こんばんは、ゆーすけです。
木枯らし1号が過ぎ去った本日、
澄み渡った美しい空が広がっていましたね。
昨日、車を運転中にラジオを聞いていると
「関越道はタイヤチェーンの準備が必要です」といった交通情報が流れていました。
残暑お祝いキャンペーンをやっていたのも先日のことだよなぁと思いつつも、
あっという間に冬がすぐそこまでやってきています。
新型インフルエンザ感染者が身の回りでも増えてきている今日この頃、
みなさまもくれぐれもお体にはお気をつけ下さいね。
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さて、しばし時間が経ってしまいましたが、
先日試乗してきたAVISO FIREBLADE 5’9″のインプレッションを書こうと思います。
見事な秋晴れのもと、AVISO FIREBLADE 5’9″に試乗するべく
千葉北の波乗り道場に集まりましたのは、
左から、伝説のライダーDDG先輩こと三浦さん、
原宿エリアのカリスマ・サガワーマンのアニィ、
デッキパッド貼りの達人ことオーニシニシ先輩、
そしてゴッドハンド・シモーン先生であります。
集まった銘刀は左より、
DDG先輩が大絶賛するFLEXLITE FIREFLY 5’8″
ドライヴの効いた粘るターンでお馴染みのBWT
本日の主役、AVISO FIREBLADE 5’9″
そしてシモーン先生個人所有のBD3 5’0”
波のサイズは腰腹?セットで胸くらい。
最初の方は風も弱く、ダンパー気味の速い波が大半でありました。
人も少なくテストするには申し分ないコンディション。
こちらはご存知、シモーン先生&DDG先輩。
FIREBLADEに一番乗りしたニシニシ先輩。お気に入りのフィンをトライセッティングで。
DDG先輩はお気に入りのFLEXLITE FIREFLY 5’8″で。
ドッキーさんのボードと相性のいいシモーン先生。迷わずBWTを選択。
カリスマ・サガワーマンの兄さんは自身のAVISO BD3 5’0″にて出陣。
いざ入水
そんなわけで、各々ボードを選択してラインナップへと向かい、
海の中でボードを交代しながらのプチ試乗会となりました。
それでは、今回試乗したメンバーによるインプレッションをお届けいたします。
(※AVISO FIREBLADE以外のライディング写真も含んでいます)
(※BWTのインプレッションも含んでいます)
(※兄さんはFIREBLADE 未試乗のため、インプレッションなしであります)
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■脱力系中級者サーファー シモーン的試乗記
(体重55kg)
@AVISO FIREBLADE 5′9″
ショートボードなのにまるでファンボードのようなテイクオフと安定感で
これはビギナーにも優しいサーフボードだなと感じました。
自分は体重55kgで普段AVISO BD3 5’0″に乗っているせいかオーバーフロート気味に感じたので、
しっかりとターンしスムースなライディングを意識しトップターンをしてみたら、
その安定感はまるで高級車のような安心感でした。
短いFIREBLADE(5’5″)だったらスポーツカーみたいになるんじゃないかなという期待に
ウキウキしてしまいます。
@BWT
シングルフィンやツインフィンのサーフボードが好きでBWTは気になる一本でした。
シングルフィンは難しいイメージがあるけどBWTは思ったよりも動かしやすく、
トライフィンから乗り換える人も馴染みやすい板だと思います。
無駄な力を抜いてリラックスして乗ると乗りやすく、
脱力系ステッカーがあれば貼りたくなりました。
重心の低いクラシカルなボトムターン
先生は千葉試乗会でBUSHWACKERに一目惚れしていただけに、BWTもすっかりお気に入りの様子。 by ゆーすけ
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■大西 兼司(ケンケン/オーニシニシニシ) 的試乗記
(37歳 身長175cm体重65kg おひつじ座のA型)
@AVISO FIREBLADE 5′9″
入水後ゲッティングアウト、パドルの安定感、パドルスピードは申し分なく、
この時点でボードの滑り出し、テイクオフの速さを予想させる感じ。
その予想通り、力のないダラダラなうねりもしっかりとキャッチして
余裕のあるスムースなテイクオフが可能。
周りのサーファーからは間違いなくジェラシーな眼差しを受けるでしょう。笑
水面に張り付いた感覚で安定感、加速性が凄く良かった。
これはポリエスターのFIREBLADEで頭サイズの波を滑った時にも凄く感じた部分で
FIREBLADEの(シングルスロットチャンネルの)最大の特徴だと思います。
また予想を超える切り返しの良さ、取り回しの軽さで大満足。
まさにスーパーボード!
