こんにちは、
昨日は低気圧通過、
そして北西風予報&うねりの高さが2〜3mという波予想で、
さらには平日だったので、
不定期に実施しているNAKISURFスタッフサーフデイとしまして、
夜明け前に太東岬に集合して、南房総を目指しました。
まずは最初の波チェック場所に到着すると、
すごく良い波で、
こうして朝陽と御波を拝んでiPhoneをパシャリ。
「ここは昔マルイプロがやっていたんだよ」
そんな昔話で思い出していくこと多数。
徳田くんだったり、ノエル。
ストリーマーカフェ、ジョーイ・ジャンキンス、
ニッキー・ウッドにトム・キャロル。
私が初来日のブラッド・ガーラックをアテンドしたり、
トム・カレンやマーチン・ポッターのことが走馬燈のように廻っていた。
ここにマンションもなかった。
こんなに立派な駐車場もなかった。
デニーズもセブンイレブンもなかった。
そんな時代のことを思い出していく。
何も変わらない波群。
昔のままだと回想した瞬間に、この波に再び乗りたくなった。
「せっかくこんなに良い波だから南房総は次の機会にしよう」
ということになり、
「よし、いくぞ」
「いこう、いこう」
という夢枕獏さんの『陰陽師』風に全員の文体と眉毛がそうなり、
マルイプロ波を目指した。
昨日は低気圧が通過したてのホカホカで、
いつもより水が詰まって重厚だった波。
理由はその速い移動速度によるものだと思う。
ショアブレイクなどは、
軽量仕様のPUボードをリップとボトムの間に入れたら、
ポッキリか、バキとなるかはわからないが、
ノーズとテールが生き別れになるほどパワフルだった。
Hagi on Tyler Warren’s Dream Fish
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タイちゃんのドリームフィッシュに乗ったハギウダ。
彼のドリームウエーブがここでつかめたことだろう。
Nakagawa on Canvas’s Bliss Fish
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フィッシュ好きのふたりは、
それぞれタイラー・ウォーレン謹製と、
キャンバス社の入魂フィッシュをそれぞれ浮かべ、
違うのは、危険な波質なので、
いつものように二人で一緒に波に乗ることはなかった。
Nakagawa on Tyler Warren’s Dream Fish
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これはナカガワがドリームフィッシュに乗っている。
ピンぼけで詳細はつかみづらいが、
たまにはこのくらいベールに包まれていた方がいい。
ナカガワはいつもパワフルな波になると、
そのサーファーとしての魅力を発揮するようだ。
Nacky on Catch Surf’s Skipper Fish 6’6″
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全員の撮影をしてくれていたナッキー。
セッション後半はカメラをボードに替えて、
垂直に切り立った斜面にこのようにレイルをかけていた。
コスタリカで鍛えたニジュウマル。
けれど、
まだサーフィン歴2年未満の初級者です。
「インサイドはね、危険だから必ず手前でキックアウトすること」
そんな重要な注意事項があったが、
速度が付きすぎてしまったようで、
止められずに水深20cm程度の岩盤+砂層に。
結果はご想像にお任せするが、下手をすると危険である。
Nation’s The Pink Champagne on Ice 6’0″
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私はショアブレイク好きで知られている。
叩きつけられるのを瞬時に回避していくスリルは、
墜落寸前の単発機などを操舵しているかのように感じる。
けれど、
昨日はこうして化け物みたいなショアブレイクから逃げてくると、
こうして泡の段があり、
その泡段を越えた瞬間にフィンがボトムに付いたので、
飛び降りて走って九死に一生。
骨折等が瞬時に獲得できるほど危険な地形。
けれど、
せっかく出現しているショアブレイクでの青春根性スリル編を止めたくもなく、
このままではボードか自分を壊してしまうと判断しつつ、
例のキャッチサーフを持ち出すと、
一本目からハワイのような波に乗り、大マンライ祭となった。
Catch Surf Odysea® Skipper Fish x JOB Pro 6’6″
Special Fin Set-up
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いわゆるゴーインオフで、
こんな良い波に乗れるとは夢にも思っていなかった。
この波のキックアウト後、しばし呆然としてしまった。
結局ボードを三回替えて、
もっともっとサーフ話があるのだが、
続きはまた明日ということでお許しください。
夜明けから5時間後、
少々オンショアになったが、
波はめちゃくちゃ良く、しかもガラ空き。
サイズがあると、みんな違うブレイクに行くという、
いつもの例のことのようだった。
帰りはワンちゃんが大好きな大原漁港でランチ。
ハギウダ&ナカガワはペアルックで同じ大盛り+刺身定食を。
ここはNALU誌のテラさんの息がかかった御店であります。
ヤングな私はイワシ天ぷら定食を。
魚のアラで焚いた吸い物に船頭の意地を感じていると、
目の前にあったのは、
銚子のグレイトサーファー&前田くんのチームライダーかつ、
私は彼のことを20年以上も知っている伊東秀悟くんからの美しい蘭。
まるで笑うように咲いていて、
その花弁と、
今日の波斜面に咲いた陽光の明滅がチリチラと、
重なるように感じさせられた不思議な縁の波と食べ物。
すばらしい波の日。
忘れられない波のこと。
Happy Surfing!!
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