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naki's blog

ウナクネ軍団四国集合!!_Waves with intense strong gravityがもたらすことについて_(1863文字)

なんと、ラカ法王が京都橘の旦那と、

オリジナル旦那改め瀧朗たちと四国に現れた。

右からウナクネ仁淀地区部長のヤスくん、

ラカ法王、ラッコの旦那(京都橘)。

なんとタロウマン(中央)も現れ、

さらには宮崎よりシュンジくん家族もやってきた。

台風14号のうねりも入ってきて、

すごいことになっている。

明日はウナクネ心友会会長の河合さんが到着。

そして昨日は聖式カルちゃんもやってきて、

みんなで足摺岬手前にある美しいビーチブレイクでロングボードをした。

こここそが、四国人たちが口を揃えて

「四国で一番きれいですぅ」と胸を張る白砂海岸でありました。

そしてここはブルーという名称が付いた美しい川の河口ブレイク。

それはすばらしい波でしたよ。

さて、これは現地イナリーズで書いて、

『下書き』に入れておいたものだが、

ここに公開してみました。

Inaris, North Hawaii

.

『激烈な強重力を持った波』と訳せばいいのか。

けれど、

そんな単語はまだ編み出されておらず、

かろうじてここで、

その産声を上げるのだった。

さて、重力という言葉が出てきましたが、

世界サーフ古典力学で説明される重力とは、

波の質量から受ける万有引力(以下「引力」)と、

慣性力との合力である。

画像からご察しの通り、

バレル波はこれが世界最強クラスのメラゾーマ、

またはマダンテ(©ドラゴンクエスト)でありましょう。

こんなイオグランデ(しつこい)なる極波になる理由は、

1.深みから急激に浅くなる崖状のサンドバーにうねりが乗りあげるから
2.強く、そして裾野(間隔秒数)が広い、つまり遠くからのうねり。
3.沖にある島からのウエッジ(三重波)
4.1と酷似した理由だが、深みから浅瀬への海底角度が絶妙。よってうねりは最高速に達する
5.およそ10マイル(16km)もの距離を回り込む(wrap、ラップ)猛烈な北西うねり

これだけ。種も仕掛もない。

でもきっとこのような地形は、

地球上のどこかにはありそうだが、

日本列島北、アリューシャン海域に向いていて、

大寒波で大荒れの低気圧

(台風と同等の威力を持つが、緯度の関係でそうは表記しない不思議)

から届くうねりは、

ワイメアベイだとか、

ピアヒ(Peahi=ジョーズ)に爆裂するうねりと同一のもの。

さらに言うと、

ここは諸島の先頭なので、何もうねりを遮るものはなく、

猛烈な波のパワーを受ける。

バレル内の視界はこうだろう。

切り立った斜面はその勢いを変えることなく、

中心の大気を包むように覆い被さってくる。

斜面は巻き上がりながら揺れ続け、そして狭くなっていく。

このセクションをクリアすれば、

次はさらなるスピーディ・セクションとなる。

そしてその次も、

さらにまたその次もバレルが連続していく。

まるでおとぎ話のようだが、

7年ぶりの地形はこんな驚きのセットアップだった。

で、今こうして書いていると、

あのときに受けた大小のスリルの群れというか、

帯びるようなものが瞬時に飛びついてきて、

精神摩擦のようなもので私を発火させる。

そのスリルと背中合わせに

「迷い」

「おじけ」

という気持ちが出現する。

これは「失敗へ導くための最も大きな要因」である。

これを消し去ることはできないが、

めくるめくやってくる畏怖してしまう感情を前向きへとし、

快哉(かいさい)や興奮へと変換していく。

変換。

ならば私は波に乗る変圧器(トランスフォーマー)だぞと思いつき、

トランスフォーマー化した自分が波の中を滑っていくのは、

バックドアのジョンジョンだったり、ブルース・アイアンズ、

または超才ジェイミーオブライエン気分であり、

しばらくのあいだ誇らしい心持ちが続き、

それは大変幸せなものであります。

極波に乗るというのは、

サーファーとしてひとつの喜びである。

その記憶を求めるために乗っているわけではないのだが、

思い返して噛みしめてみると、

それは超えた実体のない宝石のような輝きを放ち、

いつまでも自分の胸の中で温まっていく。

本物の波。

それに触れただけで、

ここまで筆が走るとは思わなかった。

極波が来る目の前で野営するのは、

サーファーとしてひとつの喜びであり、

そしてそれは記憶を超えた実体のない宝石のような輝きを持って、

いつまでも自分の胸の中で温まっていく。

本物の波。

それに触れただけで、

ここまで筆が走るとは思わなかった。

いつまでも書いていたいけど、今日はここまで。

詳しくはいつかのカラーズマガジンで!

またはBLUE誌、NALU誌、サーフマガジン誌。

Happy Surfing!!