それは北米大陸から南米大陸に向かう地形にある国である、
国名の頭文字に”C”が付く国には美人が多いというのが通説であるが、
この国も多分に漏れず美しい人があちらこちらを歩き、微笑んでいる。
地図を見ると、点でしかない最小単位をレンタカーを駆って山道を登り下りして、
海沿いまでやってきた。
この太平洋側は南うねりを受ける地形なので、
夏ほど波はないのだが、日本式に言うと腰胸程度の波は温水プールよりも暖かく、
なめらかにブレイクしていた。
柔らかい斜面を滑っているとき、ふと昔を思いだし、
それは夏の房総で、海の家の前で滑っていたあの白波とシンクロナイズして俺に迫ってきた。
水泳帽の少女に浜にはスイカ割りをしているグループ。
砂と湿気に満たされたゴザの上に座ると、カレーの香りが漂い、
かき氷の字が躍っている、というあれだ。
その房総とは距離も文化もかけ離れたこの地で、
そんな合致を感じるのも海はつながっているということの証拠であり、
さらにはこの黒砂にその故郷日本を想うのかもしれない。
熱く、暑く、蒸し、不快なのだが、
それを吹き飛ばすような熱射があり、
俺は焼き焦げるように海に飛び込んでいる。
新作ボードの性能を試すことと、
シエィ(・ロペス)の別荘が空いていたので、
ひさしぶりに遊びに来たが、
3年前に来た頃と何も変わることがなく、
波と、食べ物と、水と睡眠があれば人生を感じ、
俺は最上級に幸せになれるようである。
それと、鳥ロゴのインペリアルビールに想い馳せていて、
下手をすると蒸発してしまうのではないか、
という液体と、陽気な気泡を一緒にのどに押し込み、
サルサソースと豆の食事に目を細めてもいる。
中米の奇跡とされるこの国では、
勤勉で清潔な環境があちらこちらに見られる。
ここは世界でも稀なる永世非武装中立国で、
その軍事費は教育費へと回され、
国民の識字率は95.5%と、
中米とは思えないほど、インフラが整っている。
お隣、いや二国隣にある内戦の歴史のみがあるエルサルバドルとは、
真逆な国なのかもしれない。
日本からだと、ロスアンジェルスまで飛び、
そこからさらにマイアミかテキサスに行き、
コスタリカというルートか、
またはロスからグアテマラ経由でコスタリカとやってこられる。
成田を発ってから20時間をみなくてはならず、
「南の果て」と形容してもいいような距離なのであります。
詳しくは明日にでもお伝えしますね。
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ちょっと縁があって、
という旅がやってきましたが、
こういうのってなんだかすてきです。
ぶらりと来たわけではありませんが、
そんな気持ちではあります。
今日もNAKISURFにお越しくださってありがとうございます。
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アディオス?!
Pura Vida!
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