トロピカルストーム『ラナ』の勢力は弱まってしまったようだ。

ニュージーランドからやってきている南うねりがまだヒットしているが、

「うねりは下がり、月曜日だから空いているだろう」

という長老フレちゃんと俺の推理むなしく、

今日の闘牛岬の混雑には閉口させられた。

けれど、せっかく来たから一本だけでも乗ってみようと沖に行くと、

結局１７本も乗れてご満悦。

かっこ内は乗った本数です。

１）混雑の間隙を付く（３）

２）奥から乗った人が抜けられない時（４）

３）パーフェクトな場所にＡというサーファーがいて、Ｂがそれよりも奥から乗って抜けられないとき（３）

４）ただ運が良かった（１）

５）前乗りされたけどめげずに遠慮がちに後ろを走っていたら（もちろん無言）どいてくれた（２）

６）自分が一番良い場所にいた（３）

７）不明（１）

「蓋は開けてみないとわからない」

というのは、こういうことなのだと気持ちが満ちる。

ノースショアからリック・リーボウもやってきて、

「ああ、ノアがいるのならカイルクーン（彼の長男）も連れてくればよかったデス」

と彼はニアス帰りで、それは良い波に乗ったそうだ。

ここからだとニアスまでは、

リフエーホノルル

ホノルルー成田

成田ーシンガポール

シンガポールージャカルタ

ジャカルターパダン

パダンーメダン

と航空機を６本乗り継ぎ、

メダンから送迎バスで２時間かけて、

ニアスの波に乗るまでは

「出発してから４日後に到着した」

というハードコアな目的地だったということだった。

「S級の波デシタぁ」とリックは言うが、

秘境波に乗るのは、２１世紀の今も大変なことです。

□

そのリックが、

「ノアがこんな沖でサーフできるようになったのはスバラシイ！」

と話していた直後にノアがテイクオフし、そしてバレルインした。

それを見たチャンネルからの歓声が波と一緒にどんどんインサイドに移行していって、

なんとメイクしたようで、トップターンが後ろから見えた。

今日一番のバレル波に乗ったノアは、上がってから

「しゅっごい（すごい）深いバレルに入ったよ」

と報告してきて、

「ねえ、後でそのことをあっちゃんにも言ってくれる？」

と聞いたとき、D先輩のお得意のフレーズである

「もう一回言ってくれぃ」の変形をここで見た気がした。

時代と人は変わるが、

ヒトが「振り返って満足したい」という欲求というのは不変ですね。（笑）

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これはサーファーのトラックであるが、

左後部に突き出たマンゴーを捕るための網長竿（オレンジ）から

果実が大量に実っている、つまり西側の人ということがわかる。

こうして西ローカルは無施錠、鍵も付けっぱなし、窓も開け放ち、

サーフボードも積みっぱなしで海から離れたハイウエイに駐めて、

長時間サーフィングできる平和なところです。

いつまでもこうあって欲しい。

□

その後は、待ちに待ったマクドナルド。

到着したのがまだ朝食タイムで、

ランチがはじまる時刻までiPhoneのメールをチェックしたり、編集したりと時間をつぶす。

お目当ては景品がもらえるハッピーミールだが、それだけでは足りないので

新商品の『1/3パウンド・アンガスバーガー』（約150g）を注文した。

肉がかなり硬く、これがアンガスビーフなの？と感じたが、

マクドナルドなのでそれは寛容に受け止めました。

俺のオススメは「デラックス」です。

ハッピーミールからは「三十周年記念ベアー#30」を得て、

最後からのはじまりというのもいいなあ、

とそのクマの顔を眺めながらバーガーを食べた。

□

昨日は日曜日だったので、

ひさしぶりに釣りに行った。

「満潮から潮の下げる時間がいい」

とか、

「青い色、コバルトブルー系が釣れている」

「パピオ（ロウニンアジ）は７、８月が一番釣れる」

「岸から軽くウイップ（投）するだけで、一時間に２０尾は釣れるだろう」

という巷の浮いた噂を鵜呑みにし、

「元釣りキチ三平」のカビカあっちゃんに

「釣れているみたいだよー」

とそそのかし、穴場中の穴場に行ってきた。

.

到着しての第一声は「波が大きすぎて釣りにならない」

と毎日波に乗るサーファーとは思えないことが起きた。

普段立つ岩場は全て波にさらわれていて、

それでも「せっかく来たのだから」とさっきも聞いたようなことを言って、

後方で投げるが、波が高すぎて、それは危険だった。

波がある日なのだからそんなことは百も承知なはずだったのだが、

釣りとなると、波のことは忘れていたというのが俺の言い訳。

ノアに「岩場に近づいちゃダメだぞ」と言いながら

とにもかくもセット波の間隙を縫って、前に出てウイップ（キャスト）する。

しかし、それをリーリングしていると、ズーンとやってくる大波。

「やばいなあ」

と思っていると、

こうしてドッシャーン！と波が跳ね上がり、ずぶ濡れとなる。

もし引き波に持っていかれて落ちたら１ｋｍ下流に港があるので、

そこまで泳いでいって上がろうというゲームプランを立てておいた。

でもここは高さ５ｍはある岩場なので、

「それはなんとしても避けたい」でも「釣りはしたい」と

反極するフィッシングでしたが、あまりの危険さに断念する。

港に向かったが、ここはアタリも何もない沈黙の虚無といえる状態だった。

あまりの沈黙に飽きたノアは、桟橋から服のまま飛び込み泳いでいる始末で、

カビカあっちゃんも「何も釣れませんね」といいながらあっという間に終了。

釣りというのは忍耐なんだろうなあ。

とこれを書きながら再確認している。

□

最近はサザンオールスターズの曲を全て集めて、

ｉＰｏｄで聞き込んでいる。

そして詩がいい、メロディがいい、唄い方がいい、

という三冠王級だったことを知り、さらに陶酔している。

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彩?Aja?

http://www.youtube.com/watch?v=GlDAYixrgEQ

♪

夢の中にぼくを連れていって♪

きれいな花咲くところへ♪

たそがれもI’m alright♪

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この詩を書いて、そしてメロディをつけた桑田さんはやはり天才ですね。

今日もお越しいただきまして、ありがとうございます。

台風が発生したようです。

「被害なく、いい波だけください」

と勝手なお願いをしております。

みなさんもすばらしい火曜日にしてくださいね。

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