ダナポイントの沖にあるブイ情報によると、
うねりの角度268度、
そしてその間隔が12秒。
このセットアップだとチャーチが、
これほどまで良くなると思わなかった。
Nation “Super Sonic” 5’4″
Kazさんにこう質問された。
「ブイのことですが、うねり間隔というのはどういうことなのでしょうか?」
「波と波の間隔ですよ」
「その秒数が増えるというのはどういう意味ですか?」
「うねりとうねりの幅がある、つまり波の威力が増すということです」
「では秒という単位は、波の威力と置きかえてもよろしいですか?」
「そうですね。間隔ではなくて、波力11とか12とかでもいいかもしれません」
「なるほど、理解しました」
「これにうねりの高さという要素が加わるので、よりわかりやすいと思います」
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そんな会話をした後でNATION/CANVAS工場に行き、
ライアンのシェイピングベイをのぞくと、
クリスチャン・ワックが中にいた。
これはクリスちゃんのボードを削っているのだろうと、
秘やかにカメラをパシャパシャすると、すぐに気づかれた。
CANVASの新作、
これこそがクリスちゃんシグネチャーモデルである
『Model C』だと言う。
ふくよかでシャープなラインを併せ持つフォルムのログボード。
9’11″で、来月に行くオーストラリアはヌーサに向けて、
特急製作しているようだ。
「ダクトテープ・インビテーショナルに出るの?」
「いや、それよりもすごいことがあるのデス」
「そうなんだね。ジュージツの試合?」
「はは、それはジョークがきついデス(^^)」
(これはダクトテープの管理人ジョエル・チューダーが、
最近柔術に夢中であることを揶揄したジョークでありました)
最後はエアで細かい粉を飛ばしながら、
ファインサンディングして完成です。
感動して写真を撮りまくるクリスチャン。
1960年代の広告風のポーズをするふたり。
インスタグラム用のカットを撮り、
銘職人のデイブ・ネイラーに
「これから巻いてください、お願いします」
と残業を願い出ていました。
なんでも真っ白のオペイクにするそうで、
そうすると、
この美しい木目ストリンガーが消えてしまうと決定後に悩んでいた。
[オペイクとは]
樹脂に顔料を入れることをティントとされているが、
オペイクの場合はティントとは顔料が違うので、
樹脂が透けずに塗料みたいに見えるカラーリングとなる。
利点はボードが日焼けしないことと、独特な色彩になること。
欠点はシェイプサインやストリンガーが消えてしまうこと。
50%オペイクというほんのちょっぴりと透ける指定もできるのです。
©Christian Wach / Canvas
このボードがヌーサでどのように乗られるのかが楽しみ。
マックスのテラス。
これはアマテラスから付けられた名前であることはあまり知られていない事実だろう。
(アマテラス=天照大神、あまてらすおおみかみ。日本神話の太陽を神格化した神)
このセンスがすばらしい。
マックスの日本語は、日本人以上にセンシティブな触感がある。
アメリカ生まれなのに、ここまで日本のことを愛してくれて、
そして深くまで勉強しているのはさすがという他ない。
今日は神武天皇が即位したとされる日ですね。
(紀元前660年2月11日)
それではすばらしい建国記念日となりますように!
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