新品・中古サーフボード販売、カスタムオーダー、ウェットスーツ、サーフィン用品など。NAKISURFは、プロサーファー、フォトグラファー、サーフライターで知られるNAKIのコンセプトサーフショップです。

naki's blog

【特大号:台風15号によるやや文藝】四国の冷やい風と波の磁力_海賊料理店の花火_(4400文字)

Eric Christenson Cosmic Fonzer 7’2″

.

サバ手で乗る夢波。

いわゆるコーナーは全くの無人で、

河合会長とふたりで波を乗り合った。

いまこの写真をファミリーマートの土佐春野町西分店で見たら、

涙が突然あふれてきた。

私は無論ナルシストではないので、

ややあってからなぜ、目が熱くなって、

あふれたものがあったのかと自分に問いてみた。

答えは、やはりあの人、この人のことを想い、

そしてやってきたこの地で乗る夢波は、

もはや現実のものとは思えないからだろう。

サバ手の開きも完璧にできた。

(サバ手については巻末リンク*0:サイエンスにあります)

夢波来たる。

空海という高僧が生まれた四国。

(生まれた=空海となった場所)

人は優しく、そしてたくましい。

人間力を高めて乗る波。

Catch Surf ®ODYSEA Plank 7’0″

Semi-Soft fin

.

後述するが、

私たちの法王を擁するグループに

『花火大会が見える海賊料理店たった700円』という、

大きなトラップをしかけたタローマン。

ベンチュラセイジからは、

「(タローマンとは)ぜったいに相手をしちゃだめです」

そう聞き及んでいたが、

自由形の、

しかも見るからに奇天烈なボードでそれは見事に波に乗り、

しまいにはサバ手でプルアウトし、

笑顔でやってきて、

「ナキサン〜、ぼくタローマンで〜す!」

そう話しかけてこられたら私などはイチコロになってしまう。

(でも海賊店には行かなかった)

タローマンがサーフカヤック艇に乗っているときは海にいた。

これで彼が見事に波乗りしている写真が欲しかった。

(ウナクネカード影編で使いたかった)

だが昨日は勝手に、

というか河合さんの制止、

つまり「又貸しになります」

というのをふりほどいて

「真くんのキャッチサーフ7」に乗って、

例のフリースタイルをしていたので感じいってしまった。

「相手をしちゃだめです」

の約束を果たせずシャッターを押してしまったが、

後悔はいまのところない。

それはまだ自分が被害を受けていないので、

俯瞰的にモノゴトを見られるだからだと思う。

その真(マコト)くんは、

タローマンのあまりの突っ込みぶりにボードが折れてしまうかも?

そんな危惧を抱いていたが、

「キャッチサーフは太い3ストリンガーが入っているので大丈夫」

そう信じていたらやはり無事に彼の手元に戻った。

ありがとうございました。

タキロー

瀧朗摂政(たきろーせっしょー・巻末リンク*1に詳しい)

三蔵瀧朗

宮鯖滝呂

そしてごく稀にオリジナル旦那の設定名を持つ。

そのタキロー滝ちゃんを見ていると、

波に乗っているときに大きく口を開いたり、

またはパンパンに膨らませている。

どうやらこれは彼が編み出した制動方法だという。

(巻末リンク*2フレッチャー編を)

制動とは、加速減速を口を開くこと、

または膨らませることによって実現しているらしい。

「らしい」と書いたのは、

そんなのはあまりにもミクロなことで、

でも些細なるものも自身のサーフ表現の場にあるのだから、

それぞれがそう考えればそうなると感じたので使ってみた。

ダライ・ラカ法王

(法王については巻末リンク*1をご参照ください)

