【サーフィン研究所特大号】1973年の名作ボード「スティング」_ガラさんと法王のアーバン前のハッピーサーフ_アイスキッチン_(2160文字)

少し前のハワイの画像が出てきた。

これはBlue.誌でガラさんのことを書いたとき、

メインビジュアルとしたフラワー・ピックアップ・トラックと、

旧式ガソリン給油機だ。

8つの主要な島によって、

ハワイ諸島となるが、

よく知られているオアフ島ではなく、

ここは北にある丸い島である。

Ben Aipa’s Sting 1973 / 62(188cm)

ハワイには、

ベン・アイパというサーフレジェンドがいて、

彼の傑作のひとつに

「スティング」

という傑作モデルがある。

それを私たちのマスターである前田博士によって、

完全レプリカを製作してもらったのがこの個体だ。

Sting 6’2″ x 21″ x 2-1/2″

いまで言うところのスティンガーが後ろ足部分にあり、

これがサイドフィンの役目をするので、

シングルフィンでも旋回能力が高くなる。

50年以上も前のサーフボード・デザインだが、

いまも衝撃的なラインとターンを実現するのが興味深く、

ここに掲載してみた。

話は変わって、

いま現在のタマサキ(千葉北)は、

東北東うねりが変わらず12〜13秒近くあって、

1.5mという波高となっている。

いわゆるセットはオーバーヘッドあるが、

秒数(周期)が長いうねりなので、

クローズアウト気味である。

ちなみに日本語ではクローズアウトのことをダンパーというが、

ドルフィンスルーと同じで英語では通じない和製英語だ。

波が一直線に崩れるのは、

クローズアウト、

そしてダックダイブと言えば大丈夫。

そして、

波に乗る場所のことはポイントとは言わず、

ブレイク、

スポットと言えば落ち着くのだ。

なぜならポイントというのは「岬波」という意味で、

このあたりだと、

ずいぶん遠くに行かないと岬波はなく、

特にビーチブレイクは決してそう言わないので混乱してしまう。

話は変わり、

先週は、

閉館する寸前のサーファーズで時間を過ごした。

これは開店前。

すでに行列ができているのだった。

関係ないが、

総料理長のキャッチサーフは、

ジョウブツの勲章であるナチュラル・シェイプがされていた。

これがその総料理長家の下の波で、

アーバン・アイランドというブレイク名が付いている。

うねりが左右(東西)から合わさって、

ごらんのようにウエッジする美しい波が特徴である。

少し前は、

「あそこはナイアガラ・トライアングルと呼んでいました」

とはタキロー。

とにかく、

この日のアーバンは、

ここまでパーフェクトなのに無人で、

サーファーはクローズアウトする中央付近にいた。

波を見ていると、

法王のダイハツ・サバタントがやってきて、

前述した総料理長のキャッチサーフと、

ご本人を乗せているのだった。

確かに中央のほうがサイズがあるけど、

波質はこちらが抜群だと、

183歳のガラさんが教えてくれた。

Photo by Tatsuya Haijima

結果、

満点のハッピーサーフができた。

このコンディションの湘南で貸し切りは珍しいと思う。

Photo by Tatsuya Haijima

時間が少し戻ってサーフ前。

サーフ・ブレイク名の由来となった

アーバン・アイランド・ソシエティに行くと、

奄美のジャイアンこと小林さんがいた。

小林さんもドラグラ民なので、

法王が来られるのはめでたいことだ。

行幸したまひける時、
巡幸にお寄りくださってありがとうございます。

やはり私と同じ古語気分になっていた。

初法王のターくん夫妻は、

生まれて初めて、

「人が人を心より尊敬する」

ということを目撃して照れているようだった。

するとやがて、

一旦ご自宅に戻られていた総料理長が、

アムステルダム的な出で立ちでやってきた。

アーバン・アイランド前で記念撮影をすると、

今度はガラさんもやってきた。

Blue.ガラさん号のことを考えていたので驚くほどタイムリーだった。

昨夜まで種子島にいたんだよ、

というガラ師は、

あいかわらずお元気で、

ハッピーサーフのオーラでグビグビっとコーラを飲み干し、

みんな波乗りすんのかと、

じゃ俺もやろうかなと意気込まれていた。

初法王に、

初総料理長、

そして初ガラさんですと、

たっちゃんこと蓜島さん夫妻は、

トリプル・クラウンを達成されて喜ばれていた。

それにしてもガラさんは82歳だというが、

一説によると、

天保14年のお生まれで、

100年ほどのサバ読みがあるようだ。

ガラさんの歳は数えで183歳だと、

サーファーズ・ジャーナル誌の井澤さんが言っていたことを思い出した。

なるほど、

ガラさんは、

嘉永黒船ペリーや安政台風、

横浜開港あたりのことをよくご存知なので、

信憑性がありますねと、

法王と話していた。

サーフ後は、

アーバンの隣にある

「アイス・キッチン」

でタイ関係の名作をいただいた。

ice kitchen 坂の下アジアンカフェ

長谷駅(江ノ電) より98m、

徒歩1分

ターくんとかっちゃんは、

湘南の休日を心から楽しんでいるようだった。

私の横にいるガラさん、

そしてみなさん、

ありがとうございました!

そんな気持ちでココナッツミルクのデザートをいただいたのだった。

(湘南編はあと2回続きます)

【ターくんとナッキーによるハッピーサーフ模範動画をここに】

Happy Surfing and Happy Lifestyles!!

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