私は「しんの波乗り」に目を向け、
「それを求めている」と公言している。
「しん」というのは、
真だったり、
神
深
心
紾
芯
進
慎
沁
辛
震
身
紳
信
森
だったりするのを受け手であったり、
その時々の心象風景で表現したく平仮名としてみた。
最後の「森」という単語は、
ここ四国で気づいたことで、
「森があるから、美しい川があるからね、
ここ四国にはワールドクラスの波があるんですよ」
ということをポイくんから聞いたのは、
ハイビスカス食堂の裏庭であり、
そこにエミちゃん特製
“セミドライトマトのペペロンチーノ”がやってきた。
ちなみにポイくんは、
都会では見ることのない骨太のジンブツであり、
マナブくん、森やん、ベンチュラセイジの師匠。
石田さんと同年で、ふ
たりは仲が良かったという。
彼はワールドクラスの波に乗り続けることで、
「海に何かを恩返ししたい」
と考えるようになり、有名な漁師だったが、
川を遡るように森に到達し、今は林業をされているという。
「いつかまた海に戻りますよ」
そんなフレーズで、
波乗り世界にまつわるいざこざまでも、
「ぼくたちはですね、波で遊んでいるわけです。
その遊びでいがみあってはいけないのです。
みんな楽しくやってください。
ぼくも楽しくやってますんで」
波乗り、釣り、知識、優しさ、人間力がとても高いポイくん。
彼のようなスゴ腕の人がいるのは、
四国が織りなす大自然が成しえることなのだろう。
こんなことを書いていたら朝陽が昇ってきた。
日の出時間は5:27とあったが、
そのちょうど1時間前のプレ・サンライズ。
宇佐というところにいるので、
USAのサンライズということになるらしい。
この旅で見たことのない波を見た。
乗ったことのない波に乗った。
しんの波に乗って、
思い出したのがニール・ヤング大先生の
『孤独の旅路』の歌詞である。
I’ve been to Tokyo,
I’ve been to California
I crossed the ocean for a wave of gold
東京にも行った
カリフォルニアにも行った
海を越えてしんの波を求めた
こんな替え歌がある。
そして大先生の歌詞をもう一度聴いてみると、
やはり心が震えた。
□
孤独の旅路
(意訳:私)
I’ve been to Hollywood,
I’ve been to Redwood
I crossed the ocean for a heart of gold
I’ve been in my mind, it’s such a fine line
That keeps me searching for a heart of gold
And I’m getting old
Keeps me searching for a heart of gold And I’m getting old
ハリウッドに行った
レッドウッドにも行き
海を越えてしんの心を求めた
しんの心という言葉
それを求め続けてきた
月日が過ぎていく
しんの心を探し続けながら
私は歳を重ねる
Happy Surfing!!
◎