「尊波との舞踊」

そんな写真コンテスト投稿用の題が付いた。

だが、日本カメラ誌には、

「波に駆ける法王」

としたほうが佳作入選する確率が高いと思う。

とにかくコンテストが苦手なので、

実際に写真投稿したことはブルー誌にしかないが、

入選作の傾向を見ていると、

題名によって作品が引き立つかそうでないかが見え隠れする。

さすが老舗写真雑誌である。

この法王は、

私たちの「敬える存在」という友人であります。

Fireworks at USA

宇佐の花火大会。

宇佐を英語で書きたくて、

そして写真を撮りたくて行ったら雨が降ってきた。

この花火の向こう、

具体的には湾の西側の海賊料理屋で

「USAの花火」

そんな一大イベントを見渡せて、

夢のようで、定食700円の、

「スペシャル・ジャパーニーズ・レストランです!」

そうタローマンが右手を握りながら言っていた店だ。

瀧朗率いる法王たちのグループがいて、

700円とビールなら行ってもいいかなと思っていた。

くだんの雨だったので、写真はあきらめた。

同時にもう花火が始まって少し経っているので、

お店が満杯で、

人さまを詰めて座ったりするのもなんだかなぁ。

そんなことを感じて断りのSMSを摂政にした。

で、その海賊屋では、

「花火を観ながら飲む」
「海賊料理いいじゃん」
「濡れたくない」
「とりあえずそこにはいりましょ」
「人があんなにたくさんいるからきっと人気店よ」
「雨が強くなってきたので避難しましょう。
どうせ注文できないだろうけど、濡れるよりもいい」

という客だとか、老若男女たちが殺到してしまったという。

これは皆より早めに行って席を確保した友人から一部始終を知った。

それは、

(律儀な彼である)

席は人数分プラス少しは確保した

で、

ブラザー&シスターたちが集まったら注文しようと思っていた。

そしてブラシスたちがやってくるころには、

わらわらと大粒の雨が降ってきて、

満席というより通路まで人があふれかえる店内となり、

同時にサービスを失ってしまっていた。

つまり

注文できない
周りは地元の恐い親父たち
彼らは店員をどなりおった
もし
もしも
何かの幸運なことがあって注文ができたとしても
ビールなんかこない
もちろん食べものなんか来る気配ない
海賊枝豆も当然コナイ
当然飲む水も来ていないし、そしてそんなものは来ることはなさそうだ
トイレ大行列
人が溢れて見えるはずの花火も見えない
酸欠気味
たまに見るたった2人の店員さんは、
オニノギョウソウでしたわ

そんなことを知った。

こんなことは、

数日かけて約3.8人が教えてくれたので真実だろう。

0.8というのは、

その場にいなかったけど、

そんなことを人から伝え聞いたというのを0.8としてみた。

ちなみにこの地域は、

河合会長(ウナクネ心友会)の奥方の、

京ちゃんお父さまの地元なので、

その海賊料理屋さんのお家事情まで詳しいのであった。

海賊被害者の会というのは大げさだが、

「海賊ワードと花火に集うコンスーマー心理を知った会」の、

ラッコ旦那(京都橘)、ラカ法王、

そして宮崎のシュンジくん。(左から右へ)

この前日まで夜間を通しての15時間ドライブ、

内3時間は名古屋で事故の大渋滞を通過してのサバ手がすごい。

「疲れサバ手」

すばやくネーミングしてタキビシにSMSをすると、

ややあって、「そーだったのか!」と返信があった。

シュンジくんは、家族を連れて12時間ドライブというのだから、

東から南から四国に大集合といった様でありました。

「波の磁力」

そんなタイトルの本を書きたくなった。

大好きな浜のひとつになった大岐の浜。

聖式カルちゃんとココサンシャイン・タイム。

快晴36度の朝は、

クリームを下地にハイライトにスティックで増し増し。

ラカ法王のレイルセッティング。

ウナクネ式は、

「礼儀を重んじ、己の切磋琢磨に努める」

という武術と同等の重さがあることをサーフィン世界に求めている。

ラッコの旦那。

(なぜラッコになったかはリンク*4を参照)

この2時間後、

タキローと、

トランクスの下にインナーを履くか履かないかで議論になっていた。

橋の下を通る風が気持ちいいと思ったらオンショアで、

それは土佐弁で「ウサギ跳びゆう」と聞こえてきて、

ウサギとは、強い風による海面波紋のことであるので、

そしてこれは台風からの冷(ひや)く、

強い風の始まりだった。

みんなサバ手になってきました。

地区部長のヤスくん。

ラッコ旦那。

台風15号の波。

水温30度くらいはある。

そしてこの水色。

君にクラクラ。

Catch Surf ®ODYSEA Skipper Fish 6’6″

Special Fins

.

