ入魂だ!』と決めて、
待って待って、波が開いたときに、
弾けたときにシャッターを押していたのでありました。
水中写真界でもGoPro界でもそうだが、
レンズフードに水滴が付くのはNGとされている。
けれど、全体に付くと、それは不思議な視界で、
もしかすると、
イルカや魚はこう見えているかもしれないと想像するだけで楽しくなった。
これも波から弾けた水滴なんだけど、
水滴の中にそれぞのれ陽色を蓄えていて、
なかなかの小宇宙であると、驚かされてしまった。
こんな飛沫の粒子に包まれると、
サーフィンの本当の魅力というのは、
海から受ける電撃のようなメッセージなのだとわかった日。
それではまた明日ここで!
Happy Surfing & Aloha Life!!
◎