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【サーフィン研究所_テクニック編】胸下の一点を押しつける最速テイクオフのおさらい_(1449文字)

まずはご報告。

来年のカレンダー2020版の編集に入りました。

今年はより大きく、

さらには使いやすく、

情報満載で、手帖とカレンダー機能両方の機能を持ち、

さらにはサーファーならではの芸術性と審美で、

深い思想のサーフ世界に誘うようにと、

標語を掲げました。

どうぞよろしくお願いします。

数日前の【テクニック編】で、

「単極加重型テイクオフ」をご紹介しましたが、

これは胸下の一点を押しつけることで、

最速のテイクオフを得るというものでした。

ニューポート・ピアの波で、

わかりやすい画角のシークエンス(連続写真)を見つけたので、

改めてここにご紹介しつつ、

なぜこれが最速なのか、

そして、

この行為を掘り下げていきます。

胸の下にある一点。

ここを全身で押さえつける。

実際には全身で押さえることはできないのだが、

「かけられる加重を全てその一点に」

そんな感じで理解されるといい。

すると、

その胸の下を中心として、

ギアのように波とボードが引っかかるというか、

噛む。

こうなればテイクオフの姿勢となる。

加重の具体的な位置は、

胸の下の、

みぞおちの上7〜8cmだ。

テイクオフ動作を開始しても

この胸の一点に合わせて両手を引き絞る。

波とのギアが外れずに、

つまり波の中に押されていく。

そんなことを利用して、

進行方向にノーズを向けてしまった。

具体的にはこの胸の加重点を右側に寄せたのです。

これは、

ジェットスキーで押されたわけでもなく、

キャッチサーフにモーターなどが付いているわけでもない。

(欲しいかも。笑)

サーフィンで言うところのテイクオフの動作というのは、

胸を引き上げて、

跳ね上げるように立ち上がるというものだ。

ズドズド、どっこいしょではない。

このテイクオフの優れた点として、

パドリングを開始した状態から、

ここまで、

全く加重を変えていない、

つまりワイプアウトの要因を減らしたことが挙げられる。

さらに書くと、

テイクオフ終了から晴れて

『ライディング』

というサーフィンのパートになるのだが、

ここでも『胸の下にある一点』を前足、

フロントフットが押しつけていた。

フィンがある後ろ足でボードを操作し、

前足で波を滑る。

前足の前身は胸だったわけで、

そう考えると、

この「単極加重型テイクオフ」がいかに重要かがわかる。

さらに書くと、

これはゲッティングアウトや、

波の小さい日のパドリング・トレーニングで演習というか、

予習と鍛錬ができる。

やり方は、

ノーズ・ダイブするくらいの前後加重でパドルし、

胸を反らしてノーズ・ダイブを防ぎつつ、

両膝でボード後方を沈めるという方法だ。

ちんぷんかんぷんでしょうが、

もう一度書きます。

ノーズが刺さるくらいに前に体重をかけ、

胸を反らす、

つまり頭の重みを胸(後方)にかけます。

それでもその位置だと、

波に押されたら一瞬でノーズダイブするので、

それを膝の押し付けでサーフボード後部を沈め、

沈んだ、

または沈んでしまいそうなノーズを浮かべるというもの。

これはミニでもショートボードでも、

フィッシュ、ミッドレングス、ロング、

ログ全てに有効ということでもあります。

これはブライアン・ミラー。

彼も全く同様なテイクオフをしていた。

名作フリーライド内で、

マーク・リチャーズとショーン・トムソンが、

シェアバレルをメイクしたというもの。

これはNAKISURFのトイレの壁に貼ってあるので、

来店された際にぜひご覧になってください。

Happy Surfing!!