コスタリカ、バリで仕込んで、

千葉ジェフリーズ、逗子サーファーズ岬、

不可能岬で極まったナッキーのドロップニー。

サーフィン歴2年半で、

ここまで乗れるのがすごい。

会長河合さんは、

ナッキーと同じスキッパーフィッシュ66で夢波に滑り降りていた。

キュートなガールズトリオ。

なんと千葉北から来たという。

ほぼ毎日ここで見かけ、

彼女たちは暑さにめげず、

長時間波に乗ることを繰り返していた。

みんな上手なので誰の邪魔もしないし、

もし空いた波があれば、

ボディボードの特性を活かしてレイトドロップしていく。

グレイトセッションでした。

噂のボード二本。

室戸岬付近にあった御波(おんなみ)。

四国にはこういう御波が八十八箇所あるという。

「みっちゃん、こんな良い波はさ、ピークから行かないとだめだよ」

そうキンちゃんは教えてくれたが、

この御波は特別で、

激烈なる川の流れに戻され、

さらにはピークのリップが分厚すぎて、

しかもダブルアップのコブがないので、

ビハインドか、こうして前から入るしかなかった。

それでも決死のテイクオフ。

夢があり

月夜にも

人に好かれ

見た目よく

強く

フィンの表情もたくさんあり

よく奔り

しなやかで

重く速く

そして従順

私はそんなサーフボードになりたい

そんな宮澤賢治の〔雨ニモマケズ〕文体で誕生したコスミックボンザー。

エリック・クリステンソンがフォンザーと呼んでいるのは、

本家『BONZER』に経緯を払っているからだそう。

御波にその夢ボードで乗った日。

よさこいふるさと広場に「シンコ」があると聞き、

キャッチサーフバンをヨタヨタと走らせて行ったが、

あいにく売り切れてしまっていた。

シンコは高知のこの季節ならではの絶品らしく、

カツオの稚魚とも聞こえてきた。

これは釣り立てのお刺身が超おいしいというので、

いつか巡り会いたいものである。

このシンコを扱う広場の隣のガソリンスタンドは、

ポン太が使えますぞと、

立体的に喧伝(けんでん)していた。

こういうのはつい写真を撮ってしまう。

数日前にも書いたが、

膝背中肘首足手肩股関節が痛いので、

「名医の噂」

を各地で伝え聞いた

『しんほんまち針灸整骨院』にやって来た。

そしてそのケン先生は、

河口で見たグッドサーファーであり、

ミツキくんの親友であり、

ゴッドハンドを駆使する先生でありました。

マスターは1時間ほどかけて、

私の体をまた波乗りできるようにしてくれた。

しんの整体師であります。

(「しん」については、リンク*4を参照ください)

河合さんと京ちゃんのしんの家に灯った光。

Great Day and Great Times.

Happy Surfing!!

【巻末リンク*0:サバ手のサイエンス】

【ウナクネ・サイエンス】サバ手の真実_(1584文字)

【巻末リンク*1:ラカ法王とか瀧朗摂政について】

【特別特大号】ウナクネ・カノン(正史。ご注意:普通のサーファーは読まないでくださいね…)_(4038文字)

【巻末リンク*2:なぜほっぺたプクリ?フレッチャー譚】

【特大号】「Saluto Fletcher!」(サルート・フレッチャー)@千葉_(3456文字)

【巻末リンク*3:旦那がラッコになった理由】

タキビシ夕陽と、聖式カットのラカちゃんは大人気のダブルレインボー?_(1610文字)

【巻末リンク*4:「しん」について_大人気ポイくんの登場】

私の旅路_しんの波_(1278文字)