個人的には5’5”のサイズも気になります。
@BWT
5’3” x 19” x 2-3/8″
FIREBLADEに劣らない滑り出しの速さで
丸みのあるアウトラインから想像できるように回転性が抜群。
「トルクがある」という表現がまさにマッチしているという乗り味。
次回は斜面の長い波でゆっくりとカービングしながら
クルージングしてみたいという気持ちになりました。
NISI the rip!
波の上下を大きく使ったターンで掴まりがちなセクションも軽々と抜けていました。by ゆーすけ
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■DDG式インプレッション
(体重60kg前後)
先日naki’s blogで話題になっていたD先輩式プルアウト
@AVISO FIREBLADE 5′9″
小波のテストとなりました。
AVISOシリーズのテイクオフの速さはご存知のとおりですが、
その速さはオーバーフロートも手伝ってロング並みでした。
気になるチャンネルはこの短い板をフル加速させた時にしっかりと水を掴み
板を安定させる強烈なエッジのように思えました。
このFIREBLADEシリーズは3本乗ってみましたが、
掘れたパワーのある波でレイルの上を走っているかのような安心感があります。
気になるクアトロチャンネルから2ピークバットマンテイルへのつながりは
水道の清流とシャワーの切り替えみたいに水流を拡散させて柔らかい水流を作り出し、
幅の広いテイルをコントロールしやすくしているように感じました。
見た目の派手さからは高速艇のように感じられますが、
邪道な使い方も発見もしたので報告しておきます。
もたもたテクオフしても横滑りが少ないので腕に関係なく乗れてしまうような気がするのです。
大人しくしているとシングルフィンのようで振り回すと
チャンネル特有の軽さが出るような欲張り仕様という結論です。
宣伝のようになってしまいましたが、そのとおりで
「一見不良なモヒカン野郎ですが、実は凄くいい奴」みたいな板です。
※小波のダンパー気味の波では速さに任せきって奥から行き過ぎる点に注意が必要です
三浦さん曰く、FLEXLITE FIREFLYはラウンドハウスカットバックがとてもかけやすいそうで、
圧倒的なスピードをスプレィにかえて豪快なカットバックを幾度も繰り返していました。
DDG式スラッシュ一閃。
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■ショールームスタッフ ゆーすけ的試乗記
(1978年式 172cm 71kg? 天秤座のO型 レベルは中級であります)
@AVISO FIREBLADE 5′9″
試乗会当日、実はこちらのボードに乗るタイミングを逃し(汗)、
夕暮れ前の30分のみ入水するも、混雑とそれに反比例する波数にやられて
ほぼ波に乗ることができず、後日一人で試乗しなおしてまいりました(笑)。
試乗当日の波は九十九里でありがちな、腰?腹、たまーに胸サイズの力弱いビーチブレイク。
普段は週1?2週間に1回は最低でも海に入っているものの、
この時は1ヶ月ほど波乗りに行けていなくて、パドルに若干不安を覚えていましたが、
そんな不安は沖に向かってパドルを開始した時点で、堤防のあちら側へと吹き飛んでいきました。
ブランドページでも書いてありますが、この5’9″はAVISO BD3 5’0″よりも浮力があって、
AVISO BD3 5’1″より若干浮力が少ない程度。
ショールームのAVISOレンタルでBD3をお乗りになられた方なら想像できるかと思いますが、
中級程度の方で70kg前後の方であれば、しっかりと余裕を感じられる浮力を持ち合わせています。
そんなわけで、力弱い波でも素早い滑り出しを存分に味わえて、
余裕溢れるライディングをたっぷりと味わうことができました。
けど、そこで感じたのは、圧倒的なもの足りなさでした。
激混み&波数が少ないというコンディションの中でも
今日一番 or 二番と呼べるセットを掴んで、
