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naki's blog

私の旅路_しんの波_(1278文字)

私は「しんの波乗り」に目を向け、

「それを求めている」と公言している。

「しん」というのは、

真だったり、

だったりするのを受け手であったり、

その時々の心象風景で表現したく平仮名としてみた。

最後の「森」という単語は、

ここ四国で気づいたことで、

「森があるから、美しい川があるからね、
ここ四国にはワールドクラスの波があるんですよ」

ということをポイくんから聞いたのは、

ハイビスカス食堂の裏庭であり、

そこにエミちゃん特製

“セミドライトマトのペペロンチーノ”がやってきた。

ちなみにポイくんは、

都会では見ることのない骨太のジンブツであり、

マナブくん、森やん、ベンチュラセイジの師匠。

石田さんと同年で、ふ

たりは仲が良かったという。

彼はワールドクラスの波に乗り続けることで、

「海に何かを恩返ししたい」

と考えるようになり、有名な漁師だったが、

川を遡るように森に到達し、今は林業をされているという。

「いつかまた海に戻りますよ」

そんなフレーズで、

波乗り世界にまつわるいざこざまでも、

「ぼくたちはですね、波で遊んでいるわけです。
その遊びでいがみあってはいけないのです。
みんな楽しくやってください。
ぼくも楽しくやってますんで」

波乗り、釣り、知識、優しさ、人間力がとても高いポイくん。

彼のようなスゴ腕の人がいるのは、

四国が織りなす大自然が成しえることなのだろう。

こんなことを書いていたら朝陽が昇ってきた。

日の出時間は5:27とあったが、

そのちょうど1時間前のプレ・サンライズ。

宇佐というところにいるので、

USAのサンライズということになるらしい。

この旅で見たことのない波を見た。

乗ったことのない波に乗った。

しんの波に乗って、

思い出したのがニール・ヤング大先生の

『孤独の旅路』の歌詞である。

I’ve been to Tokyo,

I’ve been to California

I crossed the ocean for a wave of gold

東京にも行った

カリフォルニアにも行った

海を越えてしんの波を求めた

こんな替え歌がある。

そして大先生の歌詞をもう一度聴いてみると、

やはり心が震えた。

孤独の旅路

(意訳:私)

I’ve been to Hollywood,

I’ve been to Redwood

I crossed the ocean for a heart of gold

I’ve been in my mind, it’s such a fine line

That keeps me searching for a heart of gold

And I’m getting old

Keeps me searching for a heart of gold And I’m getting old

ハリウッドに行った

レッドウッドにも行き

海を越えてしんの心を求めた

しんの心という言葉

それを求め続けてきた

月日が過ぎていく

しんの心を探し続けながら

私は歳を重ねる

Happy Surfing!!