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【サーフィン研究所】富士山と、次号NALU誌の予告_ルールなのか安全なのか_(1485文字)

伊豆旅のボーナスはこの富士山だった。

移動と一緒にNALU誌の校了があり、

バタバタモードです。

次号のNALU誌は、

連載コラムの他にダクトテープ特集、

私が、

サーフ・フォト・オブ・ザ・イヤーに選出されたという噂もあり、

その作品が掲載されているかもしれないという期待を持っている。

さらには、

アンディ・ニエブレス特集8ページがあり、

渾身の文が降臨して、

美しく紡げたという奇跡は、

南伊豆という海のおかげであります。

これをキャプションから一部抜粋すると、

“美しい海に入り込んだ

『明滅する虹色』は、

具体も抽象も日常も非日常も全て溶かし、

私たちの意識を解放した”

こんな感じになっております。

発売は7日後です。

待ちましょう!

【おまけというか、何というか】

サンオノフレは、

ここで何度も書いているけど、

天国のように優しく、

オール・サーファー・フレンドリーというブレイクだ。

だが、

そうは思わないサーファーが入ってくると….。

マックスは、

これからお見せするシークエンス(連続写真)の主役である。

この背景としては、

マックスはルール至上主義だということ。

つまり、

ルールを守らないものには天誅というか、

「制裁を加えることはやぶさかではない」

という考えを礎に持ち、

これまでも数々のトラブルを起こした張本人である。

本来ならば、

このことはNAKISURFにポストするべきではないことだろう。

なぜならこれこそがハッピーサーフィンの反極であるからだ。

君子危うきに近寄らず

古来からそう戒めがあるが、

あえてここにこのことを、

「サーフィンはルール重視ではない」

そんな意味を込めて掲載して、

事故を減らしたいと考えたのです。

けれど、

どうやってこのことを伝えようかと思案を巡らせていると、

偶然だが、

谷川俊太郎さん詩

『生きる』

全文を手に入れた。

それがこのことに機能しそうなので合わせてみました。

『生きる』

生きているということ

いま生きているということ

それはのどがかわくということ

木もれ陽がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ

くしゃみすること

あなたと手をつなぐこと

生きているということ

いま生きているということ

それはミニスカート

それはプラネタリウム

それはヨハン・シュトラウス

それはピカソ

それはアルプス

すべての美しいものに出会うということ

そしてかくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ

いま生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ

生きているということ

いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ

いま地球が廻っているということ

いまどこかで産声があがるということ

いまどこかで兵士が傷つくということ

いまぶらんこがゆれているということ

いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ

いま生きているということ

鳥ははばたくということ

海はとどろくということ

かたつむりははうということ

人は愛するということ

あなたの手のぬくみ

いのちということ

「多くの人が、
安全に楽しくサーフィンができますように」

とは、デューク・カハナモクの名言だが、

まさにそんな気持ちになった。

それにしても、

加害者というか、

自身が正しいと信じて突っ込んでいったマックス・ビアード。

今回は誰も怪我がなかったが、

怪我をする確率が増すということと、

精神的苦痛が残ることを忘れてはならない。

こういうときは、

とにかく危険から離れる結果となるようにする。

そうすれば、
「より多くの人が、安全に波に乗ることができる」

という、

デューク・カハナモクの言葉通りになれる。