ゆったりとしたボトムターン&トップターンでスピードを付ける。
そこからさらに深くボトムへと降りて、ブレイク寸前のリップへボードを当て込む。
いとも簡単に打点の高いリッピングをメイクできた。
激込みの週末メジャーブレイクの中では、もうその1本で十分すぎる程満足した。
けれど、もの足りない。
余裕溢れる浮力とテイクオフスピードがありながらコントロール性も抜群で、
ショールーム出勤前の朝一のみの僅かな時間しかサーフできなかったものの、
いとも簡単に乗り込んでいける、全く違和感やクセのない乗り味を持ち合わせていた。
そんな懐の深さがあるからこそ、もっと速度域が上がるようなサイズのある波、パワーのある波で、
このFIREBLADEはどんな滑りを見せてくれるのか?と、
より良いコンディションでの性能が気になってしまうのだ。
FIREBLADEに搭載されるシングルスロットチャンネルは、
ある程度サイズ&パワーがある波をグライドするとき、
まるでボトムが水面に噛み付いているかのような強烈なホールド感を見せてくれる。
僕は仕事の関係上、ありがたくも様々な車に乗る機会があるのですが、
FIREBLADEのドライブ感を自動車的に例えるとするならば、
大排気量のスポーツカーで猛スピードのままコーナに進入して
ステアリングを切り込みながら強烈な横Gを感じつつ、
思いっきりアクセルを踏み込んでいく感覚に近いように思う。
そんなこんなを考えているうちに僕の頭の中を駆け巡ったのは、
千葉は勝浦リーフで運良くメイクできた頭半のチューブ波、
四国の素晴らしいリバーマウスで出逢うことができた頭ちょいのチューブ波、
そして、ノースハワイ島はソフトサンドリーフでメイクできなかったチューブ波だった。
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このAVISO FIREBLADEは、千葉や湘南をはじめとする
力弱いビーチブレイク波でも存分に楽しめるボードだと思う。
けれど、その秘めたるポテンシャルを存分に発揮するフィールドは、
僕の想像しうる遥か向こうに存在するように思う。
ソフトサンドリーフでメイクできなかった頭オーバーのチューブ波で
(初冬の北西ウネリでパワーは猛烈)
硬く張りつめたフェイスにこのレイルをセットしていったら、
弾け飛ぶ様な加速とともにあのバレルを射抜けたかもしれない。。。
なんて、あらぬ妄想をしてしまう。
極限のスピードの中でレイルコントロールをした際、
クアトロチャンネルはどれだけ精緻にラインを調整してくれるのか?
果てしなく続くロングウォールで深いボトムターンとトップターンを繰り返すとき、
シングルスロットチャンネルはどれだけのドライブ感を見せてくれるのか?
その真価を問いただせるのはやはり、本格的な波、本格的な技術があってこそなのだと思う。
そして、その真価を問いただせるのは他の誰でもない ふなき船長なのだろう。
日本のビーチブレイクでありがちな弱小波での乗り味は上のインプレッションの通り。
しかし、それはひょっとすると、
F1マシンで首都高を攻めようとしているようなものなのかもしれない。
AVISO FIREBLADEの真価が明らかとなる日、それは、
ふなき船長のもとに彼のベストサイズとなるFIREBLADE 5’5″が届く日なんだと思う。
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と、若干煮え切らない締めとなってしまいましたが、
これにてひとまずAVISO FIREBLADE 5’9″の複合インプレッションを終了といたします。
「ここがもっと聞きたい!」
「こんな時はどうだった?」
など、質問等ございましたらぜひぜひお気軽にコメントしてみてください。
試乗したメンバーで出来る限りのお返事をしていきますので、
どうぞよろしくお願いします m(_ _)m
最後までお読み頂きましてありがとうございました!
※Asamasamaさま、大変お待たせして申し訳ありませんでした。。。
ショ?サイなインプレ、大変参考になりました。
がんばります?